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菜食主義はエコなのか

先週に引き続き、エコなのかシリーズを書いています。


「菜食」を続けていく中で、私の中では重要な問いで、ここ数年しばらく考えていて、何かいい出会いがありそうだなと思ってたまたま立ち寄ったブックカフェで、この本に出会いました。

この記事では、ベジタリアンやヴィーガンをまとめて「菜食主義」(「菜食」)として文章を書いています。違いについても記載しているのでご覧ください。

この本を読んだ結果、「菜食主義」はエコなのかの答えはYES。だけど菜食であれば何でもいいのかというとそうではない。今まで私がなんとなく思っていたことについて裏付けとなる根拠をもらうことができたと思っています。

私が「菜食」を始めたのは約5年前。環境問題への取り組みでヴィーガンを続けている日本人、ベジタリアンのインド人のヨガの先生と出会いました。

環境問題とか社会問題は学校で習った知識程度しか知らない。私は特に何もしてないけど、これでいいのかな?

ヨガは今までも続けていたけど、インド人の3割がベジタリアンなのは知らなかった!ヨガとベジタリアンと、インドの文化って何か関係があるのかな?

もっと知りたい!こんな問いが湧いてきて、自分でもやってみよう!とそんな軽い気持ちで実験的にヴィーガンを始めてみることにしました。

結果的に今の私が体感していることとしては、自分の身体の栄養についてものすごく考える機会が増えて、健康的になったということと、ヴィーガンから派生して他の環境問題や社会問題に関心を自分でできることはなんだろうと考えることが増えたということです。

菜食主義の種類

まずヴィーガンとベジタリアンって何が違うのか簡単に説明しますね。
一般的にベジタリアンは、肉、魚を食べない人のことを指します。
一方で、ヴィーガンは肉、魚に加えて乳製品、卵も避け、日本語に訳すと完全菜食主義者と表されます。
ベジタリアンの中でも、魚、乳製品、卵は食べるペスカタリアン、
卵・卵製品を摂取し、肉、魚類は食べないオボ・ベジタリアン、卵・卵製品を摂取し、肉、魚類は食べないラクトベジタリアンなど9つに分類できます。
さらに、最近ではフレキシタリアンと言って、基本は菜食で場合によっては肉、魚を食べる考え方もあります。私も最近はこの考え方に近いです。

なぜ菜食主義をするのか

①宗教上の理由

インドや台湾などは、文化的な背景からベジタリアン、ヴィーガンの割合が高い。

②動物愛護のため

「動物を殺傷するのはかわいそう」「動物の命に優しい選択を」という想いから。さらに、食事以外でも、動物実験が行われたコスメを買わないなどの選択も。

③環境問題への取り組み

大量生産のための土地確保に向けた森林伐採、
家畜(特に牛)のゲップなどにるメタンガスが地球温暖化に影響しているかもしれないということから、菜食を選択する。

④健康のため

WHOが「加工肉・赤色の肉などは発ガン性が高い」という発表を行いました。実際、肉類・乳製品を含む動物性食品にはコレステロールが多く含まれて健康のために始める人も多い。

理由としては大きくこの4つに分けられます。

栄養について

ヴィーガンは本当に健康的なのでしょうか。
「何を食べているの?」「どうやって栄養を取るの?」そんなことをよく聞かれたりします。

5年前、健康診断で毎年貧血の診断をされていました。しかし、「菜食」を始めてからは、私の健康診断結果はAll Aになりました。
社会人になりたての頃、仕事終わりは疲れて家でぐったり、カップラーメンを食べて、コンビニのご飯を食べてと誰からみても不健康な、かなり偏った生活をしていました。
こんな生活をしていては、貧血になるのも目に見えてます。(幸いそれ以外は何もなかったけれど)
菜食生活を始めてからは、自分の身体の変化に気づくことが増え、
なんとなく体には今これ(栄養素)が足りていない気がすると、感覚的に必要な栄養がわかるようになっていました。

始めたばかりの時はなぜ結果が良くなったのかわかっていなかったですが、今思えば、ヴィーガンを始めたことによって、添加物の入った食事をやめたり、より栄養バランスや健康について考えることが増えたり、それが「菜食」を始めたことでの大きな収穫だと思います。

ただし、菜食では不足しがちな栄養素もあると言われています。
ビタミンB12、オメガ3脂肪酸、ビタミンDをタンパク質やビタミンDなどに加えて、心がけるようにすると良いと言われているようです。

以下は菜食コンサルタントとして活動されている山崎さんが書かれている記事です。菜食を始める上でのメリット、デメリットなどを合わせて知りたい方にはとても参考になる記事を書かれています。

ヴィーガンはエコなのか

何かを選んで購入するという行為は、そのものに「投資」をするということです。「投資」の数が増えれば増えるほど、生産者は需要に応えるために供給量を増やすように努力します。

この結果、望ましくない形として生まれたのが、森林破壊です。
「菜食」として生活を送ることで、大量生産された肉へ投資をしない意思表示となり、さらにメタンガスを排出する家畜の量を減らすことはできます。

さらに、ヴィーガン食に転換した時のカーボンフットプリントは、最大で73%削減できるという研究結果も出ています。

この意味でヴィーガンをすることは、さらに菜食人口が増えることは、肉類への「投資」量は減り、「エコ」な選択ができることになります。

しかし一方で、森林破壊の問題を引き起こしているのは、家畜だけの話ではありません。

アボカドや、アーモンドミルクのように消費者の需要拡大により、特定の地域に深刻な影響を及ぼしている例もあるのです。大量生産のための森林伐採や、農薬の使用量増加、予想に伴うCO2の排出量増など、副次的な問題が起きていることも事実です。

この面を切るとると、「菜食主義」はエコなのかの答えはNoになります。


これらを踏まえて、菜食か否かに関わらず、なるべく大量生産されておらず”自然に育てられた”有機野菜、地元のもの、旬なものを選ぶことが一番環境にも、自分自身の健康にとってもエコな選択なのだと思います。

どんなものを食べるのか。
自分が食べているものが、誰かの・どこかの地域に悪影響を及ぼしていないか、そんな視点を持つことも必要なのではないでしょうか。
好きなものを食べ、楽しく生活をするためにも自分がする決断には責任を持って行動、投資をしていくこと。それが大切なことだと思います。


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