食思考マラソン(12)最少鍋ルールと並行処理限界丨太田充胤
本日のメニュー
鰤の山椒焼き
人参のきんぴら
玉ねぎとピーマンのマリネ
空豆焼いただけ
かき卵とレタスの味噌汁
とうもろこしごはん
そろそろ暑くなってきたので夏のご飯について書きたいのですが、前回書いた「調理工程の並行処理限界」について再検討する必要を感じたため、今回はそういう話をします。
前回読んでいない方はなんのこっちゃという感じかもしれませんが、こういうことです。
並行処理できるおかずの数には限りがあるため、調理にかかる時間はどうしても長くなります。おそらく個人差がありますが、私個人の感覚だと一度に作れるのはガスレンジで火を入れるもの、グリルで焼くもの、生に近い状態でたべるもの、でせいぜい3種類くらいではないでしょうか。
いわゆる一汁三菜の場合、この並行処理限界を一品上回ってしまいます。
一言で言えば、品数が増えるとめんどくさいという話ですね。
前回はこのめんどくささと真正面から向き合い、めんどくささ自体を肴に飲むという手法をご紹介しました。
しかしながら、後から冷静に考えてみると、めんどくささを増さずに品数を増やしていく方法も、普通にあるような気がしてきます。もう少し踏ん張って考えてみましょう。
そもそも上に引用した思考のなかには、明記されていない暗黙の前提があります。
そう、使用する調理器具の数ですね。
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