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非定型うつの私が、6回目で英検準1級に合格した執念なぞを書きます

こんにちは、普段子供たちに英語を教えています、在宅ワーク先生です。

一度書いてみたかった、英検準1級に受かるまでのよもやま話です(⁠ ⁠;⁠∀⁠;⁠)


怨念(おんねん)に近いモチベーション


大学時代は2回受験、社会人になってから3回は受験、そして毎度不合格。
どうしても手の届かない資格、それが英検準1級でした。

今回、本格的に決意したのは、一昨年の年末。
しかし私の頭は、現役の頃より不利な状況にありました。
そもそも、うつ病になってから、たくさん頭をいじる薬を飲んでるので、記憶力が弱いんです。
お薬の副作用で集中力も乏しい。じっと座っていられない。

5年前に2度受験した時も、10年前に受験した時も、そのことを言い訳にしてた覚えがあります。
今考えると、自分に喝を入れたくなりますが……

本当は、そんなの関係なかった。
今振り返ると、ただ勉強量が足りなかったのです。

今回の受験の決意の裏に、人生の修羅場を経験したこともあり(割愛)、私はかつてないほど奮起しました。

とにかく合格したいというスタンスをずっと持ち続けていて、自分の英語力を資格で表したい気持ちが固まりました。

なにしろ2級は微妙にザックリした資格らしく、周りの友人もだいたい取っています。
英語を仕事にしている私であっても資格的には同じ。
履歴書の上では、同じなんですね。

そもそも自分は英語の講師をしてるのに、いつまでも2級では生徒に申し訳ないという思いが年々出てきました。

だからか、準1級を取得しようというモチベーションが消えませんでした。
子供たちや通信教育生に英語を教える日々の中、このままではいけないと決意が強くなってましたから。

だから今回こそはと、今までの悔しい気持ちを全てぶつけて勉強を始めたわけです!
もう怨念に近いくらい!
とにかく英検準1級取りたかったんです!!

ライティング練習400枚!そこを踏ん張ったのが合格のカギ


さて、昨年の年始に受験料約一万円を振り込んで、もう後に引けないと勉強開始。
英検準1級という級は、語彙数を高校卒業時から3500〜4000語くらい増やす事を求められます。

そして、これで得点取れなければほぼ落ちる!という項目が存在します。

それはライティング部門。

いわゆる小論文のようなもので、配点率が各部門の中で一番高い。
私が学生だった頃はもっと簡単な、手紙筆記する形だったのに、近年難易度が上がりました。

これが、地味に難しい!!
時事問題がテーマに出され、その知識も勉強しないと答えられない問題ばかり。
それに付随する単語もものすごい専門的なものです。
例えば、先進医療、テクノロジー、環境問題、難民問題、核エネルギー、教育システム、自動運転技術など。
日本語で書けと言われても厳しい。

過去2回とも、ひどい点数でした。
今回はテキストを3冊追加し、合格した方々のSNSも読み、自分もライティング制覇しかないと確信し勉強開始。

そこから一日約5時間、多い時でそれ以上、語彙増やしと同時並行でこのライティングに時間を使いました。

ライティングは約150ワード以内で書きます。
ルーズリーフ4/5くらいの英文量です。
これを何度も練習し、使ったルーズリーフは約400枚くらいになりました。
暗記カードも10個くらい作っては、どこへ行ってもめくってました。

ところがどんなに練習しても、読み返すとパッとしない仕上がりのものばかり。
そんな日々が数ヶ月続きました。

山になっていくルーズリーフ。
果てのない語彙力伸ばしにも絶望して。。。

でも、諦めませんでした。
試験は6月末。
生徒さんの夏期講習は8月。

どうしてもそれまでに、受かりたかった。
今思うと、あの期限の焦りで頑張れたのが大きかったかなと、今は思います。

予期せぬアイテムに頼る

さて笑い話に近いですが、

人間、ルーズリーフ400枚分も文字を書くと、手を痛めるんだなと初めて知りました。
試験の一ヶ月前から利き手が腱鞘炎になり、字を書くのもやっとな状態。

まずシャープペンシルが持てない。
重くて。
消しゴムが動かせない。
掴めなくて。
日本製の鉛筆のありがたさを知ったのもこの頃でした。軽い。なめらか。消しやすい。

試験当日もボルタレンテープを貼りまくって、三菱鉛筆で受験。
ありがとう、ボルタレンテープと日本製鉛筆!!!

SCBT受験とブドウ糖

年3回開催される一般試験は、朝8時集合とかになります。
私はどうしても体調面で午前死んでるので、午後受験ができるSCBT形式受験を選択しました。
これは4技能全部を一日でパソコン試験する、新形式です。
面接もパソコンに向かってインカムで録音。隣の人の英語がすごく聞こえる(⁠・⁠_⁠・⁠;⁠)

正直にいうと、SCBTはかなり不利な受験だと思います。一般受験のほうが絶対に有利。
特にリーディングとリスニングは不利です。
細々としたメモが取りにくく、絶対に厳しい………

あと受験時間も3時間超え。。
集中力がもう。。
なので、入室開始前にブドウ糖を4粒食べお茶で流し込みました(笑)

手応え

3時間の死闘の末、試験終了。
リスニングが駄目すぎて終わったと思ったほど、ほとんど分からず。
面接はふつう。採点が甘すぎるので気にしない。
ライティングはまあまあ。←なにより
用意していた医療系単語がすごく生きました。
リーディングは拍子抜けするくらい解けて、逆に不安になる始末。

これらの直感は当たりまして、そのまま点数に出ました。リーディングは満点(⁠•⁠ ⁠▽⁠ ⁠•⁠;⁠)ェ
面白いですね、人間の感って当たるとき当たる。

ケーキ屋さんの駐車場で合否を知る

数週間後、オンラインでの合否発表の日。

私はお気に入りのケーキ屋さんに行きました。
駐車場の車の中で、母と一緒にその時を待ちました。

合格ならお祝いのケーキ。
不合格なら、ねぎらいのケーキを買おうと、ここで発表サイトにアクセスすることにしたんです。

ドキドキしながらアクセスした結果、
前回より数百点も上がって合格!!!

車中で母と大泣きしました……………

今までの20年、うつになって、人間じゃないような日々もあった中、初めて自分を褒めることが出来て泣きました。

ケーキは自腹で家族分購入。
泣き腫らした目で嬉々として大きなスペシャルショートケーキを選んだことは、一生の思い出です。
帰り道も、助手席でずっとわんわん泣きました。

試験期間中、家族にはすごい迷惑をかけました。
ストレスでヒステリーになったり、ご飯中だろうがなんだろうが高速リスニング過去問やABCニュースかけっぱなしで強制巻き込みでしたので。

あと余談で、トイレの壁に蛍光色のメモや付箋を貼りまくってたので、異様に落ち着かないトイレになってました(笑)

最後に

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。

実はもっと、こうしたら受かりますよ!みたいな専門的なことを書くnoteにしようか悩みました。

けれど、今回お伝えしたかったのは、こんな私でも勉強出来る時は来たよということです。

なにかに躓いても、休んでも、時間がかかっても、薬を飲んでても、何かを成し得る力は、いつか必ず戻って出てきてくれます。

そんな日々なんて想像出来ないくらい、私も死んだような年月を多く過ごして来ました。

タイ語と中国語をイチから勉強してる今、去年のあの踏ん張りの名残を感じます。
何より英語字幕読むのが本当に楽になりました。
趣味と実益、感じてます。

なので推し活も英語もリンクしてる私の人生、
今心から語学が楽しい!

なにかに頑張る読者さんの、前向きなエネルギーになることを願っています。

久しぶりに、あのケーキ屋さんのスペシャルショート食べたい(笑)

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