ー今回の地震を受けてー毒親育ちの子どもの愛の深さを侮ってはいけない
毒親から生まれた子どもの愛は、とてつもなく深い。
私は毒親育ちなのですが、「”親の愛は無償”って言葉は当てはまらない親が確実にいると思う。大概の親は無償だけど、無償ではない親は絶対に存在する」と思っています。
毒両親と毒姉に、あれだけ虐げられている私は、それでもなお、毒家族を全力で手助けしようとしている。
昨年の秋頃から、少しずつ毒家族の話を記事にしていて、今現在の私の様子は伏せています。
身バレを避けるために、細かなところは正確ではありませんが、お話としては全て実話です。
ただ、今回の地震の出来事を書くことにしました。
今回の地震は、私の生まれ故郷が含まれています。
今回のことを、現在の私の様子とともに書くことにします。
時系列通りに進めるために、あえて現在の私の様子は一切伏せておいたのですが。
毒親&毒姉育ちの私は、数年前に“普通親育ちの人”と結婚し、不妊治療を行い、妊娠出産しました。
今は生後数ヶ月の赤ちゃんの母親となりました。
念願の我が子です。
(結婚するまでの過程、過酷な不妊治療なども時系列通りに後々書くつもりです)
夫は穏やかで真面目で優しく頼りがいのある人です。
本来ならば、親から与えられる真っ当な愛情を、私は赤の他人である夫から注がれました。
数年の過酷な不妊治療中は、私が“まともな人間”になるために愛情をもらう期間だったかもしれません。
私は夫のおかげで、毒親から自然と心が離れられました。それまでは毒親と物理的にも心理的にも距離を置くことが不可能でした。
やはり、どんなクズな親だとしても、腐っても親だとしても、距離をとる行為は、かなり難しいものでした。
それが自然と離れることができた。
「例え、毒親達に何か震災が起きても、私は関わらない。私が死にそうなほどつらい時も見離した人に、もう利用されない」と心に固く誓いました。
そのために、連絡先を拒否した上で削除し、出産報告もしませんでした。
けれど、今回震度7の地震。
私は親戚やお友達に連絡をとった後、毒母に電話をしました。連絡先は削除したけれど、番号は控えてありました。
パニック状態の毒母と姉2人。かなり緊迫した状態だと察しました。
母は「かぼちゃちゃんが運転してここから連れ出して欲しい」と電話で言いました。
私はかなり悩みました。道路が陥没してる中、運転はできない。
ただ、今にして思えば「赤ちゃんのいる私に、運転してほしいって言う神経がわからないわ」と思う。まあ、毒母もパニックだったのかもしれないけど…。
この2日間、毒家族を助けるために私に何ができるのか頭を悩ませました。けれど、私には愛する我が子がいる。この子を連れて被災地に行けない、この子を置いて、私が被災地に行くわけには行けない。
それでも、心配で眠れませんでした。
幸いなことに、我が子の世話は基本的に夫に任せて、私は毒姉と連絡を取り合っていました。
しかし、毒姉とのLINEのやり取りは会話が成り立ちませんでした。
毒姉はパニック状態だと言うのはわかるけれど、私の質問に対しては返信をせず、毒姉の言いたいことだけを言ってくる。
何度も私が同じ質問をしても、それは意図的に返さない。会話をしようとする気がない。
元々、毒姉のメールやLINEは、毒姉がいつも一方的な内容でした。けれど、今回は私はわかりやすい内容で、わかりやすく質問をするのにも関わらず、質問に答える気がさらさらない。
豪を煮やした私は、毒姉に「私とまともにやり取りする気が感じられません。余震が続いて大変ですけど、私とあまり建設的なやり取りをする気がなさそうならば、LINEや電話は意味がないかと思いますので、私は自分の赤ちゃんに専念してもいいですか?」とLINEしました。
さらに続けて、
「私の赤ちゃんは、目も手も離せない時期です。
本当ならば、LINEを打つ暇もないほど大変な時期です。でも、地震で3人(毒母&毒姉2人)が心配なので、夫に赤ちゃんお願いして、昨日からLINE打ったり「3人を助けられないか」と考えていました。
今も、赤ちゃんを夫に託してLINEをしてます。けれど、質問に答えてくれないので真剣みが感じられませんから、赤ちゃんに専念します。ごめんなさい、私なりに手は尽くしました。」と。
それでも、毒姉は質問に答えない。
私は7年前も似たような状況で苦しめられました。
いつもー私だけが身を挺して毒家族のために動いているー
ある意味、私はいつも良いように使われて利用されている。
結婚した後もたくさん苦しめられたけれど、やはりいざという時に私は毒家族を見離すことはできませんでした。
やはり、子の親への愛情は深い。
さらに、毒親持ちの子は自分の心をすり減らしてでも、身を挺してでも毒親を守ろうとするんだと再度実感しました。
親を捨てるというのはかなり至難の業。
だから、親の虐待は明るみにならない。
なぜなら、子どもは親を、親が思っている以上に愛しているから。
例え、子は自分の悲しみつらさ、心身の痛さを隠してでも、親を第一優先する。
時には、ひどい虐待を受けていても、親のために嘘をつく。
今回の地震で、私は再度実感しました。
けれど、私は母親である。
我が子を守れるのは私しかいない。
私は毒姉に「どうかご無事で。
遠くから無事を祈っています。」とLINEしました。
この2日間とても疲れました。
今も心配はしているけれど、今までと状況は違う。
私には愛する体の小さな何もできない赤ちゃんがいる。
私は、私の家族の事情を知る“伯母さん”に今回のことを打ち明けました。
伯母は「かぼちゃちゃんは見捨てたんじゃない、見守ることにしたのよ。“家族を見捨てた”と思わなくていいの、“見守っている”と思えばいいの」と。
「もしも、またお母さんやお姉ちゃんから連絡があったら、被災地に駆け付けなくていいし、返信は“応援してます!”と答えたらいいのよ。口出し手出しお金出しはしない。応援をする、のよ」と言われました。
遠くから、毒家族の安全を見守ります。
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