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私が考える死生感〜『西の魔女が死んだ』を読んで〜
お疲れ様です。sekaikanです。
暖かくなってきましたね〜
みなさん『西の魔女が死んだ』という本はご存知でしょうか?
『西の魔女が死んだ』は私の愛読書の一つなのです。
なぜかというと小さい頃からの私の疑問を解消してくれた本だったからです。
その当時の疑問とは「人は死んだらどうなるの?」ということでした。
『西の魔女が死んだ』の主人公まいと同じ疑問です。
友達間では話題にできない内容だし、親にこんなこと聞いたらなんか心配させそうだし、長い間この疑問を頭の中でぐるぐるさせていました。
この本を読んで、同じ「死んだ後」についての関心だったり、死への曖昧な恐怖を持っているまいに出会い
深く共感したのを覚えています。
ふと感じる死への曖昧な恐怖
当時の私はいわゆる輪廻転生説が当たり前というか、「次の人生はフィギアスケート選手かミュージカル女優になりたいなぁ。別に人間じゃなくてもサントリーニ島に住む猫にでもなりたい。」と授業中に考えているような子だったもんで笑
とにかく人間という存在が永遠に近いものだと勝手に想像しておりました。
ですが、
例えば理科で宇宙についての勉強をした時
何万光年とかそんな言葉が出てきて人間という存在が最近生まれたもののように感じて
今頭上にある星の輝きはずっと昔のもので
今現在あの星が発している光は私は見ることができない、そしてその時人間さえも存在しているとも限らないと考えると
ブラックホールに落とされる感じというか気持ちよくない浮遊感を体中に感じ、涙が出てくることもありました。
生理前など心が不安定な時ほど、この現実を思い出して一人恐怖に怯えていることもありました。
西の魔女が教えてくれた死後の世界
このように疑問が悩みになっていた時にこの本に出会い
一つの「死んだ後の世界」という答えをもらったことで恐怖でしかなかった死が通過点であると認識することができました。
その「死んだ後の世界」とはまいのおばあちゃんが布団の中でまいに教えてくれたことにあります。
引用 新潮文庫『西の魔女が死んだ』p116
「おばあちゃんは、人には魂ってものがあると思っています。人は身体と魂が合わさってできています。魂がどこからやって来たのか、おばあちゃんにもよく分かりません。いろいろな説がありますけれど。
ただ身体は生まれてから死ぬまでのお付き合いですけれど、魂のほうはもっと長い旅を続けなければなりません。
死ぬ、ということはずっと身体に縛られていた魂が、身体から離れて自由になることだと、おばあちゃんは思っています。きっとどんなにか楽になれてうれしいんじゃないかしら」
自分は自分しか感じることはできないけれど、私の一部は私とまた別のものでもありずっとこの世界を旅することができる
私はそう捉えました。
まるでずっとそこにあったようで新鮮でもあるおばあちゃんの教えに深く惚れたのを覚えています。
そんなことがあり、『西の魔女が死んだ』は私の中で深く印象に残っている本です。
大人になった今でもたまにブラックホールに落とされたような感覚に落ちることがありますが、子供の時ほどのまれることは無くなりました。
まいとおばあちゃんの自然に囲まれた生活、それを通してまいの世界が広がっていく話など
ほかにも堪能すべき点はたくさんあるので
お話の内容は是非手に取って読んでいただきたいです!
もしこの記事に共感したという方がいましたらコメントお待ちしています♪
それではこの辺で。