忠誠とキズパワーパッドを、あなたに
自傷行為をやめる。そう決めました。我が推しのVTuber家長むぎちゃんの視聴覚室(限られた時間内で一体一で話せるイベント)の当選が判明した日に、決めました。その頃ちょうど自傷行為から抜け出しかけていて、傷痕を恥ずかしく思ってアットノンを塗っていたりもしていました。しかし、いかんせんつらい夜など、剃刀へと手が伸びてしまうことも多々あり。
でも、恥ずかしい姿では会いたくない。だから、これをきっかけに自傷行為をキッパリやめようと決意したのでした。
奮闘はしたと思います。
勉強中に流しているStudy wish me配信の休憩時間にきゃらきゃら笑うむぎちゃんを見て、腕の傷を見て、ぐっと拳を何度も握りしめて。耐えだ、と思いました。これは試練。恥じるところがひとつもない、堂々と胸を張れる自分になって会いに行くために!我慢だ、と言い聞かせました。音楽を聴いて不安定さを誤魔化し、友達に驚かれつつ朝から登校し、放課後にも沢山勉強して疲れて眠って、切ろうとする気力すらも削いでいきました。むぎちゃんに憧れて始めたnoteも毎日続け、勉強時間も以前より安定し、順調に毎日を過ごしていました。
だめでした。切ってしまいました。
以下、文字に起こせぬほど精神的に沈んでいたため、辛うじてつけていたボイスメモを書き起こし、加筆修正したものです。↓
待ち受けにしているむぎちゃんのイラストの笑顔を見たら、泣き叫びたくなった。ごめんなさい。今はとりあえず、少し前の傷痕にアットノンを塗って落ち着いている。生傷にはキズパワーパッドで封をして。視聴覚室まで切らないって自分の中で決めていて、だけど欲に負けた。
なんというか、傷の形的にも、ここらへん切ったらいい形になるなーとかわけわからない言い訳を思いついちゃって、端的にいうと我慢してたから魔がさして、切っちゃった。だいぶ精神的にギリギリでしんどくて、やめろって言う自分とどうしても切りたい自分が葛藤してて、刃を入れる前からnoteに後悔の文書いてたくらいなんです。実際に切っちゃって……本当に、悔しいというか、ああやっちゃったなって腕が震えて、ただショックで、何も考えられない。頭がぐわんぐわんして、悔しさと自己嫌悪で涙も出てこない。
悪いことは更に重なり。私はいつも、こんな行為、正気だとやっていられないために、iPadにヘッドホン繋いで音楽を爆音で聴きながらやっています。あーこれいつか母親が後ろへ立っていたりしてもバレないなあなんて思っていたら、案の定というか……ついにきたなって感じで。後ろから母親が覗き込んでいました。何してるの、みたいな感じに見つかって。
痕や血痕により自傷行為がバレるのは何度がありましたが、現場を見られたのは初めてのこと。プライベートな時間へ踏み込まれるという点において、自慰行為を覗かれるのと同等の気まずさがあると思います。自傷行為も自慰行為みたいなものですし。
結構ざっくり切ってたのでわりと血が出ていたような気がします。本当は、もっと血がばーってなるところを見たかったんですけど(それを見ると満たされる)、ティッシュですぐに厚く覆って身体を丸めて隠しました。親が来ちゃったから出血はよく見られなかった。
かなり痛くて……途中まではヘッドホンしたままだったからあんまり会話にならなくて助かりました(NsNwをずっと聴いていた、その前はフラジール)。
実際のところ、ちょうど2箇所目切ってるあたりで気配になんとなく気づいて、どうしようかなあと、でも、まあ、いつまでも隠し通せはしないって諦めた記憶があります。
私がするのはリストカットというよりかは腕の内側を切りつけるアームカットで、でも最近、白い手首の血管近くを切る風に変化してきました。もちろんその方が柔らかいから深く食い込んで血も出るし痕にもなるし。かなり抉れた切り方になっちゃって、血が溜まってて不安ではあるんですけど、人肌に温めたキズパワーパッドでとりあえず抑えるくらいしか知識がない。今まではケアリーヴを重ねて乗り切ってたくらいですから。いくらキズパワーパッドでも、多分ばっちり痕になっちゃうんだろうなって、不安です。
とにかく、いちばんむぎちゃんへの熱意を示せることがなくなっちゃった。
(むぎちゃんのために、というのはむぎちゃんを利用して自傷行為をやめようって思うことだから、あまりよくないことだとわかってるけど)
むぎちゃんに会うに相応しい人になるために決めたのに、落ちないって決めたのに、私は。
むぎちゃんの目をまっすぐ見るために、むぎちゃんに伝えるためにnoteを毎日続けて勉強も続けて、背筋を伸ばして向き合えるようにやっていこうと思ってた矢先に、自分に負けてこんな浅ましいことを繰り返して、ついでに母にも見つかって、(それは想像より大きな打撃ではなかったけど)自己嫌悪ここに極まれりといったところ。
何だか本当に、すごく、こんな最悪な気持ちのところにさらに最悪になることってあるんだって思いました。母は深く触れようとはせずに、そこまで深刻に捉えてる感じではなかったかな……動揺を隠してくれたのかも。以前のようにどうしてするの?もうやめて、と泣きつかれはしなかった。またやってるのかってショックを受けてはいたけれど……申し訳ないことをしている。本当に、申し訳ない。どうしようもない娘でごめんなさい。
切ったところが痛い。痛くて、混乱して、深夜に頼りにしている先生に電話してしまった。3コールで切った。もちろん出なかったけれど。出ないと思って履歴を入れるためにかけたので、そんなもん。出てくれたところで、泣けもしないのだから喋れなかった。
12月、クリスマスムードにあてられて、いっぱい予定が入ってうきうきしてたから、バチが当たったんだ。私が嬉しそうだと母の機嫌が悪くなるもんな。
むぎちゃんに、会うんだから。やめたかった。久しぶりに切っちゃって、しかも絶対に痕が残るタイプの限度を無視した切り方をしてしまった。
深くないと血がいっぱい出ないから、血がいっぱい出ないと、気持ちよくないから……どんどん加減がわからなくなっていって。手首の太い血管を切るのも時間の問題かもしれない。
もう入院はしたくないけど、でも、どうしたらいいかわからない。母にばれた以上切るのをやめるか、今更やめてもむぎちゃんへの約束の裏切りって事実は消えないしnoteに書くくらいしかできない。苦しい懺悔です。
うーん、腕の傷にアットノン塗ってたのが袖口でグシャってなって1からやり直しになったのがすごく面倒くさい。アットノン、安くないんだぞ。スマホのロック画面を見るたびに、設定している壁紙のニコニコのむぎちゃんがこっち向いて笑ってるのが本当にきつくて、こんなに心が掴まれることあるんだってくらいものすごく可愛くて可愛くて、ああ裏切ってしまったって思って、苦しい。
本当にむぎちゃん、ごめんなさい。自分を許せない。言いたかった。むぎちゃんのおかげでちゃんとした人間になれた、って言いたかったけど、言えない……むぎちゃんに忠誠を誓えるものを失ってしまった。
手にサポーターをつけて眠る、これで完璧。指先に、爪の間に固まった血が汚い。腕に刻み込まれてる傷。どうしてもきつい。ねむい。眠いけど、アットノンが乾くまでサポーターをつけられないから音楽とか聴いて凌ぐしかない。きつい、かなり。
noteに書き起こす元気がないから、明日このボイスメモを流してiPadへキーボードで打ち込んで、それをnoteへあげよう。明日の私これ聞いて頑張れ。
希死念慮がむくむくと湧き上がってくる。自分で決めたことが実行できないといつもこうやって苦しむんだ。いつもこう、自己嫌悪で自分を責め続け、肉体的にも精神的にも自傷を繰り返す。
でも生きる。むぎちゃんに会うために。むぎちゃんに会うのだ。私はむぎちゃんに会うのだから。
どうにかするのだ。負けちゃだめだ、何に?わからないけど、負けちゃだめ。絶対だめ。負けてしまったらもうむぎちゃんに会わせる顔がない。むぎちゃんと対面できない。目を見られない。がんばる。
この文章はきっとむぎちゃんには届かないし、そうであってほしいけど、ごめんなさいって伝えたい。勝手に利用して期待して裏切って悲しんでごめんね。私まだ落ちきらないから。頑張るから。にじフェスで待ってて!