また鍵盤に触れたい

ブラックフライデーとはいつから国内で定着したのだろうか。
TVから流れる音声、街中の広告、そして今も見ているスマートフォンの画面… どこもかしこもブラックフライデーという文字や音に溢れている。


ブラックフライデーにまつわる私の一番古い記憶を辿ると2016年頃かなとうっすら思い出した。
金曜22時、菅野美穂さん主演の「砂の塔」というドラマが好きで金曜日の夜を楽しみにしていた頃だ。
タワーマンションを舞台にしたサスペンスドラマ。
覚えている方はいますか。
私はこのドラマを観て岩田剛典さんが気になり始めた。
LDHのガンちゃんと言った方がいいのかもしれない。
ただ私は俳優や一個人としてTVに出ている岩田剛典さんが密かに好きである。

さて、話を戻そう。
その砂の塔を楽しみにしていた頃の金曜日、最寄りのイオンでブラックフライデーを大々的にやっていたのに衝撃を受けたのが私の最も古いブラックフライデーの記憶だ。


それから10年近く時が経過した。
ドラッグストアで89円で売っている1リットルのアイスコーヒーを、少しおしゃれな紙コップに自分が飲む分をそそぐ。
車を走らせながら胃に流し込む眠気覚ましのコーヒーだ。
せっかくなら何事も楽しみたいので、オシャレな紙コップに入れてスターバックスごっこみたいなことをしている。
ケトルがぐつぐつとしている間に、子どものミルクや母の分のコーヒーを豆をガシガシと引いてせわしなく準備を着々と進める。
家から一歩外へ出て車に乗る時ははいつもこんな感じだ。
これが同乗者が夫の場合もあれば、子どもと2人の場合もある。

支度が終わり車を走らせて商業施設のブラックフライデーに意気揚々と向かった。
まず最初に向かうのはベビーケアルーム。
そう、子どものおむつチェックから始まる。
ビンゴ!
やっぱりおむつ替えが必要だった。
ミルクはまだだったので、再び愛車という名のベビーカーに乗せて洋服屋さんを次々テンポよく見ていった。
ありがたいことに子どもはベビーカーや車が大好きで乗っていると目をキラキラさせている。
それか天使のように寝ている。
弱小新米かあちゃんの強い味方だ。
母が嬉しそうに店内を物色しながら洋服を次々手に取って買い物を楽しんでいる。
私はベビーカーを押しながら対面にいる我が子に、おねえさんになったら沢山おしゃれを楽しもうねと話しかけた。
子どもはまんまるの目を虹のようにアーチ状に形を変えてニコニコ私に微笑んでくれた。

母の買い物が終わり次は私の番である。
同じ階の楽器屋へベビーカーを走らせた。
折りたためる簡易的な鍵盤があるのはご存知でしょうか。
私の目当てはその鍵盤だった。
2〜3年ほど前にピアノを処分してしまったが、また始めたくなったのである。
やはりきっかけは出産だ。
自分が楽しんで子どもと一緒にできることを楽しみたいと考えていたところ、音楽に触れたいと思い手段を手探りで探して今に至る。
鍵盤の長さ、金額、触り心地を瞬時に確認して店を後にした。


まずはバイエルからなのか。
いや指のトレーニング的な教本も必要かな。
子どもの成長を見守ってかあちゃんの修行をしつつ、また大好きだったピアノを再開できたらいいな。
まだまだ子どもと一緒にやりたいことはたくさんあるけど、初めの一歩はピアノになりそうな予感。

皆さんはまた始めたいことはありますか。


では、今日はこの辺で…

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