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【2020年】コロナ拡大で揺れたスマホゲーム業界をオリジナル簡易月表で振り返る

2020年、新型コロナウイルス感染拡大によりスマホゲーム業界では多くのイベントが中止となったり、オンライン開催を余儀なくされました。

しかしその中で、実は2020年はその後のスマホゲーム市場にとって大きく影響を与える出来事やゲームアプリがリリースされた年でもありました。

そんな2020年のスマホゲーム業界に関連するニュースを、オリジナル月表で振り返ります!


◆ 1月

【6日】『SNKオールスター』中国で配信開始
配信36時間でApp Storeダウンロードランキングで1位を記録

【16日】『アークナイツ』サービス開始
同月31日には100万DL、4月27日にはグローバルDL数700万を達成

【27日】eスポーツイベント「RAGE」でギネス世界記録
予選大会にて「オンライントレーディングカードゲームを同時に同一会場でプレイした最多人数」のギネス世界記録6,086人を達成。

【30日】WHO「新型コロナウイルスを確認」と発表
初期段階では家族間など限定的な感染と見られていたが、後に拡大。


◆ 2月

【3日】台北ゲームショー延期発表
コロナの影響で開催予定だったイベントが夏に延期後、中止に。

【12日】『この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ』サービス開始
OS間データ引継ぎが可能。

【26日】AnimeJapan 2020中止発表
コロナ禍で3月開催予定のイベントが中止。

【27日】『ロストディケイド』サービス開始
放置系RPG、事前登録者数10万人突破。


◆ 3月

【11日】E3 2020開催中止発表
コロナの影響で中止。オンライン配信も断念。

【16日】  『あんさんぶるスターズ!!Basic/Music 』サービス開始
12月にはアップデート版とリズムゲーム両作を合わせたダウンロード数500万件突破を記念したキャンペーンを実施

【18日】『ディズニー ツイステッドワンダーランド』サービス開始
事前登録者数は150万人を突破しており、10~20代の女性プレイヤーが多い点が特徴。

【24日】東京五輪・パラリンピックの1年程度の延期が決定
【25日】NTTドコモ、5Gサービス提供開始

【26日】『ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-』サービス開始
配信開始後まもなくApp StoreとGoogle Playの無料Appランキングで首位を獲得。4月28には100万DLを達成した。

【28日】電撃PlayStation、定期刊行25年の最終号を発売

【30日】「#PlayApartTogether」キャンペーン開始
WHOとActivision BlizzardやTwitchなど大手ゲーム企業が共同で展開。


◆ 4月

【2日】『エヴァンゲリオン バトルフィールズ』サービス開始
配信直後よりアクセスが殺到した影響で通信障害などが発生し、臨時メンテ作業を繰り返し16日にサービスを再開した。

【7日】日本で7都府県に緊急事態宣言
その後、16日に全国へ拡大。モバイルゲームのプレイ時間が増加。
その後段階的に解除が進められ、5月25日におよそ1カ月半ぶりに全国で解除された。

【9日】『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』ユーザー数1,200万人を突破

【24日】『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』バーチャル背景公開
テレワーク需要を意識し公式Twitterバーチャル背景画像を公開・配布。以後も多くの企業からバーチャル背景画像が配布された。

【27日】『フォートナイト』同時接続数1,230万人超えを達成
過去最高記録。


◆ 5月

【8日】東京ゲームショウ 2020中止発表
初のオンライン開催へ移行。

【12日】『パーフェクトワールド M』サービス開始
日本でのサービス開始時点で中国や繁体字圏(台湾、香港、マカオ)などでリリースされており、国内での事前登録数は100万人を突破。

【21日】マンガ・ノベルアプリ「ピッコマ」が累計2,000万DL突破

【25日】マーベラスが中国テンセントと資本提携を締結

【25日】緊急事態宣言解除
業界に明るい兆し。


◆ 6月

【11日】『Brawl Stars』中国でもサービス開始。
配信当日にDLランキング首位を獲得し、初週の売上は1,700万ドル(約18億円)を記録。

【19日】新型コロナウイルス接触確認アプリ『COCOA』配信開始
厚生労働省提供。国内で最もDLされたアプリに。

【30日】『AFKアリーナ』サービス開始。
事前登録者数は50万人を突破し、配信と同時に実施した『サムライスピリッツ』とのコラボも話題となった。


◆ 7月

【16日】『ドラゴンクエストタクト』サービス開始
初日100万DL、8月に1,000万DL達成。

【22日】Go To トラベルキャンペーン開始

【30日】『テイルズ オブ クレストリア』サービス開始

配信当日にApp Store無料ランキング首位。8月6日には全世界100万DL達成。

【31日】「ChinaJoy 2020」開催
厳格な対策の下、例年通り実施された。


◆ 8月

【11日】『Fate/Grand Order Waltz』を先着55万DL限定で無料配信
『Fate/Grand Order』の5周年企画として限定配信。9月8日には無制限での再配信が決定。

【13日】『サマナーズウォー』全世界での累計売上が20億ドルを達成

【14日】『フォートナイト』がApp Store、Google Playから削除
運営元のEpic Gamesは両社に対して法的措置を取っており、2025年1月現在でも解決されず、両ストアからは削除された状態のままである。


◆ 9月

【3日】『ひぐらしのなく頃に 命』サービス開始
完全新規ストーリーが描かれるRPG。

【9日】『Re:ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories』サービス開始
配信の翌日には100万DLを突破し、9日後には200万DLを達成

【18日】『プロ野球スピリッツA』累計2,200万DL突破

【28日】『原神』サービス開始
配信当日に全世界1,000万DLを達成し、初月の売上は2億4,500万ドル(約255億円)とモバイルゲーム史上最大級のローンチタイトルとなった。

【30日】『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク』サービス開始
2回のCBTと体験版の配布などからユーザーの意見を集め、リリース前に入念な調整が行われていた。配信翌日にはユーザー数が100万人を、11月20日には250万人を突破。

【24日】「東京ゲームショウ2020オンライン」開催
初のオンライン開催。出展社数は424社(昨年655社)、5日間の公式番組の総視聴回数は3,160万回。


◆ 10月

【16日】 『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』公開
公開3日間で観客動員数342万人、興行収入46億円を記録。12月には興行収入400億円で『千と千尋の神隠し』を抜いて日本歴代1位となった。また全世界では5億700万ドルを記録し、2020年の年間興行収入第1位を記録。

【17日】テンセント新作『天涯明月刀』が中国App Storeセールスランキングで首位を獲得

【24日】『D4DJ Groovy Mix』サービス開始
事前登録100万件を突破したリズムゲーム。

【28日】『オクトパストラベラー 大陸の覇者』サービス開始
配信翌日に200万人突破、11月には1,000万DL達成。

【29日】『ONE PUNCH MAN 一撃マジファイト』サービス開始
中国版が2019年6月より配信されており、本作はその国内版となる。サービス開始直後に話題を集めたアクションゲーム。


◆ 11月

【13日】『HoneyWorks Premium Live(ハニプレ)』
初日に100万DL突破。(28日には200万DLを達成)

【18日】『ひなこい』
日向坂46初の恋愛シミュレーションRPG。

【25日】『A3: STILL ALIVE』
オープンワールドMMORPG、初週で100万DL達成。

【26日】『モンスターストライク』世界累計で利用者数が5,400万人突破


◆ 12月

【2日】『原神』Apple・Googleの両プラットフォームでベストゲームに選出

【15日】『パズル&サバイバル』サービス開始

【22日】『真・北斗無双』
原作を追体験できるRPG、事前登録100万人突破。

【26日】『にゃんこ大戦争』がシリーズ累計5,700万DL突破CPを開催


◆ 2020年の振り返り 

2020年のスマホゲーム業界を語る上で欠かせないのは、何と言ってもまず、9月28日にサービスを開始した『原神』です。

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』に影響を受けた(※)とされる広大なオープンワールドは従来のスマホゲームとは一線を画した刺激をユーザーに与え、大きな話題となりました。

※  公式サイト参照
https://www.miyoushe.com/ys/article/78179 

2020年のセールスランキング6位、またApple ・Google両プラットフォーマーが選ぶベストゲームへ選出され、2025年現在も躍進し続けています。

また、コロナ拡大により外出自粛を余儀なくされる一方で『Pokémon GO』や『ドラゴンクエストウォーク』といった「位置ゲーム」が2020年トップ10内に並びました。

日本App Store 2020年セールスランキングトップ100 *LIVEOPSIS集計

ゲーム性が最大限に活かされない可能性があった状況下でも各社がしっかりと対策をおこなったことでランクインしたとも言え、2020年において特筆すべきスマホゲーム業界のトピックスです。

さらに、10月16日より公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が日本映画史に残る記録的な興行収入となりました。原作は終了していますが2021年から2024年にかけて多くのスマホゲームとのコラボで目にするようになりました。『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』が2025年公開されることが発表されており、根強い人気はまだまだ続くと考えられます。


このスマホゲーム業界オリジナル月表は、LIVEOPSISを運営するスパイスマートが独自調査のもとで作成し、“1年のマーケットトレンド振り返り”として会員限定で毎年配信しているレポートから一部を抜粋してお届けしております。

レポート全文を閲覧ご希望の方はLIVEOPSISまでお問い合わせください。

LIVEOPSIS(ライブオプシス)
https://liveopsis.com/

◆ また、過去のオリジナル月表も多くの方に閲覧いただいています!

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