
7分間の法則
子どもの集中力の続く時間は7分間と認識している。科学的に実証されているかは別として、経験則からしてもそう感じるのである。
何かの作業をさせる。例えばノートに漢字を書かせるような。その時に時間を計測する。最初は張り詰めた空気の中で書いているが徐々に弛緩する。そして、集中が途切れる瞬間がある。その時に時計を確認する。
作業内容によっても異なるのだが、だいたいにおいて集中が途切れるのは7分後なのである。
小学校であれば1単位時間が45分間である。
これを7分間区切ると7分間×6=42分間となり、3分間の余裕が生まれる。この3分間は調整の時間として、ざっと見積もると45分間の授業を7分毎の6分割で考えれば、子どもの集中力を持続させながら授業を展開することができると考えられる。
例えば単純に考えると次のように組むことができる。
①導入▶︎メイン発問
②ノートに意見を書く(個人)
③ペアや小グループで情報を共有する(集団)
④全体での対話(学級)
⑤教師による問い返し(学級)
⑥振り返り
これらを7分間刻みで展開してみると、世界が変わってくる。授業展開に無駄がなくなり、子ども達の私語が減り、集中力が増してくるのである。
そして何度かやってみることで、教師の方にも7分間の心地よい時間感覚が芽生えてきて、次第に、気持ちよく水が流れるように授業を展開ことができるようになってくる。
ぜひ意識していただければと思う。