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〜第5章〜 アルバム全曲解説 (16)C面-5 The Lamia

歌詞はこちら

C面のハイライトとなる曲がこれですね。この Lamia というキャラクターも、前の Lilith 同様に、ヨーロッパでは割とポピュラーなキャラクターのようです。もともとはギリシャ神話に登場する女性の怪物ですが、 Lilith と同じく、時代とともにいろいろな物語に組み込まれているようです。



【テキスト】【歌詞】とその内容

前曲 Here Comes the Supernatural Anaesthetist でやって来た「死」と遭遇したはずなのに、何故かまだ生きているレエルのシーンから始まります。

Rael touches his face to confirm that he is still alive. He writes Death off as an illusion, but notices a thick musky scent hanging in the air. He moves to the corner where the scent is stronger, discovering a crack in the rubble through which it is entering. He tries to shift the stones and eventually clears a hole large enough to crawl out of. The perfume is even stronger on the other side and he sets off to find its source, with a new-found energy.
レエルは自分の顔に触れ、まだ生きていることを確認する。彼は死を幻影だったと判断するが、一方ジャコウのような濃い香りが漂っていることに気づく。レエルは香りの強い隅に移動し、瓦礫の隙間から香りが入ってくるのを発見する。彼は石を動かし、最終的に這い出るのに十分な大きさの穴を開けた。香りは反対側でさらに強くなっており、彼は新たなエネルギーを得て、その源を探しに出発した。

【テキスト】

冒頭、レエルは、「死」は幻影だったと理解するという一節ですが、これはレエルがそう理解したというだけで、それ以上の事は全く語られていないわけです。この辺かなり突き放したストーリーだと思います。正直この辺りから、ピーター・ガブリエルのストーリーは、その「行間」がさらに広くなっていて、いろいろな解釈が可能といえばそれまでですが、ちょっと読者が突き放された印象を受けるのも事実だと思います。

いずれにしても、九死に一生を得たレエルは、ついに「自分の力」でここを脱出することに成功し、「自分の判断」で漂ってくる香りをたどって移動を開始するわけです。
すると、またレエルは長い廊下を見つけるのです。

The scent grows richer;
He knows he must be near
He finds a long passageway
Lit by chandelier
Each step he takes,
The perfumes change
From familiar fragrance
To flavours strange
A magnificent chamber meets his eye
香りが強くなる
彼は何かの近くにいることを理解する
彼は長い廊下を見つける
そこはシャンデリアに照らされている
一歩進むたびに
香りが変化していく
慣れ親しんだ香りから
嗅いだことが無い香りに
豪華な部屋が視界に飛び込んでくる

【歌詞】

テキストではこのように表現されています。

He finally reaches a very ornate pink-water pool. It is lavishly decorated with gold fittings. The walls around the pool are covered with a maroon velvet up which honeysuckle is growing.
彼は最後に、とても豪華なピンク色のプールにたどり着いた。金の金具で豪華に装飾されている。プールの周囲の壁は、スイカズラが生い茂るマルーン色のベルベットで覆われている。

【テキスト】

Inside, a long rose-water pool
Is shrouded by fine mist
Stepping in the moist silence
With a warm breeze he's gently kissed
Thinking he is quite alone
He enters the room
As if it were his own
But ripples on the sweet pink water
Reveal some company unthought of
部屋の中では、薔薇色の水の長いプールがある
それが霧に覆われている
湿っぽい静寂に歩み寄ると
暖かい風が吹き彼は優しく口づけされる
彼は自分一人しかいないはずだと思い
その部屋に入る
まるで自分の部屋だと言わんばかりに
しかしピンク色の水が波立って
何かが現れた

【歌詞】

そしてプールにいたのが、3匹の Lamia だったわけです。

From out of the mist on the water comes a series of ripples. Three snakelike creatures are swimming towards Rael. Each reptilian creature has the diminutive head and breasts of a beautiful woman. His horror gives way to infatuation as their soft green eyes show their welcome.
水面の霧の中から、いくつもの波紋が現れる。3匹の蛇のような生き物が レエルに向かって泳いでくる。それぞれの爬虫類のような生き物は、美しい女性のような小さな頭と胸を持っている。彼らの柔らかな緑色の瞳が歓迎の意を示すと、彼の恐怖は恋心へと変わる。

【テキスト】

Muted melodies fill
The echoing hall
But there is no sign of warning
In the siren's call
"Rael, welcome!
We are the Lamia of the pool
We have been waiting for our waters
To bring you cool”
重々しいメロディが
ホールを満たす
だが警告の印は見当たらない
その誘惑の言葉に
「レエル、ようこそ!
わたしたちはプールに棲むラミア
ずっと水の中で待っていたの
あなたの熱を冷ますために」

【歌詞】

こうしてレエルは Lamia の誘惑に乗り、服を脱いで水の中に入るのです。

Putting fear beside him
He trusts in beauty blind
He slips into the nectar
Leaving his shredded clothes behind
恐怖を傍らに置き
彼は盲目の美女を信じることにして
甘い液体の中に滑り込んだ
ボロボロの服を脱ぎ捨てて

【歌詞】

そして3匹の Lamia の「おもてなし」が始まるわけです。

As soon as he swallows some liquid, a pale blue luminescence drips off from his skin. The Lamia lick the liquid; very gently as they begin, with each new touch, he feels the need to give more and more. They knead his flesh until his bones appear to melt, and at a point at which he feels he cannot go beyond, they nibble at his body.
液体を飲み込むとすぐに、彼の皮膚から淡いブルーの発光が滴り落ちる。ラミアはその液体を舐める;ラミアが液体を舐め始めると、とても優しく、触れるたびに、彼はもっともっと与えたいと感じる。ラミアは彼の骨が溶けるように見えるまで肉をこねくり回し、もうこれ以上は無理だと思うところで、彼の体をかじる。

【テキスト】

With their tongues, they test-taste
And judge all that is mine
They move in a series of caresses
That glide up and down my spine
その舌で、僕のすべてを味わい
そして僕のすべてを判断する
彼女らは一連の愛撫を続け
僕の背骨を上下する

【歌詞】

As they nibble the fruit of my flesh
I feel no pain
Only a magic that a name would stain
彼女らが僕の肉をかじりとっても
痛みを感じない
名前が汚れるという魔法なんだ

【歌詞】

ところがここで、思わぬことが起こるのです。

Taking in the first drops of his blood, their eyes blacken and their bodies are shaken. Distraught with helpless passion he watches as his lovers die.
彼の血の最初の一滴を吸い込むと、彼女らの目は黒くなり、体が震えはじめる。どうしようもない情熱に取り乱しながら、彼は恋人たちが死んでいくのを見つめていた。

【テキスト】

With the first drop
Of my blood in their veins
Their faces are convulsed
In mortal pains
The fairest cries,
"We all have loved you, Rael"
僕の血の最初の一滴が
彼女らの血管に流れ込むと
彼女らの顔は
死に至る苦痛の中で痙攣し
愛しい人が叫ぶ
「わたしたちは皆あなたを愛していました、レエル」

【歌詞】

Each empty snake-like body floats
Silent sorrow in empty boats
A sickly sourness fills the room
The bitter harvest of a dying bloom
ヘビのような肉体が漂い
空っぽの船の中に物言わぬ悲しみが浮かぶ
病のような酸っぱい香りが部屋を満たす
死にゆく花の苦い果実

【歌詞】

そして衝撃の結末です。

In a desperate attempt to bring what is left of them into his being, he takes and eats their bodies, and struggles to leave his lovers' nest.
そして残されたものを自分の中に取り込もうと必死になり、彼は彼らの体を奪い、食べ、そして恋人たちの巣を去ろうともがく。

【テキスト】

Oh lamia, your flesh that remains
I will take as my food
It is the scent of garlic
That lingers on my chocolate fingers
ああラミアよ、残された君の肉体は
僕の食料にしよう
ガーリックの匂いが
僕のチョコレートの指に残されている

【歌詞】

【歌詞】ではちょっとぼかして表現されていますが、【テキスト】では、 Lamia の死体を食べたとはっきり表現しています。つまりここで、レエルは Lamia を自分の肉体の中に採り入れてしまうわけですね。chocolate fingers という表現は、明らかに何らかの性的な行為を暗示していて、レエルはこの Lamia の性的な「おもてなし」に心から満足したということが表現されているのだと思います。

ところが、【歌詞】はこれで終わりではないのです。間奏の後、最後に歌われる内容がまたさらにショッキングというか何というか…なのですね。

Looking behind me
The water turns icy-blue
The lights are dimmed and
Once again the stage is set for you
ふり返ると
水は氷のような青に変わっている
灯りは暗くなりそして
もう一度あなたのためにステージがセットされる

【歌詞】

つまり、最後に今のプールを後にしてふり返ると、そこはもう次の「客」のために準備が整っているということですね。これではまるで風俗店なのですが、そういうことなのです。つまり、この体験はレエルだけのものではないということですね。誰でも陥る罠に、やすやすとレエルがひっかかったというようなことなのか、それともこの魂の旅では必ず通過しなければならない事であるということなのか…。いずれにしても、この体験はレエルだけのものではない「あなたにも用意されている」ということなのです。

Lamia の意味するものは?

さて、この【テキスト】と【歌詞】をそのまま読めば、せっかく Lilith が導いてくれた「救い」を自らの暴力で否定してしまったレエルが、次にまた「過ちを犯す」という話であるということは、何となく理解出来るわけです。レエルがこの経験をしたために、後にスリッパーマンという醜い姿に変身してしまうということからも、そういう解釈が妥当だろうと思います。また、ピーターが【歌詞】の最後に、次の「客」の準備的な描写を入れたのも、これは「誰もが犯す過ち」のようなイメージを強調したものではないかと思うのです。そして、その「罠」ともいえるものに、まんまとレエルがハマってしまったということで、ストーリーの中では、最後に解脱すべきレエルが、旅の途中でまだ迷っているということなのだと思います。

ただ、これがピーター・ガブリエルの一筋縄でいかないところでして、ここでも本筋に関係あるのか無いのかよく分からないような様々なものが背景になっているようです。さらに、それらについてあまりピーター・ガブリエル本人も詳しい説明を加えていないのですね。ということで、ここからは、解釈に幅のある話になると思います。

先にも紹介したように、 Lamia とは、その起源はギリシャ神話に登場する女性の怪物とされていますが、これが後に聖書やその他の民間伝承などに様々に引用、改変されていくわけです。その中で、ここでピーター・ガブリエルが引用したのは、英国の詩人ジョン・キーツ(John Keats)が1820年に出版した物語詩の Lamia(日本語にはレイミア*1と訳されていることが多い)だと考える人が多いようです。これは、この曲に描写された Lamia の姿やいくつかの言葉の表現などからそう判断されているようですが、これは英語ネイティブでないとちょっと難しい議論かもしれません。わたしにはよくわかりませんでした。

一方、ウルガタ聖書(カトリック教会の標準ラテン語聖書)によれば、Lilith と Lamia は同一人物ということになっているようで、以前も書いた「リリスがレエルを欺いた」という解釈につながるという考えもあるようなのですが、これはわたしが見た範囲では少数派の考えのようです。

一方ピーター・ガブリエル本人は、この曲のイメージに関して、あるジャーナリストにこんなコメントをしているのです。

(it) was a dream [from childhood] .... I used to dream of being in a pool of Ribena, and there were all these beautiful girls swimming all around me, nibbling at my buttocks ... I think this was probably my first wet dream .... It was in colours and was sensual, all soft, warm colours
あれは、(子どもの頃の)夢だったんだ…僕はライビーナ(訳注:イギリスの清涼飲料水)のプールの中にいて、美しい女の子たちが僕の周りを泳いでいて、僕のお尻をかじるという夢をよく見たんだ…おそらくこれが僕が最初に夢精したときの夢なんだ…カラフルで、官能的で、柔らかくて暖かい色につつまれていた

Genesis and The Lamb Lies Down on Broadway

さらにピーターは、別のジャーナリストにも「あれはオーラルセックスを歌ってるのか?」と問われて、

Actually, I'd been raading Jung at that period, so it was deliberate to a certain extent. I think the main thing I was striving for was the contrast between character and fantasy
実際は、僕はあの時期ユングを読みあさっていたので、ある意味、意図的だったよ。僕が目指していたのはキャラクターとファンタジーの対比だったと思う。

"The Lamia," Rael discovers his "hidden personality. He's not as butch as he hoped he would be. There's a masculine and feminine in everybody and that brings out his romantic side"
The Lamiaは、レエルが自らの隠されたパーソナリティを発見するんだ。彼は自分が望んでいるほど男らしくはない。誰の中にも男性性と女性性があり、それが彼のロマンチックな面を引き出しているんだ。

Genesis and The Lamb Lies Down on Broadway

というようなまるで禅問答のようなコメントをしているのです。結局ここでピーターは、 Lamia との出会いによって、レエルのそれまで埋もれていたロマンティックな一面(そしてそれは人間誰もが持つもの)を表面化させたかったということのようです。ただ、この「誰の中にも男性性と女性性がある」という部分は、ユングの著作で書かれていたことそのままらしく、ユングを読みまくっていたピーターがそれっぽいストーリーを書いたという事なのかもしれませんが、これも人によっての解釈の余地がかなり大きいのだと感じますね。

さらに、 Lamia は何故レエルの血を飲んで息絶えるのか、そして何故レエルはその亡骸を食べるという行為に出たのかという部分ですが、この部分を深掘りしている人は、海外でもあまり見当たらないのです。もともと Lamia とは、他人の子どもを食べる怪物です。ところがここでは、逆にレエルが Lamia を食べてしまうわけですね。これが、カトリックのミサで行われる一種の「聖体拝領」的な行為ではないかという指摘はあります。つまり、最も愛するもの、崇拝する者の一部を、自らの体の中に取り込んで一体化するという行為ですね。ただ、その意味にまで踏み込んだ議論はあまりされていないようなのは、キリスト教国で「Lamia」とか「聖体拝領」といえば、もう言わずもがな的なコンセンサスがあるということなのでしょうか…?


【音楽解説】

ピアノの印象的なリフで始まるこの曲は、もちろんトニー・バンクスの曲ですが、「これぞトニー・バンクス!」といえる、彼の持ち味が存分に出ている曲ではないかと思います。このアルバムでは、これまでもずっとピーターの【テキスト】【歌詞】が表現する世界を音で表現するということが行われてきましたが、その中でもこの曲はその内容とのマッチング、構成が最高レベルではないかと思います。これがこのアルバム内でも特に人気のある曲となったひとつの理由だと思うのです。

冒頭、静かなピアノのリフで始まりますが、ほぼ間髪を入れずにピーターのボーカルが被ってきます。このピアノのリフは、廊下を歩いて行くレエルを表現しているのでしょう。Verse1*とVerse2の間にシンセ(Arp Pro-Soloistのプリセット音)による間奏が入りますが、これはレエルがプールの部屋を発見して中に入るVerse2と、廊下のシーンのVerse1の区切りを意味しています。

[1:08〜]のChorusからバンドサウンドとなります。ここは、 Lamia が登場して、 Lamia の自己紹介までのパートです。[1:46〜]、"Rael, welcom we are the Lamia …" と Lamia の自己紹介が始まり、この曲で初めて登場するメロトロンストリングスが雰囲気を盛り上げ、最初のクライマックスが訪れるわけです。メロトロンストリングスが、何となく水のイメージを表現するというのは、Fountain of Salmasis などでも見られるトニー・バンクスのオハコ的な表現ですね。

[2:12〜2:42]は再びピアノによるブリッジです。

[2:43〜]Verse3に入ります。ピアノのバッキングとしては、Verse1、2の繰り返しなのですが、ここでのピアノの下降するアルペジオは、プールの水の中に降りていくレエルの情景にもぴったり合うイメージです。[3:12〜]再びシンセによるちょっとした間奏で次のVerseとの区切りがあり、[3:20〜]Verse4に入ります。次に歌われるのは、プールの中での Lamia の「おもてなし」のシーンから、"We all have loved you, Rael" という Lamia のダイイングメッセージまでのパートです。ここも基本的にVerse3とVerse4は同じメロディの繰り返しですが、Verse1、2とは楽器の構成が変わっていて、これで徐々に緊張感を高めているのだという指摘もあります。

[3:50〜]再びChorusパートですが、ここはすでに Lamia が死んだ後のシーンです。そして[4:26〜]、2回目のクライマックスは「聖体拝領」の場面ですね。最初の「 Lamia の自己紹介」パートのクライマックスはメロトロンストリングスで盛り上げたわけですが、2回目は同じメロトロンでも、コーラスの音が選択されています。これは、 Lamia の死を象徴する、またその死を悼むという意味を強調するための音色だと考えられています。ちなみに、[4:54-5:25]は、[2:12〜2:42]のピアノのフレーズを、今度はシンセサイザーで表現しているわけですが、同じフレーズが異なる楽器で演奏されているのは、 Lamia が生きているときと死んでいるときで音色を変えているのだという指摘もあります。

[5:24〜] "Looking behind…" とプールの部屋を後にするレエルの場面で曲は転調し、[5:40〜]エンディングに向けては、スティーブ・ハケットのギターソロで、悲しくも美しい感じが、これでもかといわんばかりに表現されて終わるわけです。ちなみにこの最後のギターソロのバックでは、ピーター・ガブリエルがなかなか良いフルートを吹いています(ミックスでずいぶん後ろに定位しているので目立たないのですが…)。もともとはギターとフルートの掛け合いだったのかもしれないのですが、ここはスティーブのギターが素晴らしかったので、こういうミックスになったのかもしれません。

このように、大変に細かい構成の曲であるわけで、これぞトニー・バンクスの真骨頂ではないかと思うのです。ところが、どういうわけか本人はあまり気に入ってないようで、この曲については "some nice parts"(いくつか良い部分がある)と素っ気なくコメントしてるだけなのです。といいつつも、"Rael stands astonished, doubting his sight "のパートのメロディを、D面の The Light Dies Down on Broadway で再び使ったりするわけですから、まあそれほど失敗作だとは思ってないのではないかなと…(^^;) 一方、最後のソロの仕事が満足いく出来だったのか、スティーブ・ハケットは、Fly on a Windshiled と並んで、The Lamb のベスト曲と評価しています。

*文中のVerse1、Chorus などのパートは、冒頭リンク先の歌詞の表記に合わせてあります。

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【注釈】
*1 :Lamiaの発音は、【léimiə】と辞書には載っており、英語の本来の発音も「レイミア」の方が近いはずなのです。ところが、ピーター・ガブリエルは、明らかに歌で「ラミア」と発音しています。これは、labia(女性器のことですね)を連想させるために敢えてそういう発音をしたのではないかとの指摘があります。






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