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わしの犬はどこじゃ!?的なオインクゲームズ最新作『ドコジャン』カワイイのに推理とブラフが頭を悩ます

 奇跡的な連日投稿! 円井零です。

 今日はオインクゲームズさん新作2つ目、『ドコジャン』!
『月面探検』は『海底探検』がベースに、『藪の中 新版』はその名の通りリメイクなわけですが、『ドコジャン』はホントのホントに完全新作です。

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 なので一番、未知のゲームなわけですが、先に言っておきます。

 私このゲーム苦手!

 嫌いとかの意味じゃないですよ、プレイングがド下手なんです。

 というわけで、今回は「どんなゲームか」ってところをより重視しての紹介です。

 あ、作者はオインクゲームズ・佐々木隼さんに加え、J-POPでカルタができる『狩歌』や、数字の代わりに言葉の感覚で大きさを決める『ノノトランプ』などのXaquinel・椎名隼也さんです。
 詳細が発表されるまで、どんなゲームが来るのかマジで未知でした。


『月面探検』の紹介記事はコチラです。


ストーリーはカワイイけど大臣たちのハッタリと推理が飛び交う!? とりあえず犬カワイイ

 王様が飼っている5匹の犬。ところが5人の大臣がそれぞれ気に入り、1匹ずつお気に入りの犬を部屋に隠してしまいます。犬がいなくなったことに気づいた王様が「どこにいった!」と探すよう命じますが、大臣たちは自分のお気に入りの犬だけは見つからないように、必死に他の犬を探して……。

 いやーこのストーリー好き。なんとなくファンタジックというか、メルヘンチックというか。

 なのにゲームはバリバリの推理&ブラフ系です!

 ブラフゲー、苦手な人私だけじゃないよね……?

※ブラフゲーム……ブラフ(bluff:ハッタリ)、その名の通り虚勢をはったり、嘘をついてよいゲーム。バラエティ番組「VS魂」(フジテレビ系)で話題になった『チャオチャオ』など。

 ウソをつくのが苦手な人、ウソを見破るのが苦手な人、色々いますが、『ドコジャン』は“嘘”というより“ハッタリ”が大事なゲーム。多分。

 最近、『Cat in the box』『アイル・オブ・キャッツ』など、ニャンなゲーはよく耳にしてましたが、こちらはワンなゲー。
 各プレイヤー(=大臣)はそれぞれ違う犬が描かれた牌を受け取ります。
(ちなみにプレイヤーの中に王様はいません。)

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 かわいい。
 いつもはこういうの色で選びますが、これはワンコで選びたくなる。ちなみに円井大臣のお気に入りは紫の子です。
 麻雀牌と比べると真四角いですね。

 犬のほか、「×」の描かれた同じ色の牌も受け取ります。犬が1つ、「×」が4つで全部で5つ。
 各プレイヤー、番号ボードの手前に牌を他プレイヤーに見えないように立てて並べます。
 この番号はどの部屋かを示しています。なので、犬の牌が置かれているところの番号が、犬を隠している部屋の番号。

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 この場合なら、3の部屋に犬がいるということですね。

 1から5が書かれたドアチップもあるので、このチップを使ってどの部屋を捜索するか、決めていきます。

他の大臣の犬を探せ! 自分の犬がバレるのを避けて勝利に近づけ

 各プレイヤーが自分のお気に入りの犬をどこかの部屋に隠したら(=牌を並べたら)ゲームスタート。

 リーダーとなった人が「1番の部屋を探そう!」などと宣言してその番号のドアチップを裏に。

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 これがドアチップ。裏返すと、どれも黄色に数字が書かれたものになります。

 リーダーの宣言に、他のプレイヤーも全員「そうしよう!」と同意したら、捜索開始。

 リーダーから時計回りに、宣言された番号の牌を倒してオープン。もし途中で犬の牌がオープンになったら、その部屋の捜索はそこで打ち切り。
 自分の犬が見つかってしまった人は1失点となり、その人だけすべての牌を並べ直します。

「×」の牌だった人は倒したままで、捜索を繰り返して3つの牌をオープンできたら1得点です。

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 失点と得点はそれぞれ別のチップで表します。
 画像左が失点チップ。右が得点チップ。
 最初は、失点チップは色のついている方を、得点チップはついていない方を表にします。
 それぞれ失点、得点したらチップをひっくり返し、3失点溜まってしまった人は脱落、2得点できた人が現れたらゲーム終了です。

 得点が多いほど順位が上がり、同点の場合は失点が少ないほうが勝ちとなります。 

どの部屋を探す? その案はハッタリなのかマジなのか……

 このゲームのキモは、もちろん「どの部屋を捜索するか」、その決め方です。
 みんな自分の犬は見つかりたくない。でも他の人のは見つけたい。

 捜索に移るには、基本的に、裏返っているドアチップの部屋すべてを捜索することに、リーダー以外の全員が賛同する必要があります。

 そのまま賛同するのではなく、「じゃあついでにもう1部屋探しましょう!」と1つだけ捜索する部屋を増やすこともできます。

 なお、リーダーは新しく宣言した人に移ります。まんま賛同するだけなら変わりませんが、探す部屋になんらかの変更をした人が新しくリーダーに。
 捜索する部屋を1つ増やす、というのはもちろん変更なので、提案した人が新たなリーダー。この新たな提案に新リーダー以外が賛同して、捜索となります。

 さて、当然ですが、「ここ探されたら困る!」という所を「探そう!」と言われてしまう時があります。
 そんな時は、(もちろんそうじゃなくても、)「いや、ここはやめよう」と言うことができます。
 が、その場合は、「ここはやめて、ここを探そう」と代替案を言わなければなりません。しかも、今、捜索をやめた部屋数+1を絶対に言う必要があります。

名称未設定のデザインのコピー

 画像の例だと、1の部屋を探そうと言われたものを撤回し、2と4の部屋を探そうと言い出したところ。

 これで1の部屋にいる自分の犬は助かった……と思いたいところですが、次の人に「いやいや、やっぱり2と4はやめて、1と3と5を探そう」なんて言われたら……。

 すでにが裏向きになったチップを表にするには、必ず1つ増やして裏向きにしなくてはならないので、3つ裏になってしまったらもうこの手は使えません。

 なんてこった、もうダメだ……と思いきや、もうひとつだけやれることができます。

 それは、リーダーの犬がいる部屋をズバリ宣言すること!
「なんで4の部屋を探すのを変えたんだ……? もしかして自分の犬がいるのでは!」 
 ……えー、冒頭で言いましたが、私はこのゲーム苦手ですので、あまり思考は参考になさらぬよう。

 ともかく、これまでの言動でどうもあの部屋にいるっぽい、と思ったら、相手がリーダーの時に限り、「4の部屋だ!」とピンポイントで指摘してOK。
 指摘されたリーダーは、その部屋の牌を倒さなければいけません。
 もし犬がいれば、リーダーは失点。さらに、当てたプレイヤーが自分の「×」の牌をオープンできます。自分の得点にもつながるというわけですね。

 逆に、「×」の牌だった場合、宣言したプレイヤーにペナルティはありませんが、リーダーの方が得点に1歩近づいてしまいます。

 また、この場合リーダーの移動はありません。

 どちらにせよ、全員が部屋の捜索に賛同して捜索した、あるいはリーダーの牌だけを指摘によってオープンしたら、ドアチップをすべて表にして、また初めからどの部屋を探すか決め直します。
 リーダーはそのまま変わりません。が、もしリーダーが3失点により脱落してしまっていたら、左隣の人に移ります。

プレイレビューとか言えなくてすいません……ド下手なりの感想とコンポーネントの秀逸さ

 実際に1プレイだけ、やってみました。が、2人でプレイしたので、3人以上でやる場合とちょっとプレイ感が違うかも。
 NPC(ノンプレイヤーキャラクター)がいるとかの特殊ルールはなく、やり方は変わりません。

 えーやった感想はですね……とにかく瞬殺でした。正直、プレイレビューとか言えるほどやれてません。どんだけ下手なんだ。

 一緒にプレイした人曰く「自滅」だったそう……。

 このゲーム、2得点したら勝ちなので、相手が1得点してしまうと結構焦ります。
 ズバリ犬がいる部屋を当てたいのですが、推理をミスると相手の方がますます有利に。うーん。
 いや、結構自信を持って当てにいってるんですよ。なんでいないんですかね……。

 2人でプレイだと、あえて自分の犬がいる部屋を探そうと言ってみる、というハッタリかますと、あっさり賛同されて即バレる、ということもままあったり。

 3人以上プレイだと、それはそれで推理が錯綜しそうですね。面白そう。

 とりあえず言えるのは、コンポーネントカワイイ。

 やたらドアチップがオシャレだったり、リーダーマーカーがステッカーと紛うようなかわいさだったりしますが、このコンポーネント、可愛いだけじゃなくて遊びやすいにもつながってるのが流石です。

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 カードではなく立体的な牌にすることで、手で持つ必要がないのに確認がしやすく、倒すことで簡単にオープンできたり。
 番号ボードとドアチップで、どこを探そうとしているかが視覚的に理解できたり。
 得点チップ・失点チップは、どっちが得点か失点かわかりやすく、今誰が何点かがパッと見て把握できたり。
 リーダーマーカーがとにかくかわいい肉球だったり。←

 と、まぁ、無駄がなくてわかりやすくてかわいいコンポーネント、という、犬派以外にもオススメできるボドゲになっているなぁと思います。

気になる方は「ゲムマ大阪」で

 いやはや『ドコジャン』、苦手なゲームではあるのですが、やっぱ勝ちたいのでまた遊びたいですね。
 見ててかわいいっていうのは、やっぱモチベになりますし。牌もつい触りたくなるよね。

 どうしても今日中に上げたいという気持ちが先にあり、だいぶ雑文になってしまったと思います……ごめんなさい。

『ドコジャン』、こちらも3月28日の「ゲームマーケット2021大阪」で販売だそうですので、興味を持たれた方はぜひどうぞ。

 お前はなんでこんなに必死に書いてんだ、さては回し者か!? とか思われるかもしれませんが、全然違います。ただのボドゲ好きです。
 じゃあなんで……って感じですが、いいなと思ってKickstarterで支援した者として、些細ではありますが、応援したいな、というだけなのです。

 ま、オインクさんだから、私なぞが推さずともって感じでしょうけどね。世界相手でも1,164人も支援者を募れるヤツだぜ……。ワールドワイド。

 そんなこんなでオインクゲームズさん新作3つ、残るはあと一つ!『藪の中 新版』!
 できれば明日にも上げたいね!


円井零


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