うつ病になり約5年半、ようやく回復してきた

はじめまして
2003年生まれ、今年で21歳になります。
現在フリーターです。
来年には通信制大学に入ろうと思っています。
たまに鬱っぽくなりますが、
いまは基本的には楽しい生活を送っています。


さて、タイトルにもある通り私は約5年半前
2019年4月、ちょうど高校入学とほとんど同時に
精神に限界がきてしまいました。

特待で入った高校はわずか3日登校しただけで
退学し、私にかなりの期待をかけていた母親は失望
していました。

さすがに高卒資格は必要だと思い、通信制高校に
入学しましたが、そこでも一年留年しています。
対面で行われるテストにどうしても参加することができなかったからです。

心療内科では、1年に1人か2人くらいしか現れない
レベルの重度のうつ病だと診断されました。


そんな状態から、
どうやって今の状態になっていったのか。
私の体験や、うつ病で苦しむ仲間に伝えたいこと、
あくまでも私の体験、私の考えでしかありません
が、細々と記事を書いていきたいと思います。
なにか参考になることは少ないかもしれませんが、
気が向いた時になんとなく読んでみてくだされば
嬉しいです。



今回はうつ病の方に向けて、生意気にも私から
1つだけ伝えたいことがあります。
簡単に言えば
無理をしないでほしいというだけの話です。
聞き飽きた言葉かもしれません。
そんな“無理をしない”という言葉について改めて、
書いていこうと思います。





これを読んでいる方の中には
早くうつ病を治さなきゃ、今のままじゃダメだ、
早く社会復帰しなきゃ、
などと焦りと不安などが入り混じった複雑な感情を
お持ちの方がいると思います。そんな方へ


無理に“行動”しない



これは本当に大切だったということを
伝えたいです。

私もなかなかこの言葉を実行できずにいましたが、
これはうつ病を治すにあたっては不可欠でした。


自分を責めないということも同じくらい大切ですが
頭の中で起こることですから、制御するというのは
なかなか難しいですよね。その点、頭の中で起こる
ことに比べ、無理な“行動”は避けやすいです。


活動すること自体は、悪いことではなかったように
思います。しかしそこで大切になってくるのは、
『今の自分のうつ病の程度に合わせた活動をする』
ということだったんだと思います。
余裕で出来る、むしろ物足りない、
くらいの活動がよかったです。




私の失敗を2つ紹介すると、

鬱真っ盛り、常に死にたい、という時に
ハンバーガーチェーン店でバイトをしていました。
その時は家を出る前に、毎日のように泣いてバイトに向かっていました。
その間、うつ病は悪化の一途をたどりました。

1番悪手だったのはレストランのバイトです。
数日心の調子がよかっただけで親の反対を無視し、
時給の高いハードなバイトに応募しました。
結局、初出勤の日に小さな失敗を強めに怒られて
大号泣し、泣きながら電車で帰ってきました。
この時のメンタルの落ち込みはかなりひどく1年は
尾をひきました。


他にも私はいくつか無理な行動をしました。
その結果、うつ病の苦しみの中から長い間抜け出す
ことができなかったのだと思います。

うつ病の時は想定していないところで
心が傷つき、大きな傷跡が残ることが多く、
それが癒えるのにはかなり時間がかかるのだと
それを考慮して行動することが大切なのだと、
長い間私は気がつくことができませんでした。

流石にレストランのバイトで自分のレベルに合わな
い行動は、うつ病が悪化していく原因になるのだと
気づき、無理な行動を辞めました。


まずは、
『カーテンを開けて少しだけ日光を浴びてみる』
それができたら次は、
『ベランダに少し出てみる』
などと小さなことから、ひとつひとつ積み重ねて
段階を踏んでいくのが、うつ病を治していくのだと
思います。


うつ病はいわば体力切れの状態です。
その状況でいきなりフルマラソンを走るのは不可能
です。
まずは50mでも走れたら御の字です。
それを積み重ねるうちに体力がついていつのまにか
フルマラソンを走れる体力がついています。
焦っていきなり長距離を走ると体を壊してしまって
また走れるようになるのに時間がかかります。
心も同じで、焦って無理して壊れたら、治るのに
時間がかかります。結果的に遠回りです。


早くこの地獄のような苦しみから抜け出したい、何
もできていない自分が受け入れられないという
気持ちは痛いほどわかります。
しかし、それで無理に行動してしまっては
うつ病を悪化させることになりかねないと私は
学びました。


『無理な行動をしない』
『小さなことから始める』

病院などでよく聞く、これらの聞き飽きた言葉が
あながち的外れではなかったな。
という私の感想でした。




ここまで読んでいただきありがとうございました。

拙い文章で偉そうにわかったようなことを言って
申し訳ありませんでした。
「何の役にもたたなかったな」と思われた人も
たくさんいるでしょう。

しかし、1人でもこの記事から何か感じていただける
ことがあれば、書いた甲斐があったなと思います。


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