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強度HSP大学生のドタバタ就活記~2回目振り返り編~

正直、こんなに早く片が付くとは思ってもみませんでした。
去年あれほど七転八倒していたことを考えると、むしろ不安になるくらいです(笑)

今回は、約8か月間を費やして、内定を2社獲得した私の2回目の就職活動について記していきます。
現時点で第一志望の企業から内定をいただけているので、一旦は就職活動に区切りをつけていますが、再開する可能性もあると思います。

時系列

2021.10~12 10月下旬に休学許可が下りる。大手ナビサイトに登録し、細々と自己分析や、セミナーなどに参加。
が、あまりやる気が起きず。また上手くいかないんじゃないか、どこにも就職できなかったらどうしよう、という不安に苛まれることが多かった。
2022.1~2 大学のOBの方や先輩に助けてもらったり、本を読んだりして自己分析を進める。販売、アパレル、人事、外国人サポート、メディア、など何となく方向性を決める。
2022.3 就活解禁。自分の「好き」という気持ちや「興味」を優先し、好きなものを扱っている会社、人事職を募集している会社を中心に約25社にエントリー。説明会参加やES作成に明け暮れる。
2022.4 書類選考に通過した3社のうち、上旬に2社と面接。どちらも通過し、2次選考で現場でのインターンを経験。そのうち1社は下旬で最終面接があり、月末に内定。
2022.5 残る1社の最終面接をGW明けに受け、1週間後に内定。第一志望企業だったため就職活動を終了。

期間:2021年10月~2022年5月
志望業界:アパレル、マスコミ(放送、広告)
使用ナビサイト:マイナビ、READY TO FASHION
使用エージェント:新卒応援ハローワーク、キャリアコンサルタント(大学OB)
説明会参加数:15社
ES提出数:6社
累計面接数:6回(+インターン選考2回)


昨年との違い

・選択肢

まず、全体として数が圧倒的に減りました。自分でも書きながら「少な!(笑)」とびっくり。
おそらく、右も左もわからないまま手あたり次第闇雲に突き進んで上手くいかなかった教訓を活かして、選択肢を絞ったのが結果的に功を奏したみたいです。

・人

支えてくれる人の存在が、今年は特に大きかったと思います。昨年の経験を通して、就職活動は自分1人でどうにかなるものではないこと、またアドバイスを求める人も選ばなければ逆効果だということを学んだので、今年はその教訓が少し生きた形です。

一番お世話になったのは、大学のOBでキャリアコンサルタントの方です。就職活動に関してだけではなく、私のメンタル面のことなど、本当に些細なことからたくさんたくさんアドバイスしてくださいました。どれほど悩んでもなかなか人に相談できない私の性格を理解してくださり、メッセージの最後に必ず書かれている「いつでもご相談くださいね」という言葉に、どれほど気が楽になったことかしれません。実際、勇気を出して質問すると、すぐに的確な返事をくださって、面談でもどれだけ私の話が長かろうが真剣に聞き、真剣に答えを返してくださって…一番嬉しかったのは、何より私の性格や経験をひたすら褒め、深掘りし、全てにおいて肯定してくださったことです。子供じみた感想ですが、手放しで自分を認めてもらえるってこんなに安心できるんだなあとしみじみ思いました。
実は、1回目の就活を始める少し前、既にゼミの先生から紹介されていたのですが、当時スルーしてしまっていた自分にビンタしてでも教えてあげたいです。「早くこの人に頼りなさい!」

本当に神様みたいな方です。内定がもらえたのは間違いなくこの方のおかげです。
「自分の"好き"という気持ちを信じてあげてくださいね!」
この言葉を信じて行動できたからこそ、第一志望に内定という結果がついてきたのだと思います。なんとお礼を申し上げてよいかわかりません。

また、新卒応援ハローワークのキャリアアドバイザーの方々にも、去年に引き続きESの添削や面接練習、面談でたくさんお世話になりました。不安すぎて号泣する私を何度も励まし、内定を報告した時はまるで自分のことのように喜んでくださって、本当に嬉しかったです。

・練習

昨年はかなりやりましたが、今年は練習と呼べる練習はあまりしていません。模擬面接講座などにも一度も参加していませんし、友人ともやりませんでした。よく会っていたバイト先の同期はほぼ全員卒業していたし、どうしても自分と比較してしまうので友人と就活の話はしたくなかったし、そもそも友人が少ないなどいろいろ理由はあります(笑)

結果論ですが、練習しない方が私には合っていました。私は緊張しやすいタイプなので、緊張対策には練習するしかないといろんな人が口をそろえて言うのをそのまま信じていました。しかし、上手くいくいかないの基準がわからない上に度を超えた完璧主義なので、どれほど練習しようが上手く答えられたことなどなく、自信をなくすだけ。ただただ苦痛でした。練習でもそんな調子ですから、本番でも前向きになれるはずがありません。面接中に何度「早く終われ…」と念じたことか。繰り返しになりますが昨年はそれで見事に全落ちしていました。

それならば、というわけではなく、単純に練習が嫌すぎて、じゃあもうそのまま挑んでやれ、と思ったのが今年です。やってもやらなくてもどうせ緊張するんだから、ちょっとでもストレスを減らした方がいい。するとあら不思議(笑)、自分の言葉で話せるようになり、面接に通過し、気づくと内定をもらえていました。

・時間

休学中のため、大学の授業に出る必要がなく、自己分析やES作成など、就職活動に専念できていたことも大きかったかなと思います。
就活解禁や説明会が集中する時期こそ春休みであるものの、実際に面接が始まるのは4月であることが多いです。通う学校によって差はあるものの、卒業に向けて内容が高難度になるのが最終学年。元々複数の物事を同時並行するのが苦手なので、去年はいまいちどちらにも力を十分に注ぎきれなかった感がありました。その点、今年は休学が有利に働いたといえるでしょう。

また、説明会や面接、ESの締切などは、同じ日に2つ以上入れないように徹底していました。スケジュールを詰め込まないと落ち着かないけど、詰めたら詰めたでしんどい、というのは嫌というほどわかっていたので、今年はできるだけ自分を優先しました。その結果、限りなく数が絞られていったのだと思います。

正直な話、2回目の就活を始めるまで(特に年始あたりまで)は、休学の理由を突っ込まれたらどうしよう、本人に問題があると思われる、説得力のある答えが出せない、ということがめちゃくちゃ大きな悩みで、就活に身が入らない原因になっていました。そのせいでまた無い内定になるかも、とくよくよしてばかりでした。

しかし、よく考えればこのご時世、少し前までの超売り手市場とは全く異なる状況になり、留学に行けなくなった人や、どうしてもある業界にこだわって就職したい人などざらにいるわけで、たかが1年内定ゼロで休学してようが、何も後ろめたいことなどなかったのです。蓋を開けてみれば、休学について聞かれたのはたった2回。それもほとんど突っ込まれずに内定しました。なんやったんやあの時間…(笑)

・就活以外のこと

主に動画づくり、ダンス、noteの執筆。これがうまい具合に意識を分散させてくれる材料になりました。

さっき複数の物事を同時並行するのが苦手と書きましたが、じゃあ1つのことなら集中できるかと言われると100%イエスではないのが実情です。自分の好きなことなら余裕でフロー状態になれるのですが、それ以外はてんでダメ。つまり、ちゃんと選ばないと集中するどころかさらに気が散ってしまうというメンドクサイ性格なのです。
今まで、入試や資格試験などが控えていると、一切の娯楽を絶って勉強するというやり方をとってきたので、去年の私は就活でもそれを適用しました。YouTubeやSNSのアプリを削除し、パソコンでも閲覧制限をかけ、動画配信サービスを解約し、小説の投稿サイトを退会し、自宅の本に布をかけ…「内定するまで我慢」と必死で自分に言い聞かせて。

今だから言えますが、さすがにやりすぎました。根っからの表現者である自分に、表現欲を抑制することなど不可能だったのです。

締め付けた反動で翌日面接なのに一晩中YouTubeを見てしまったり、小説を書きまくってしまったりして、激しい自己嫌悪に陥る。これでは辛くなるのは当たり前でした。そもそも、ある時期になれば必ず「合格」「一定のスコア」など明確な結果が出ると決まっている受験勉強に比べて、就職活動はこれといったゴールがありません。人それぞれ正解は違うし、始める時期も終わる時期もバラバラ。フィールドが全く違うのです。それに気がつかず、過去の成功例をそのまま当てはめてしまったのは大きな失敗でした。何よりも精神衛生に悪影響だったと思います。

それに気づいたのは、休学を決意した9月末頃。ハローワークでお世話になっていた方に、YouTubeの動画を作ってみたいと話したところ、「逆になんでやらないの?」と言われてはっとしたことがきっかけです。
「自分に厳しすぎるよ、もっと緩めていいんじゃない?」
むしろ自分に甘い、もっとちゃんとしなきゃ、真面目にやらなかった自分が全部悪いんだ、と頑なに思い込んでいたので、その言葉を聞いて安心したのを覚えています。

いざ動画制作を始めてみると、楽しくてすぐに夢中になりました。自分としては好き勝手にツッコミを入れているだけなのですが、意外と共感してくれる人が多くて嬉しいです。自分の好きなものは周りに広めずにはいられない性格が合っていたようです。

それから、ダンス。元々大学でダンス部に入ってはいましたが、何となく退部したまま大学に行かなくなり、そのまま疎遠になっていました。
しかし、去年の学祭でダンス部のステージを見た時、友人がWannaOneのEnergeticを踊っていたんです。ちょうど宝石箱で推しがカバーしているのを見た時期だったので、「やっぱり私も踊りたい!」という気持ちが抑えきれなくなりました。

あれこれ悩みはしたものの、そこからの行動は早かったです。学祭から1カ月足らずでまぁまぁ大きめのダンススタジオに入会し、誰もが知る有名K-POPアイドルの実のお姉さんが講師を務めるレッスンに通い、先月年に一度の発表会にも出演しました。(ちなみに実のお姉さんであることは通い始めて3か月たってから知りました)
まだまだ下手くそではありますが、踊ること、人前に立つことの楽しさを感じられるし、運動不足の解消にもなってとてもいいリフレッシュの時間です。また、今年に入ってからは推しの練習動画を見ながら1人で振り付けを完コピするという新技(笑)も習得したため、オンライン面接の直前に部屋で踊り狂うなんてこともよくやっていました。

そしてnoteの執筆。小説もそうですが、やはり自分にとって一番のストレス発散方法は文章を書くことみたいです。心底始めてよかったなと思います。


今だから言える話

何も知らない人から「明るくて元気で仕事もできるのに、あなたが内定できないなんてよっぽど今の就活は厳しいんだね」とか、「これだけ評価されてるんだからどこでもいけると思いますよ」とか言われて、
「じゃあなんでどこにも就職できねーんだよ」
「そんなお世辞いらないんで内定くれ?」
と内心ブチギレ、とかはよくありました。でも絶対口には出せないので「そうですね~アハハ」と苦笑するしかなかったです。
母親にまで「あんたに合う会社あるんかなぁ」などと言われ、
「そんなん私が一番知りたいわ」
って思ってました。
あと、SNSで「内定ゲット」とか言ってたり、聞いてもないのに「誰々が内定したらしい」とか余計な情報もたらしてきたりする輩には、割とガチで殺意が芽生えたこともあります。特にバイト先の同期たちには一番会う頻度が高かったので、必然的に余計な情報が入ってきて嫉妬や羨望など黒い感情を大きく抱いてしまい、それが申し訳なくて勝手に距離を置いていました。「私の方が(バイト先では)仕事できるし明るくて元気で人当たりが良いのに、なんで私よりできないあの子が先に内定するんだ」と、勝手に比べて勝手に落ち込んで、心が真っ黒になり、一時期同期のインスタグラムを全員ミュートしていたこともありました。
この場を借りて謝ります。同期の皆さん、ごめんなさい。

それから、母とは本当によくぶつかりました。昔から変わった子でしたが、ここ1、2年は無い内定や休学や、計画外のことばかりして振り回しまくりの私と、大学生も就活も経験しておらず、絵に描いたような典型的な"女性"の人生を歩んできた母。そもそも家族とはいえ他人なので、分かり合えると思う方がおこがましいのですが、それにしても迷惑ばかりかけていたと思います。
お母さん、本当にごめんなさい。そしてありがとう。

内定をもらうまでのこの一年半くらい、本当に荒んでました。他人に黒い感情を抱けば抱くほど、自分への不信感や嫌悪感は増幅するばかり。ヘラヘラしているし、何か言われても大抵その場では言い返せないのでそうは見られないことが多いのですが、そうやって他人の中の自分と自分で思う自分のギャップがあまりにも大きいことが苦しくてしかたなかったです。

ですが、それも全て「自分」。
他人から見えている"明るくて元気で仕事ができて、優しくてリーダーシップがある"私も、
自分で思う"荒んで人も自分も信じられなくて攻撃性や嫌悪感を抱いている"私も、
別の人間ではなく、どちらも自分という人間なのです。

たくさん本を読み、信頼できる人を見つけ、支えられ、認められて、根本的なことにやっと気がつくことができました。
正直なところ、腑に落ちているかと言われると答えは否です。たかが22年と少し生きただけで理解できるものではないと思うからです。
これから長い人生をかけて、唯一無二のパートナーとして、自分を受け入れ、信じていくこと。少しずつでも、そうして自分を大切にしていきたいな、と思えた経験でした。

終わりなんてあるのかとどん底まで沈んだけれど、
これまで生きてきて一番しんどかった経験だけれど、
人生において必要のないことは起こらないから、
きっと全て、私には必要だったんだ。
大切な財産の1つなんだ。

とまぁ、いろいろ振り返ってみて、自分に言えるのは一言、
よく頑張りました♡(笑)


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