『なぜ男女の賃金に格差があるのか』を読んで
内容を簡潔に
大学出身の女性を対象とした調査を基に、女性のキャリアや賃金がどのようになっているのかが示されている。
100年以上前から女性のキャリア形成について調べてある。女性の家庭とキャリアについては時代に合わせて5つのグループに分けられる。それぞれのグループがどのような考えや判断をしているかがまとめられている。
格差がなくならないのは、バイアスが1つの原因である。
収入の格差は子どもの誕生が大きく影響している。女性は家庭や子どもの事情で長時間労働ができないと、同じ職業の男性より収入が少なくなりやすい。このことに関しては、職場の上層部もどうにかしようとしている。
激務のキャリアは誰にとっても大変である。とりわけ若い親には厳しいため、家族の時間を大切にする一方、出世コースから外れるのが女性である。
読んで思ったこと
男女で賃金に差があることは問題であると思います。その原因が男女で就く仕事による差であると思っていました。よく読んでみますと、いつでも仕事ができる人が賃金を多くもらえるような仕組みになっていたことが分かりました。これまでの慣習からして、男性のほうが長時間労働をしているのは理解できます。
子どもができると、子どもとの時間をつくるかキャリアを求めるかを迫られるのだと感じました。厳しい選択を迫られるよねって思います。他の人でも代用の効く仕事であれば、キャリアを求めることはできるようです。専門的な仕事であっても、その専門性が他の人でも担保できる、そんな仕組みがこれからできると、キャリアも家庭も目指せると思います。
まとめ
賃金に男女差が起きるのはこれまでの慣習に基づくところが大きいですが、少しずつ改善はされています。そうはいっても、日本では専門性が高いのに賃金が安いためにキャリアを望めない仕事(特にエッセンシャルワーカ―)が多いと感じます。専門的な仕事なのにね。
どの業種でも言えることでしょうが、仕事をする上での仕組み等を変えないと、賃金の差は埋まらないでしょうね。