情報の鎖国と古本屋の価値
古本屋へ出掛けた。
江戸時代を中心に、【和算・捕鯨・教育・思想・たべもの】などを探している。
初めていく古本屋だった。
入口から興味のある本が、、。
かなり、古いが当時の思想が分かるので良い。
旧仮名遣いや旧漢字などはあるが、文体的には読みやすかったので買い。
店内に入ると、割と古い本もあり、郷土本が充実していた。
久しぶり探す楽しみが有り、ワクワクとした。
日本人が代だい伝えてきた日常食を、季節や地方性、宗教、世代などの観点から解説。食の文化から、新しい日本人論が見えてくるだろう。うんちくいっぱいの食欲増進本。Amazonより
【たべもの】本は他にもあったが、今回はコレを購入。
そして【捕鯨】の本を購入。捕鯨の本は、なかなか無いので助かる1冊だった。
店内はBGMなど流れてはいない。静寂と気まずさが古書店を醸し出す。
年配の店主は、パソコンでザッピング中。
本棚に、夏目漱石の坊っちゃんが数種類、村上春樹など、店主の蔵愛がわかる一面があり、嬉しくなる。
見出しなど無くわかりにくいが、グルーピングはしてある。
パラフィン紙を巻いてる本も多数あり、愛書家を感じる。
ネット販売はしていない感じだった。けれど検索はしているので情報は収集しているようだ。
まるで鎖国のように、他国の情報は得るが、大切な資源を守る大名のようであった。もう一種の出島だ。
元に1980年~2000年代の本もあり、明治や大正などの本もあり、書籍が隆盛だった時代を大切にしている感じであった。
なんでも発信できる時代に、情報を発信しない良さを知れた時間だった。
買った本の間に、新聞の切り抜きが挟んてあった。
愛読家と出会えた瞬間だった。
約70年前の本には、つよく圧された活版印刷の跡があり、ザラザラとした紙質が、時代を超えて、本と対話できたようであった。
出島のような古本屋は、時代とともに、ますます減ってきた。
そんなときに出会う本から、ときの経過を知ることが、最近の楽しみになってきた。