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児童・生徒指導㊶子どもの可能性は無限大だと自覚すること
子どもに指導を行ってから、自分の言動を反省したり、失敗したと感じたりする経験は多くの先生方にあるのではないでしょうか。
私も、必要以上に強く叱責してしまったことや、早とちりで適さない指導をしてしまったことがありました。
その度に、「よくなかったな」「あの言い方は失敗したな」と思い、「どうして何度もそのような失敗をしてしまうんだろう?」と悩むことがありました。
もちろん、個別具体的な場面ごとに適した指導というものがあると思いますが、よい指導の根本にあるのは共通のマインドではないかと思っています。
それは、子どもに敬意をもって接するということです。言い換えると、子どもの可能性は無限大だと自覚することと言えると思います。
私たちは、ついつい「教師」と「児童・生徒」という関係性にとらわれ、上の者から下の者に接しているというマインドになってしまっている場合があります。
年長者に対する敬意の大切さなどの視点もあると思いますが、教師がこの考え方を強くもちすぎると、ときに「上の者から下の者へ」だから許されると思って、不適切な指導をしてしまうことがあります。
教師が、自分自身のことを低く見るようにしよう、というわけではありませんが、子どもは無限の可能性をもつ存在だ、と改めて自覚的になってみることで、上下関係の視点から少し離れることができると思います。
ひとつの視点として、このように考えてみることで、指導の仕方や声掛けも変わってくるのではないでしょうか。
ここまでお読みいただきありがとうございました。