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新卒採用Web企画のつくりかた #1 なぜWeb企画がいいのか

はじめに

こんにちは、リクルーティングGの好美です。2020年3月、ここ1年走ってきた20-21新卒採用も大詰めということで、これまでの学びをマニュアルに落としこむということをしています。

Loco Partnersはコンフルエンスというツールで社内のナレッジを管理しているので、それに過去ドライブのリンクとかデータとかはまとめたのですが、完成版だけじゃなくてそれに至った思考プロセス、たくさんの議論、反省などにこそ意味があるのでは、それなくして完成版だけ渡しても同じような議論が繰り返され、車輪の再開発をするのではとなったので、当時のプロセスをブログ形式で残すことにしました。

基本的に未来の弊社の採用担当に向けて書いているので社外向けではないです。でもソーシャルな媒体の方が後に残りそうと思って(社内ツールだと管理大変だから)ここにしました。徒然なるままに書くのでわかりにくかったら直接聞いてください。

# 実績まとめ

1)いきなり上海採用

かかったコストは社内工数以外0(正確には素材購入代で1,000-5,000円ぐらい?)で、めちゃアツい子を4名も採用できたスーパー企画。(語彙

2)本気の留学生採用

かかったコストは社内工数以外0で、外国人留学生からエントリーがたくさん。出す時期など反省はあるが、継続してやっていくならいい人採用できそう。

3)ONE TEAM採用

外部サービスで1ヶ月限定でLP作成したので残ってない・・・。うちのValueの「ONE TEAM」が2019年の流行語に選ばれたので一週間で作ったけど全然話題にならなくて逆にびびった。けどわずかに来たエントリーの質は案外高くて、戦略変更なければ2名ぐらいは内定着地できたイメージ。

# そもそもWeb企画とは?メリットなど

あくまで私の定義ですが、Web企画とは「オンライン上で完結する企画」としています。オフラインのイベントを伴わず、LPだけで魅力を伝えて学生がいいなと思ってくれたらそのまま選考にエントリーとなります。通常の「総合職にエントリーする」と違うのは、下記2つのいずれか。(または、番外編として実質変わらないけど、届きやすいように情報を整えるというのもやりました。)

・選考フロー(ONE TEAM採用はESが「チームで頑張った出来事」のみ。)
・応募ポジション(いきなり上海採用は「初年度から上海配属」というポジションを募集。)
・番外編:本気の留学生採用はLPを多言語で作成&留学生が安心できそうな既存の要素を改めて伝えただけで、実は内容は変わらない。

# Web企画のメリット1つ目、「仕事した感」が出にくい。

「大変じゃない」と言うと語弊ありありなのですが、オフラインのイベントって巻き込む人も多いしコストかかるし当日はたくさん学生がきてわちゃわちゃするので、「仕事した感」が出てしまう。でも本質はいいねと思ってもらってエントリーしてもらって選考進んで内定決まって、なんならその後会社で活躍してもらうことなので、「イベントを開催する」という本質じゃないところで達成感を得るのはちょっと危険だよねという話。

その点Web企画はページをリリースしてもあまり褒められず(しばらくは社内誰にも知られてなかったりする泣)、社外でちょっと話題になったりエントリーきて内定決まったりしてようやく「あれはなかなかよかったね」となるので、否が応でも本質に向かえます。そう言う意味で必要じゃない「大変さ」(稟議起票してコストかけたり、社内メンバー巻き込んだり)はかけないほうがいいです。

※あくまで目的次第でイベントの方が有力な場合ももちろんあります。イベントの強みはなんといっても直接接触なので、意向あげやひっくり返し、ファン化(≒認知拡大)などは多くの場合直接の方が強い。ただ課題感とROI考えて手段を選びたいねという話。

# Web企画のメリット2つ目、自由にできる。

2つ目は自由度の高さ。1つ目とちょっとかぶる部分もありますが、巻き込む人や失うものがあまりないので自由にやれます。会社としても「100万円かけてサマーインターンやります」と言われたら「それちゃんとした企画?いい人来るの?メッセージング完璧?」となるけど、「コストかけずわたし1人でLPちょろっと出してみようと思います」だったら「勝手にやってくれ」ってだいたいなるので、自由にできます。バズったらちょっと褒められるし、スベったらしれっと次の企画にいけばOK。誰も傷つかない。

後のnoteでも書きますが、かける工数もデザイナーを巻き込む頑張るぞ型から自分で簡単にLPが作れる外部サービスを使うライト型、ATSツール(ジョブカンとか)内の求人票として作成したり、採用HPのnewsとしてページを作るといったミニマム型まで自分で好きに選べるというのもポイントかなと思います。

# Web企画のメリット3つ目、ブランディングになる。

採用ブランディングって言葉が人事界隈では結構流行ってたりしますが、私もこの一年結構こいつと向き合ってきたかなと思います。Web企画は自分たちのメッセージや思想を尖らせて発信することで、「そういう会社」と思ってもらいやすいツールだと思います。リクルートが「30才まで新卒採用」をやった時はみんな「年齢とかルールとかに縛られないいい会社なんだな」と思ったと思うし、カヤックが「ポートフォリオ奨学金」をやった時は「デザイナー志望の就活生の気持ちわかってるな、いい会社だな」と思ったかなと。

それと同じでLocoが「いきなり上海採用」をした時は「新卒一年目から、しかも中国語できなくても上海配属させてもらえるとか裁量権すごいな」「グローバルに強い会社なんだな」「旅行系だけど案外ばちばちだな」みたいな印象を、多少なりともつけられたかなと思っています。この辺はデザイナーとの連携も大事なのですが、LPのカラーやデザイン1つで与える印象も全然違うので、気を配ってみると結構面白い。

そしてブランディングになることの何がいいかというと、後の資産になりやすい。インパクトある企画にできると後輩や周りの人に「こういう企画で受かったんだよ」とか「こういう企画で受けたんだけど落ちたわ」みたいな、なんでも話題に登りやすい。情報が溢れる現代で身近な人の口コミって相当影響力強いので、同年代や後輩の代からのエントリーにじわじわ効いてきます。

21新卒をやっていると、20新卒で接点があった学生や内定者に聞いて知ったというエントリーが結構あって、効果を実感しました。20新卒の時はそれはほぼなかったので、認知拡大というところに多少なりとも寄与したかなと思っています。

# Web企画のメリット4つ目、バズったらすごい。

SNSでのバズり自体はオフラインイベントでも可能だと思うのですが(例えば「ベンチャー合同運動会をします、社長達がパン食い競争もしちゃいます、優勝したら全社の内定ゲット!」とか言ったら多少バズりそう、知らんけど)、Web企画ってそういう「運営とかお金とかが大変なもの」を頑張って作らずとも頭を使って作るだけでバズる可能性があるのが大きなメリットかなと。

バズると言っても炎上系だったらあまり意味はないので、どうしたら数値面も含めた「いい企画」になるのかが大事ですね。それは次の記事で紹介します!

# まとめ

そんなこんなでWeb企画は結構いいです。一度やってみると大体の流れがわかってきて武器の1つにできるので、二度目以降のハードルは格段に下がります。

次のnoteでは実例を元に、企画づくりの裏側や議論、反省などを書いていきます。


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