見出し画像

10年ぶりのよさこいで、言い尽くせない気持ちをnoteにしました。

よさこい。

よさこい節やソーラン節など、民謡が入った音楽で踊るもの。日本各地で、よさこいを踊るお祭りが開かれています。

僕は18歳から30歳頃までの11年間、よさこいにどハマりしていました。20代の金と時間という、世界で最も価値あるリソースを、よさこいに使ってしまいました…返して…。

この夏、そんな青春の全てであるよさこいを10年ぶりに踊りました。
はじめて、家族と一緒に。

色んな気持ちになったんだけど、うまく一言で言い表せないので諸々をnoteに書きました。


よさこいとの出会いは、18歳の頃。宮城県仙台市。

踊りの自由さ。
仲間と何かを作ることの愉快さ。
地域と関わることの奥深さ。
そんな魅力を知り、あっという間にのめり込みました。

学生時代は6年間を費やして、日本全国のお祭りに参加しまくりました。

本場高知の「よさこい祭り」
札幌の「YOSAKOIソーラン祭り」
名古屋の「日本ど真ん中祭り」
原宿「スーパーよさこい」
浜松「がんこ祭り」

その他にも、十和田、秋田、盛岡、郡山、大船渡、沼津…
よさこい全国巡りを通じて、日本の都道府県を一気に駆け回った感じすらあります。

色々行ったけど、やっぱり一番は暮らしていた街でのお祭り。
10月に仙台で開催される「みちのくYOSAKOIまつり」は、格別の思い出になっています。

2003年のみちのくYOSAKOIまつり、わがチーム。

社会人になった後も熱は冷めず、日本各地をねり歩く日々は続きます。
新たに踊りを作ったり、休みの日は祭りに行ったり、変わらずにひらりひらりと蝶のように舞い踊りました。

そんななか、みんな少しずつライフステージが変わっていきます。仕事が忙しくなったり、転職して違う地域に羽ばたいていったり、結婚したり、子どもが生まれたり。
それに合わせて、みんなよさこいに注ぐものが、少しずつ減っていきました。

最後に参加したお祭りは、2014年7月「光が丘よさこい」。その時、チームの参加人数は9人。

ほんとはその後、8月に中目黒の祭りに出ようとしていたんだよね。けど5人しか集まらなくて、潮時かなと思って、参加をやめた記憶があります。しょうがない。

それからは、よさこいは過去のこととして過ごしてきました。

光が丘公園で踊る、気持ちの良い祭りでした。

そして現代。
よさこいから離れて暮らす中、久々に「よさこい」に触れることとなったきっかけは、5歳の息子でした。

「おともだちが、よさこいやってるんだよ!」

息子は、ちょっとよさこいを見たことがあり、僕が昔よさこいをやっていたことを知っています。お友達がやっていると聞いて、僕とのつながりを何か感じたのかもしれません。

後日、保育園の行事でお友達の親御さんに会った時に「よさこいやっているんですね〜」と話すと、「チームでメンバーを探しているので、よかったら見に来ませんか?」と誘われます。

まさかの展開。
息子は仲の良いお友達がやっているということもあり「見に行ってみたい!」と顔を出してみることになりました。

近所の夏祭り。ちょっとよさこいを見た時。

見に行った練習場所は公民館。

初めて見る練習では、どうしていいか分からず戸惑っている息子。そこに、チームに参加している子ども達が寄ってきて「あそぼー!」と声をかけてくれました。

自分も初めは、仙台の中央市民センターでよさこいの練習を観に行ったな。その時、こんな風に先輩たちがくったくなく「おどろう!」と声を変えてくれたな、と思い出しました。

当初、よさこいへの興味はそこそこだった息子ですが
 ・広い部屋とお友達と遊べる
 ・お菓子がもらえる
という、よさこいと関係ないことを楽しみにして練習に通うようになりました。

その後、お友達がイベントで楽しそうに踊る様子を見て刺激を受けたのか、家でも練習するようになっていきます。

時間をおいて、3歳の娘も参加することになり、家族みんなで本格的にチームに参加。練習を重ねて、この夏、府中のお祭りで踊ることになりました。

2004年、仙台市の中央市民センターで踊ってる。

迎えた8月25日「よさこい in 府中」
僕は、2014年光が丘の夏から10年ぶりのお祭りでした。

家から5分の場所にもステージが設置され、いつも買い物に行くビルの入口も会場になります。見慣れた街が祭りに変わり、華やかな衣装の人たちが街にあふれます。

練習した踊りを踊ることも、踊りの合間でメンバーと子育て情報を交換することも、終わった後の打ち上げも、ただただ全部が全部、楽しかったです。

祭りに出て思い出した、よさこいならではの楽しさがあります。それは、いつもの場所が非日常に変わって、その中で踊る楽しさ。

一方、今回はじめて知った、新しい楽しさもありました。
1つは、見守りながら踊る楽しさ。「踊れてるかな」「付いてきているかな」と、すぐそばにいる子どもの様子を横目に見ながら踊りました。
もう1つは、自分が好きなものを家族が好きになってくれる楽しさ。「よさこいって面白いね」と、これから話すことが増えるかもしれない。

府中、大國魂神社がお祭りの会場になりました。

もう一つ、感じたこと。

府中のよさこい祭りのメイン会場のケヤキ並木は、仙台の「定禅寺通り」に、とても似ています。緑に包まれながら踊ると、どこか懐かしい。

仙台、定禅寺通り。「ありがとさん」という秋の踊りです。

よさこいの後、子どもたちに求められて、僕が学生時代のよさこいの動画を見ました。色んな地域の祭りを一緒に見る中で、仙台の「定禅寺通り」を見た息子は「府中みたいだね」と言っていました。

いつか息子が「定禅寺通り」をリアルに訪れた時、僕と逆の懐かしさを感じるのかもしれないな。

府中、馬場大門のけやき並木

そんな訳で「◯◯な気持ちになった」とひとことで言い表せなくて、祭りに出るまでのあれこれについて書いてみました。

もうすぐ10月。みのりの秋。
仙台では、今年もみちのくYOSAKOIまつりが開催されます。


10年20年/カラーボトル
「10年」と聞いて思い出す仙台のバンドの曲。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?