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転職のタイミング

眠い。眠いけど、忘れないうちに書き留めよう。

今日は初めて、上司にキャリア相談をした。
7ヶ月前、アサインメントチェンジに伴って、わたしの2番目の上司になったMさん。
初めてうちの面接を受けたときから、ずーっと憧れだった。「入社する企業は人で選ぶべきじゃない」なんて偉そうなことを言いながら、それでも「この人と一緒に働きたい」と思わせてくれたMさん。

思えば一度内定辞退した時も、「いいから一度内定者懇親会に来い」と引き止め、私が入社を決断するきっかけをくれた人だった。

そのMさんに、打ち明けた。

この会社が合わないと思っていること。
チームとして会社としてのミッション達成ではなく、自己成長にインセンティブを感じる人が集まる組織で人事をやることにものすごい違和感があること。
ボランティアとして参加してきたベンチャー企業のカンファレンスで、プロダクトに誇りを持ち一丸となって闘う企業を見て悔しくなったこと。
自分は大学の頃まともに大学に通えなかった時期もあり、うちの会社に来るような「放っておいてもうまいこと生きていける強い人」ではなく、自分と同じ苦しさを感じる人のために当事者意識を持って働きたいと思っていること。
結婚出産は絶対にしたいから、東京に戻ろうかとも思っていること。
それでも、今やっている仕事に一区切りつけてから辞めたいと思っていること。

色々、本当に色々話した。
7ヶ月、一度も仕事以外の相談をしなかった。まだ時ではないと思っていたし、上司は忙しすぎて時間を取りに行けなかったから。

泣きながら話す私を見て、ニヤリと笑いながらMさんが言ってくれたのは、「これだけは言える。今じゃない。あとひとつ、工場人事だけ経験してから辞めろ」と。

覚えてる。わたしは面接の時、「工場人事がやりたい」と言ったのだ。工場こそメーカーの要で、様々なバックグラウンドの人が共通の目的のために働く特殊な機関だから、人事としてマネジメントを担当するのは大変だと思う、だからやりたいって言ったんだ。

ゆいきちは工場人事をやった方がええと思う。
そう言い切ってくれたMさんは、私に何か期待してくれたのだろうか。

教えても教えてもすぐに辞めていく若手、
何でもかんでもMさんに聞けばいいやと自助努力を放棄する若手、
都合よく汚れ役を着せる上に昇進を渋る会社、
Mさんは29年間に渡るキャリアの中で、色んな苦汁を味わってきたのだと思う。
そしてそんなMさんは、さらに会社のために、自分がいることで皆の学びが阻害されないように、この秋会社を去ることを決めたのだ。私は自分のキャリア相談をしたおかげで、Mさんの堅い決心を聞くことができた。

自分が辞めた後も私に悪影響がないように工場人事のポジションをとらせてあげようと頑張って調整してくれていることも、知った。

そんな暖かいMさんの気持ちを聞いて、辞めようと思っていた心がスッと冷えた。

Mさんの期待に応えたい。
出来る限りこの会社で学べることを吸収したい。
自分が一番当事者意識を持てることをやりたい。
自分の結婚や出産を仕事のせいで犠牲にしたくない。

いろいろなことをぐるぐる考えて、自分で自分の思考を複雑化させてる。

早く決断したい。決断して、決めた分だけ頑張りたい。
自分の人生、最後は自分で責任持たなきゃ。

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