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ゲームの〜周年に思うこと

最近、ゲームのニュースでおかげさまで◯◯周年!!といった記事をよく見かけます。
ファイナルファンタジー11などは今年で18周年、ウルティマオンラインに至ってはなんと23周年だそうです。これはとてつもない長期運営の例ではありますが、これほど永く愛され続けるゲームがまだ運営しているのは本当に素晴らしいことだと思います。

筆者もサービス運営をいくつか経験したことがありますが、最短で1周年ももたずにサービスを終えました。この短さも珍しいかもしれませんが、売れないゲームというのはそんなものです。今回はそんな記事を書いていきたいと思います。

筆者の経験したゲームタイトルの運営の話

ゲームの発というのは大概途中から参戦することの方が多い職業な気がしますが、先述したゲームは筆者の力不足もあり短命に終わってしまいましたが、プロトタイプからサービス終了までを全て経験できた貴重なタイトルでした。

そしてこういうタイトルは、リリース前とサービス終了時が1番SNSなどで盛り上がるということを知りました。サービス終了のアナウンスをするのはとても気を遣う上に辛いですし、良くも悪くも残るのであれば自分の戒めや糧になるのですが、運営系のゲームは閉じてしまうと永遠にあそべなくなるのでそういう寂しさもあります。思い出は当然残るのですが仕事とはいえ、遊べなくなることは自分の費やした時間が潰えるような気分になってしまいます。

一方で筆者がプロデュースしていたタイトルは超長寿タイトルで今もサービスが続いているゲームです。
当然こちらは途中から開発に参戦していたのですが、長寿タイトルには長寿タイトルなりの問題がつきものです。

例えば流動性が激しい業界ですので、サービス開始時に関わっていたオリジナルスタッフがほとんどどころか1人もいない。ような状態になっていたりする場合もあります。そのときに入っている仕様やゲームシステムを把握する際になぜそのシステムが入っているのかなどが資料もなく、全くわからないようなこともしばしば巡り合わせます。場合によってはお客さんの方がそのゲームの歴史に造詣が深いこともあったりするので、手を入れることに非常に気を使うことが多いです。

あとは仕事とはいえ、同じゲームを開発し続けるのもなかなかエネルギーを使います。というのも、当然ですがタイトルがいくら続いたとしても遊びの根源は変わることがありません。ということは出来ること/出来ないことがありますし、同じ土俵の上で新しいネタを出し続けていくのはなかなか辛くなってくるのです。ですのでオリジナルスタッフが別の部署への異動を希望したりで、だんだんといなくなっていくのですが当然その遊びの根源がブレてくるとゲームがつまらないものになります。
引き継ぐ方もしっかりそこは継いでいなかければなりません。スタッフの腕の見せ所ですね。このように長年続いているタイトルの裏ではこういうことが起こっていたりします。

記事の最後でお願いしたいこと

とはいえ最後に誤解しないでいただきたいのは「ゲームは残すべき」と主張したいわけでも「運営系のゲームの是非」を筆者が問いたいわけではありません。
あくまで今運営されているゲームの中にはこんなことがあったりもするんですよ。という筆者が体験して来たことを紹介しているだけですので、他の運営ゲームではそんなことない場合もありますし、もしかしたらオリジナルでずっと頑張っているスタッフもいるかもしれません。
あくまで参考程度のトリビアとして読んでもらえれば嬉しいです。

それでも一つ、もし良ければ・・・というお願いがあります。
もし遊んでいてサービスを終了したゲームやもう辞めたゲームのニュースを見たときにSNSなどで語ったり話題にしていただけると、草葉の陰で開発関係者は見ていますのできっと喜ぶはずです。
もしくは規約の範囲内でYoutubeなどに上げていただいても思い出になりますし、こういったブログで書き綴ってもらっても構いません。
きっと何気なく発信した情報を見て関係者は一喜一憂するはずです。

筆者もまた現在開発中のゲームに一生懸命取り組んでいきます。

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