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大阪万博シグネチャーパビリオンで気鋭の8人が魅せる(2)

大阪万博会場の真ん中にある、シグネチャーパビリオン。ここは現在大活躍中の8人の才能溢れる方々が、万博のテーマに沿って独自のプロデュースをした渾身の力作が見られます。その概要を紹介します。

5、テーマ:いのちを知る(いのち動的平衡館)

プロデューサー:福岡伸一
生物学者 青山学院大学教授

著作は「生物と無生物のあいだ」「出来損ないの男たち」など多数。科学ジャーナリスト賞、サントリー学芸賞など受賞、テレビ出演はNHKアカデミア、100分de名著など

プロジェクトの概要

現在の私たちは、EXPO’70が約束したはずの「人類の進歩と調和」の中にはいない。
繰り返し大災害に苛まれ、経済は停滞し、新たな戦争まで始まってしまった。
ますます分断が深まる現代社会。混迷から抜け出せないのはなぜだろう。
それは「いのち」とは何かを考える根本的な視点「生命哲学」が抜け落ちているからではないか。
「いのち動的平衡館」では、動的平衡をキーワードに、よりよい社会と地球の未来に向けて、いのちを捉えなおすためのフィロソフィーを手渡したい。

6、テーマ:いのちめぐる冒険

プロデューサー:河森 正治
メカニックデザイナー、アニメーション監督、演出家
代表作品は以下の通り

  • 『マクロス』シリーズ(原作、監督、メカデザイン)

  • 『アクエリオン』シリーズ(原作、監督、メカデザイン)

  • 『天空のエスカフローネ』(原作、スーパーバイザー、シリーズ構成)

  • 『イーハトーヴ幻想 KENJIの春』(原作、監督)

  • 『地球少女アルジュナ』(原作、監督)

プロジェクトの概要

今、ここに共に生きる奇跡
A miracle living now and here together

はかなくて、尊くて、力強くて、
愛おしくて、美しいいのちの輝きと、
宇宙・海洋・大地に宿る
あらゆるいのちのつながりを表現。

人間中心からいのち中心へのパラダイムシフトと、
いのちを守り育てることの大切さを
訴求することを目指します。

7、テーマ:いのちをつむぐ(Earth Mart)

プロデューサー:小山 薫堂
放送作家、京都芸術大学副学長

『料理の鉄人』『パレ・ド・Z』『リモートシェフ』など、食をテーマにしたテレビ番組を数多く企画。担当番組、テレビ出演、著作など多数。読売文学賞受賞

プロジェクトの概要

私たちのパビリオンでは地球環境や飢餓問題と向き合いながら日本人が育んできた食文化の可能性とテクノロジーによる食の進化を共有し、より良き未来へと導く「新しい食べ方」を来場者と共に考えます。食を通じて様々な当たり前をリセットすることでいのちにとって本当に大切なものに気づき、感謝や優しさが生まれ、それがみなさんのほのかな幸せにつながる。そして今夜から、食事の時間を昨日よりも少しだけ大切にしたくなる・・・そんな後味を残せればと思います。

8、テーマ:いのちのあかし

プロデューサー:河瀨 直美
映画監督、脚本家

万華鏡、パラレルワールド、朝が来る などの作品多数。カンヌ映画祭、日本アカデミー賞などの受賞多数

プロジェクトの概要

どうして私たちは、わかりあえないと思ってしまうのだろう。
敵と味方に分かれてしまうのだろう。

このパビリオンは、「対話」を通じて、
世界の至るところにある「分断」を明らかにし、
解決を試みる実験場です。
そのために、毎日異なるテーマを世界に問いかけます。


以上です。8人の中で宮田裕章さん、落合陽一さんはYoutubeなどで見たことがあります。石黒浩さんも何かの番組で見たような気がします。福岡伸一さんの名前はどこかでお見かけしたような。それ以外の方については記憶が定かでありません。しかしながら、それぞれの方のこれまでの経歴や実績、および、今回の万博パビリオンの概要やホームページの内容を見るにつけ、とても興味深く、楽しみになってきました。

1970年の大阪万博、私は10歳で、大阪府に住んでいたこともあり、親に何度か連れて行ってもらいました。その時の印象は今でも鮮明に残っています。学校の友達とも万博を話題にしました。子供ながらに自分の知らなかった国、文化に触れて、学ぶところや感じるところがありました。
おそらく、今回の万博も子供達にとって大きな印象を残し、良い思い出になるはずです。この万博をきっかけにして、子供たちがさまざまな事に興味を持ち、学び、それがきっかけでその子達の人生に大きな影響を与えるかもしれません。
せっかくの大イベントなので、大いに盛り上げて、楽しみましょう。


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