マガジンのカバー画像

夏の匂い

7
短編リレー小説。
運営しているクリエイター

記事一覧

リレー小説その①「煙の川」

お久しぶりです。 さんぴん倶楽部の役満です。 皆さん夏感じてますか? 自分はただただ蒸し暑…

リレー小説その②「rousoku」

どうも、さんぴん倶楽部の美並です。 今回、われわれが「夏の匂い」をテーマに書き物をリレー…

リレー小説③「無音」

はじめまして、さんぴん倶楽部のノエルです。初めての投稿となります。 「夏の匂い」というテ…

リレー小説その④「某日」

 まず僕は愛車に跨るところから始めた。  年季がはいったヘルメットは、右側のミラーに引っ…

リレー小説その⑤「ギフト」

定刻17:30。荷物をまとめたダンボールを持ち上げ、慣れ親しんだ机を眺める。 お世話になりまし…

リレー小説その⑥「あの娘のこと~前編~」

 アラーム音が、苛立ちと体感温度を上げる。  乱暴に目覚まし時計を叩いて、アラーム音を止…

リレー小説その⑥「あの娘のこと~後編~」

「君と花火大会に行った。それだけかな。」  それが「お盆休み、何してたの?」という僕の質問に対するあの娘の回答でした。 「昔はよくおばあちゃんの家に行って、親戚のみんなで集まって宴会とかやってたの。私、年の近いいとこがいてさ、大人の人たちが騒いでる横で、よく一緒に遊んでたんだ。そのいとこ、すごくおばあちゃん子でね。でも、おばあちゃんが死んでから、だんだん親戚で集まる機会も減って、いとこともしばらく会ってないんだ。今頃何してるのかな。」  夏休みの課外授業の帰り道でした。僕とあ