14. 直感型(N)vs感覚型(S)
MBTIにおいて、最も違いが見えにくいのがN型とS型の違いだろう。僕自身も明確な違いを理解しているわけではないが、ここではN型目線での物事の見え方の違いなどを述べていこうと思う。S型に関してはあくまでイメージの部分が強いのでそこはご容赦いただきたい。
1. 理想主義と現実主義
僕自身もN型だが、他の友人を見ていても分かるのはその多くが厨二病だということだ。N型の人間は想像力豊かで妄想をすることが多く、常に頭の中で未来のことを考えている。そのため自分の中にある想像が理想となりやすく、完璧を求めすぎてしまう節がある。頭の中にある理想と現実の乖離があるがために厨二病的な発想をしたり、理想に縛られすぎることで拗らせたりする。一方で、そういった空想による高すぎる理想と現実のギャップを埋められれば、大きな成功を収めることができるとも思う。
対してS型は、事実をベースに思考するイメージが強い。想像や仮定といった可能性はあまり視野に入れず、自身の経験談から物事を捉えるように思える。経験や事実に基づいた自分なりの考えを持っているので、恋愛などの相談相手にはぴったりである。
具体的な考え方の違いとして、N型は「将来大きな資金が必要だし今のうちに投資しておこう。」と考えるのに対して、S型は「将来何があるか分からないし今のうちからいっぱい貯金しておこう。」と考える。
N型は理想を追い求めてしまう癖があるが、S型はいい意味で割り切ることができるのが強みである。
2. 洞察力
ここに関しては完全にN型の強みの部分になってしまうが、洞察力には大きな違いがあると思う。N型は物事の本質を探るのに対し、S型は物事を表面的に捉える。例えば、「〇〇さんっていつも物静かだよね。でも本当は人見知りなだけで仲良い人とはよく喋るんじゃないかな。」と考えるのがN型で、「〇〇さんっていつも物静かだよね。あんまり楽しくなさそう。」と考えるのがS型である。N型は人に興味がないようで意外とよく人のことを見ているし、その人が本当はどんな人なのかを考え知ろうとする。S型は良くも悪くも見たそのままで捉えるので、目の前にいるその人がその人のすべてだと考える。
3. 抽象と具体
これはSNSでもよく見かける、「リンゴと言って思い浮かべるものは?」の答えによって分かれる。N型は毒リンゴやiPhoneという抽象的なものをイメージするのに対し、S型は赤い・丸いなど見たままの具体的なものをイメージする。S型はそれ以上でもそれ以下でもないありのままで捉えるので、変に考えすぎるN型に比べ、考えすぎて悩むことはあまりないように思える。
ここまで直感型(N)と感覚型(S)の違いについてN型目線で書いてきた。完全に二分されるわけではないし、現実主義で洞察力の鋭い人はいると思う。だから決してどちらが優れているということはない。ただ、物事を表面的に見るだけでなく、本質を見抜く力はあるに越したことはない。コミュニケーションの中で、相手の言葉の意味をそのまま受け取るのではなく、行間を読んでその真意を理解する力は絶対にあった方がいい。そういった察する力を持っている人間はN型に多く、その源泉になっているのが妄想だと考えると一概にバカにすることはできない。
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