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ある地名の風景

雲南という地名    unnan

今回の口絵は蓮の花。
まだちょっと早いのですが
先日ある雑誌で「千年蓮」の記事を読み
是非とも描いてみたくなりました。
でも、今回の内容とは関係ありません(笑)

ところで、最近のニュースに
鰻が完全に養殖できるようになった
というのがありました。

鰻重もだいぶ安くなってくれるのかと
期待しているのですが。

鰻といえば、宮城と岩手に
”宇南”とか”雲南”という地名があります。

「うなん」「うんなん」と読むのですが、
これは鰻のことだと言われています。

もともと水源に祀る神を”ウナデ”といい、
これがウナネ、ウナン、ウンナンと変化したといいます。

でもなぜこれが鰻のことかと言うと、
日本地名研究所の谷川健一は
「山椒魚や井守や河鹿、鰻などは清らかな井泉の主とみられ、
しかもそれらが酷似した呼称をもつことは、
それらを一括して渓流の生命力をもつ小動物に
霊性をおぼえた時代のあったことを推測させる」と言っています。

つまりは、鰻に限らず清流に住む動物が
水神様と重なって祀られた場所につく地名
ということでしょうか。

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