
Photo by
karatchi
観光地の過度な集中問題について
ツーリストの過度な集中によって起こる、観光地の自然破壊。約95%の人が「旅行に出かける前にネットで行き先を調べる」というファクトに注目し、フランスのGuides TAOは旅行サイト上にあえて悪評を書くというアイデアを実行。観光客の行き先を分散することで、自然を守ることにつながったそうです。 pic.twitter.com/lhoi6t0aOW
— GOOD INNOVATION LAB (@goodinnovalab) June 20, 2022
ツイッターにてこんなアイデアを見つけた↑
非常におもしろい取り組みであると思うと同時に2点の問題があると実感する。
①観光地の過密化の問題
②クチコミ評価の信頼性が高まる故の問題
①観光地の過密化の問題
コロナ禍からの回復で間違いなく観光地は過密化していく。しかし、一部日程や一部観光地に観光客が集中する状況が改善されなければ、観光業全体の生産性は上がらないと考える。今回のアイデアのように観光地を分散することで、観光客の満足度向上、観光地側のキャパシティオーバーを防ぐことは必要ではないだろうか。
②クチコミ評価の信頼性が高まる故の問題
今回のツイートでは、クチコミに悪評を書くことで観光地の分散ができたと記載されている。つまり、それだけクチコミ評価を元に観光地を選定する傾向が強いということだろう。それが故に、ありのままの評価としてのクチコミではなく、観光地側の思惑や評価者のインセンティブが関わったクチコミは増えてきているのではないだろうか。今後は、クチコミの管理がされた媒体でのクチコミの価値が高まり、クチコミ書くことへの価値はさらに高まるだろう。
問題はあるものの、観光地の保護、正当なクチコミの機能を維持した旅行市場であってほしいと願う。