色鉛筆と見えない哀しみ
色えんぴつとは
色えんぴつは、絵を描く【道具】である。
色えんぴつの種類には
基本12色→初心者用
24色→色は増えたけど、まだ十分では無い。
30~36色→はじめて本格的に描く人向け。
60~80色→実用的に十分な色数。使わない色も出てくる。
100~150色→全ての色が揃っている。
500色→最大の色数
色えんぴつの、最大の目的は
【絵を描くこと】である。
サブスクリプションやアマゾンでのセールスポイントは、【豊富な品揃え】である。選択肢の多さである。
【豊富な品揃え】日本人の好きな言葉だ。
A、1つしか商品を置いていない店。
B 、3つ商品を置いている店
なら、【B】のお店を選ぶし、
C、10点の商品を置いている店
なら、【C】を選ぶ。
同じように好きなことわざが【大は小を兼ねる】だ。
かなりの確率で【大は小を兼ねる】を実践している。
上記のお店を選ぶときの例も、同じ考え。
数の多さは、凄く魅力的に感じる。
だからアマゾンを選ぶし、たくさんの曲が聴けて定額料金のサブスクリプションを選ぶ。
小学校に入学するときに、色えんぴつ(クーピーペンシル)を買うときにおきる問題。
【何色セットを買うか問題】
18色とか、当たりさわりのない色数を購入すると思うが、【大は小を兼ねる】が発動され、24色を買ったり、36色を買ったりする。
僕らの時代は、クラスに一人は、2段式の色えんぴつを持ってきて、羨ましがられた子もいた。
色えんぴつの本質は【絵を描くこと】。
色数がたくさんあれば良い絵がかけるわけではない。
色は、色と色の組み合わせや対比によって表現するもの。
色がなくても、白と黒のモノトーンでも表現できる。
結局は、【何を表現するか】である。
色数ではない。
【もう一つの色数問題】
『たくさんの色があった方が、選択できし、その子の個性にあった好きな色と出会えるから色数は多い方が良い』
という意見である。色数と多様性が合体した問題だ。
『好きな色を一つ決めてください。』
なら、色数が多い方が、いろいろと選べるから良いと思う。
選んだ色が個性となると思う。
【絵を描くことが目的】なら、色数は関係ない。
モノトーンで描いたり、一色で描いたりと表現した結果が個性になるのだから。
個性とは【道具】を選ぶ事ではなく、【道具】を使って〈表現〉することが個性である。
最近【選択肢が多いほうが縛られない】という風潮を感じる。
これは、【色えんぴつだけ】の問題ではない、【ランドセルも同じ】仕組の問題である。
一見、選ぶ方は自由である。
反対に、選ばれる方(作ってる人)は、『売れ残るだろうけれど、社会のニーズが、そこにあるなら作るしかない』
選ぶ方→売れ残ころうが、選ぶ方は関係ない。そもそも作る側の責任なので、売れ残るものを作る方が悪い。
経営努力で、安くて選択肢が多くして欲しい。
作っている人→作業する労力や時間は同じだが、人気に差が出て売れ残る。仕方ないから、たくさん売れるところに出店するしかない。アマゾンさんと契約しよう。
豊富な品数のところに、物と人は集まる仕組
なのだ。
このままでは、
大きなモノは、大きくなり。小さいモノは消えるか、大きなモノに飲まれて消える。
結局は、小さいモノは消える。仕組なのだ。
ランドセルが2色でも問題ない。
ランドセルは【物を運ぶ道具】であるから。
個性は、学校や家庭で環境で磨かれる。