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[ひとひら詩集 第12回]それはたとえば、海の泡。

ふるえる心の、痛みを 
あれもこれも、と かぞえあげて。
ため息をついた そばから
時は流れていくから。

あれもこれも、とかぞえた痛み。
それはたとえば、海の泡。

流れ続ける、時間の中で
流れにゆられて とけてゆく。

次からつぎに あらわれて、
でも
いつまでも、そこにあるわけでもなくて。

やっきになって、
かき消そう、なんて思わなくても。

いつか 遠くへ
流れてく。

いつか はじけて
消えてゆく……。

...................

*ご覧いただきありがとうございます!*

どうしても解決できない悩み、って
だれしも出合うことがあると思います。

悩むとき、って よりいっそう、
深い思考や感情を知るチャンス。
ですが、
答えにたどり着けずに、
頭や心が疲れきってしまうことも。

そんなときに、
時の流れに、まかせてしまうのも
ひとつの手、かもしれません。

時の流れが、いつか、
今より少しあかるい景色を
見せてくれる。
その日を、のんびりと待ちながら。

Words by 真西結弓 (まにし ゆみ)
[ リ―ヴル・Mei ]


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