089. 身体からプレゼントされた20分。
ここ最近、妊娠時期のことを漫画に描いているせいなのか、少し前から婦人科系で気になっていた症状を診察してもらおうと思い立って夕方クリニックへ。
ちょっと早く来てしまったので、敷地内にあるカフェに入った。
お茶をしながらおもむろに色鉛筆を取り出してボーッと絵を描き始める。
いつもこの時間は幼稚園から帰ってきた娘の相手をしたり、習い事へ連れて行ったり夕飯の支度をしたりと、一日の中でも割と忙しい時間なのだけれど。
今日はボーッと暮れていく空を見ながら自分のためだけに色鉛筆を動かす。
たった20分ほどの出来事。いつもだったら一瞬で過ぎ去ってしまう20分が、まるで世界が止まってしまったかのように静やかで、思わずため息が出るような時間だった。時間って不思議だ。
検査の結果は特に異常なし。ただストレスでちょっとホルモンバランスが崩れているとのこと。身体はちゃんと主張してくれている。すごいなぁ。
今日の20分は、そんな身体からのプレゼントだったのだと思って受け取ってみた。
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