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【2023年】大型開発タイトルとタイパ重視の放置系の二極化が進行したスマホゲーム業界をオリジナル月表で振り返る

2023年、スマホゲーム業界では新たなトレンドの波が見え始めます。
メタバースやNFTゲームの台頭、eスポーツの盛り上がりもさることながら、
位置情報ゲームの台頭や放置系RPGと銘打ったハイブリッドカジュアルゲームの多数排出により大きくランキングが変わっていきます。変革の年ともいえる2023年のスマホゲーム業界月表を、振り返っていきましょう!



1月

【6日】 GOODROID、新スタジオ「HASIGO」設立
ハイパーカジュアル専門の開発スタジオ設立を発表。主力タイトル「Plug Head Race」が世界で大ヒット。

【18日】 コロプラ、技術ブランド「COLOPL Creators」設立
フォトリアル技術を駆使した短編3Dアドベンチャー『PRINCIPLES』配信開始(サービス開始)。

【24日】 スクエニ、ブロックチェーンゲームに注力表明
2023年内に複数のタイトル発表予定とし、事業拡大を予告。


2月

【1日】 『Apex Legends Mobile』サービス終了発表
プレイヤーへの品質維持が困難との理由で2023年5月2日に終了予定。

【10日】 HoYoverse『崩壊:スターレイル』事前登録スタート
事前登録数は2月末時点で390万人を突破。

【14日】 ガンホー、堅調な業績を記録
パズル&ドラゴンズの堅調に加え「Ragnarok」関連タイトルのグローバル展開が底支え。

【21日】Microsoftが任天堂と「Call of Duty」に関して10年契約


3月

【1日】 グリー、メタバース事業を強化
VTuber事業と法人向けメタバース事業の新会社を設立。

【27日】 「hololive」運営のカバー、東証グロースに上場
メタバース「ホロアース」の2024年サービス開始を発表。


4月

【11日】 『崩壊:スターレイル』サービス開始
初日で2000万ダウンロードを達成。また各国のフリーランキングトップを席巻しており、グロスランキングにおいても多数地域において1位を獲得。日本でも初日グロスランキング2位を記録

【19日】 Google Play Games(β版)日本公開
PCでAndroidゲームをプレイ可能なプラットフォーム。

【28日】 Zホールディングス、LINE・Yahoo統合を発表
2024年度にはPayPayとのID連携を計画。

【28日】セガサミー5四半期連続でゲーム売上150億円超え
「プロセカ」「バウンティラッシュ」が好調


5月

【17日】 国内最大級メタバースプラットフォーム「cluster」、52億円資金調達
海外展開や教育分野進出を視野に入れた事業拡大を計画。

【25日】 SIE、新デバイス「Project Q」(仮)発表
PS5対応のリモートプレイ専用デバイス。(現在PlayStation Portalという正式名称で11月23日に販売開始)

【29日】 NetEase出資の下、元ドラクエPが新会社設立
幅広いエンタメ領域でのプロデュースを目指す。


6月

【1日】 NFTプロジェクト「IKÉMEN COLLECTION」開始
「イケメン」×「花」をテーマにNFTアートを販売開始。

【14日】 LVMHとEpic Gamesが戦略的パートナーシップ発表
Unreal Engineを活用したバーチャルファッションショーの展開を計画。

【27日】 『ハリーポッター:魔法の覚醒』サービス開始
日本でもリリース直後よりフリーランキングは1位、グロスランキングも初速13位と好調な滑り出し


7月

【1日】 PUBG JAPAN、「KRAFTON JAPAN」に社名変更
グローバルブランドイメージ構築のためのリブランディング。

【19日】『Pokémon Sleep』サービス開始

【23日】Twitter、「X」にブランド変更 

【27日】ビジュアルアーツ、テンセント100%出資子会社化

【27日】 Niantic×カプコン『Monster Hunter Now』リリース発表
事前登録1週間で100万人を突破。


8月

【15日】 AI小説アプリ「AIノベル」配信開始(サービス開始)
AI生成小説を多数掲載。新しい読書体験として注目。

【25日】 『崩壊:スターレイル』リリース3カ月で世界収益5億ドル突破
リリース前、miHoYo社のモバイルゲーム収益の90%を「原神」が占めていたが、3カ月で逆転。2023年4月26日~7月31日の同社収益シェアは「原神」32%、「崩壊:スターレイル」64%となりmiHoYoの主力タイトルとして急成長。

【30日】 「Gamers8 Award 2023」史上最高賞金で開催
サウジアラビアのeスポーツチーム「Twisted Minds」が優勝し、賞金150万USDを獲得。


9月

【13日】「Monster Hunter Now」サービス開始

【14日】にじさんじの「ANYCOLOR」営業益90.5%像の大幅増益
好調の要因は、グッズ販売の伸長であり、特にアニバーサリーグッズが牽引。女性ファン層の開拓成功が背景に

【21日】 TGS2023開催~総来場者数は24万3238人
出展企業も2022年から大幅に増え、来場者数も、ほぼ2019年並みまで回復

【21日】 コナミ「PROJECT ZIRCON」始動
Web3プロジェクトとしてキャラクターNFTを活用した新展開。

【23日】 Unity、料金体系「Unity Runtime Fee」大幅改定
中小開発者への負担軽減策を導入。


10月

【12日】 「ガンダムメタバース」一般アクセス開始
ガンプラ販売やバーチャルイベントを実施。

【23日】 スイカゲームが異例の大ヒットで200万DL突破
インフルエンサーの影響で200万DLを突破。類似ゲームも大量に登場し運営元が注意喚起する事態に。

【26日】 『SINoALICE』サービス終了発表
12月26日から翌年1月15日までエンディングプレイ期間を設定。


11月

【7日】集英社が「Game Pitch Base」無料版を12月に公開予定

【8日】 コロプラ『白猫サークル』β版開始
ファン同士の交流を目的とした新サービス。

【14日】 カバー、⼆次創作ガイドラインの改定+新ブランド⽴ち上げ
同時に新たな二次創作ゲーム向けのブランドである「holo Indie」も設立

【22日】 『呪術廻戦 ファントムパレード』サービス開始
リリース翌⽇1位を獲得。

【27日】YouTube、Premium会員向けに新機能「Playables」の試験提供開始
Googleにとってはクラウドゲーミングプラットフォーム「Stadia」に続くゲーム分野へのチャレンジ


12月

【1日】 『崩壊:スターレイル』がApp Store Awards 2023を受賞
ベストiPhoneゲーム、Google Play ベスト オブ 2023に選出

【14日】 新パブリッシャー「GRYPHLINE」設立
「アークナイツ:エンドフィールド」 等、Hypergryphの新作を中心に展開予定。

【20日】アカツキがソニーG、コーエーテクモHDと資本業務提携

【22日】中国政府がオンラインゲーム規制の草案を発表
継続率や課金率といったコンテンツ運営の肝に関わる内容が多々含まれる。規制案の発表直後、中国ゲーム企業の株価が急落

【27日】 『消滅都市』2024年2月サービス終了を発表
約10年にわたる歴史に幕を下ろす。


◆2023年振り返り

2023年は、「崩壊:スターレイル」のようなマルチプラットフォーム向けの大規模開発タイトルが成功する一方、「ドット勇者」のようなハイブリッドカジュアルゲームも急成長。またゲーム原作の新作タイトルやアニメ原作の新作タイトルがヒットしたことも特徴的でした。
「Monster Hunter NOW」や「パワフルプロ野球 栄冠ナイン クロスロード」など家庭用・PCゲームを基にした作品のほか、大人気アニメを原作にした「呪術廻戦 ファントムパレード」がランキング上位に並んでいます。

日本App Store 2020年セールスランキングトップ100(以下、「トップ100」) *LIVEOPSIS集計

そして放置系ゲームの人気とパズルゲームの上昇傾向が続きました。特に注目すべきは、ガチャ課金が主な収益源のゲームでも、放置システムを採用するタイトルが増加したことです。これによりプレイヤーは時間の経過でキャラクターを強化できるため、短時間で効率よく育成できる仕組みが定着しつつあることを示しています。ゲームに限らずタイムパフォーマンスを重視するトレンドは今後も継続するものと考えられます。

画像出典:各タイトルの公式サイトより


このスマホゲーム業界オリジナル月表は、LIVEOPSISを運営するスパイスマートが独自調査のもとで作成し、“1年のマーケットトレンド振り返り”として会員限定で毎年配信しているレポートから一部を抜粋してお届けしております。

レポート全文を閲覧ご希望の方はLIVEOPSISまでお問い合わせください。

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◆ また、過去のオリジナル月表も多くの方に閲覧いただいています!
(※現在2012年~2024年まで配信中。毎年1月頃更新予定)

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