妊娠中も過食嘔吐を続けた結果
今日は私の過食症だった時のお話をします。
■過食症とは
摂食障害(過食症・過食嘔吐・拒食症)の一種で、
食欲をコントロールできず、
異常なほど大量の食べ物をひたすら食べてしまう病気のこと。
「過食と嘔吐を繰り返す場合」と
「過食のみを繰り返す場合」の
2パターンがあります。
■過食症になったきっかけ
私は、18歳のときに
家庭崩壊と大失恋をきっかけに
「過食と嘔吐を繰り返す」パターンの
過食症になりました。
そこから、15年間。
毎日、大量に食べて吐かないと眠れない。
酷いときは1日に3回4回とその作業に明け暮れて
日常が立ち行かないときもありました。
■妊娠中も続けた過食嘔吐
結婚をして、過食嘔吐する日は減りましたが、
夫のいない時間を見計らって
過食嘔吐し、
何食わぬ顔をして夕飯を食べる。
そんな日もけっこうあり、
妊娠中、バイトを辞めたら
それはほぼ毎日の出来事になりました。
こんな栄養不足でお腹の子は育つのだろうか?
と疑問に思うかもしれませんが、
私がこれまで出会ってきた過食症状をもつ女子たちは
全員、めっちゃ体力があります。笑
もれなく私もその1人。
■隠す病気
なぜ過食症女子が体力があるかというと、
過食症は拒食症と違い、
「人に見つかってはならない」
といった要素を持っています。
出来たフリをする
限界まで頑張ってしまう
優等生を演じてしまう
無理って言えない
親の期待に応えてきた
ダメな自分を見せてはいけない
過食症の人は思い当たる部分があるのではないでしょうか?
人に見つからないよう、
過食嘔吐をしながら、
ほとんどの人が
普通の人以上のパフォーマンスを維持している
優等生だったりします。
そりゃ、体力ありますよね。笑
■過食症の母から生まれた子
そんなわけで
過食症の母から生まれた我が子は、
何の問題もないどころか、
3625g
54cm
のビッグで元気な女の子が産まれました。
食べたもの吐いてたのに、
よく育ってくれたものです。
人間って強いですよね。笑
■症状が寛解したのは産後
娘が産まれ、
強制的に1日3食 食べる毎日を送るうちに
私の過食症状は無くなりました。
今考えると、
出産育児によるオキシトシン(幸せホルモン)の分泌と
栄養不足が解消されたことにより
過食衝動がなくなったんだと思います。
卵が先か鶏が先かの話ですが、
精神を病んだから食事がおかしくなる、とも言えるし
食事がおかしいから精神を病む、とも言えます。
■人間の悩みの根源
過食症になるきっかけは人それぞれあると思いますが、
元を辿っていくと、ほとんどが
過剰な防衛本能による『恐怖』が原因です。
私の場合、両親の不仲により
家庭崩壊していたタイミングで
唯一の拠り所である
彼との別れも重なりました。
生き物は
『集団から外れる』ことが
究極、死につながる恐怖を感じます。
この防衛本能は
自分の身を守る大切な本能ですが、
過剰に働きすぎると、
日常生活に支障をきたします。
その過剰に働きすぎた防衛本能からくる
恐怖心を埋めるために
必死に食べ物を掻き込みながら
太らないように吐き、
これまでと同じパフォーマンスを維持し続けました。
ところが、
皮肉なことに、
過食嘔吐により
栄養不足な状態が続くと、
防衛本能が過剰に働いてしまう
という現象が起きます。
当たり前ですが、
身体が危機的状況になると
自然と防衛本能は強く働きます。
■過去の自分にアドバイスするとしたら
今の自分が、過去の自分にアドバイスするとしたら、
まず、
①過剰な防衛本能が働いていることを理解をしてもらう
②悲しみや気持ちが溜まっていたら吐き出し、
恐怖が和らぐような環境を作れないか考え実行する
③同時に栄養不足を解消するための
食事療法をする
④失くしたものへの執着を捨て、
新しい幸せの形を選択してもらう
こんな感じでしょうか。
私の経験が誰かのお役に立てると
嬉しいです。
よかったら、こちらの動画でも
栄養や不安解消のことについてお話していますので
参考にしてみてください。
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