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【感想】徳島ドラフト会議を開催してみて

昨年夏に徳島ドラフト会議を開催しました。
今回はそのレポートを残しておく。

徳島ドラフト会議チラシ

野球が好き×人事業界=何か出来そう!

というのは創業当時から考えていた。

従来の採用と徳島ドラフト会議の違い

なぜなら、キャリアの仕事をしていて
求職者からは「やりたいことが見つからない」
企業からは「面接だけでは求職者のことが分からない」
という悩みは頻繁に聞いていた。

その中でプロ野球のドラフト会議のように
球団(企業)が意中の選手(求職者)を指名することから採用活動が始める
逆求人型のマッチングの方が「現在の課題解決に最適なのでは?」と感じていたからだ。

私が人事代行コンサルタントとして採用関連でクライアントに伴走する際に1番考えるのは早期離職を極限まで減らすこと。
なぜなら早期離職は求職者にも企業にもマイナスしかなく、絶対に避けるべきだからだ。(下記画像は費用面のものだが、費用よりも社内に残る社員さんのモチベーション低下の方が挽回に時間がかかり厄介)

早期離職の費用面でのマイナスインパクト

創業当時からそんな考えで伴走してきたので、ありがたいことに伴走してきたクライアントでは早期離職は1度も起きていない。

話をドラフト会議に戻すと、
逆求人にはそんな私が本拠地にしている徳島だけでなく、全国で起っている課題解決にも繋がるのでは?という考えもあった。

気づき①
自己分析に終わりはない

徳島ドラフト会議を開催するにあたり選手(求職者)のエントリーシートの作成、自分プレゼンの準備など自己分析が不可欠で「そもそも自己分析なに?」というところから、伴走支援する必要があった。

プレゼンの練習風景

これには、かなりの時間を要した。
自分のことを知る楽しさを知って、会うたびにイキイキしてくる選手を見ているとやりがいを感じられる反面、「もう少し画一的なやり方を見つけないと」という想いを持った。

選手が自分がどんな人からプレゼンする選考会

ちなみに自己分析を伴走した選手のプレゼンを見て泣きそうになりました苦笑

気づき②
経営者に直接営業しないと伝わらない

球団営業のために選考会(選手プレゼン会)を開催したり、直接球団に出向いたりしたが、球団代表(経営者)と直接話せないとドラフト会議参加には繋がらなかった。
担当者から「めちゃくちゃ面白いし、参加したい!」という声も聞こえたが、経営者を説得し切れずに参加できなかった球団候補がいくつかあった。

選手のエントリーシートを真剣に見つめる球団代表(経営者)

経営者が本気で採用を組織課題と考え、自ら乗り出す覚悟がないと参加しにくいイベントだと感じた。(参加した球団は当日ほぼ全て球団代表が参加してくれた)

気づき③
新たなマッチングのキッカケになる

参加した球団は福祉系や建設系など一般的に不人気業界と言われているが、
ドラフト会議をキッカケに球団代表と話をする機会を得て、
「これまで全く知らなかったし、考えていなかった業界だが面白さを感じた!」という選手が複数いた。

ドラフト一巡目で指名した球団代表と選手の握手

細かいところでは改善の余地はあったが、
間違いなく新たなマッチングの切り口にはなると感じている。
今回開催したような規模感では年1回が限界だが、小規模にし演出も減らすことでもう少しPDCAを回していきたいなと感じている。

私だけでは間違いなく開催できなかった。
3社共催という形で役割分担ができ、デザインや進捗などフリーランスのメンバーも多大なサポートしてくれた。

NHK徳島も密着もあって結構反響をいただいた。

1回目の開催としては大きな成果に繋がったと思っている。

人事代行コンサルタントとして企業の人事ノウハウ構築を伴走支援することで良い会社を増やすことはもちろん、今回のようにマッチングイベントや求職者の支援も徳島をもっと良くするためには必要な役割だと感じた。

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