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児童・生徒指導㊹「戦う」という考えから離れる
日々、何人もの子どもたちと向き合っている教師たちは、ついつい指導を行うことを「戦う」ことだと捉えてしまうことがあるのではないだろうか。
「やめさせなければいけない」
「こうさせなくてはいけない」
おそらくこのようなマインドにとらわれた教師の表情は険しく、恐いものになっているだろう。
「戦う」という意識から離れてみることは大切なのではないだろうか。子どもと教師が戦った結果、教師が勝利し、教師の望んでいたように子どもが行動変容したとする。しかし、それは本当に望ましい行動変容の在り方だったのだろうか。そこには疑問が残ると思う。
教師が、戦って子どもを行動変容させようと思ってしまうのは、教師にとって都合のいいように行動することを求めてしまっているだけなのかもしれない。
戦って、勝利して、思うままに動かすことで、本来の目的である「子どもの成長」とは遠いところに行ってしまっているかもしれない。
戦って、その戦いが泥沼化してしまっては、教師とその子の関係はますます悪化していく。力で勝利をおさめる指導は本来の目的とは遠いところにいってしまうだけでなく、いずれ限界がやってくる。
やはり、子どもの成長を促すことができる関係性は、「信頼」で結ばれている必要があるのだと思う。即効性のない、時間のかかる指導の在り方かもしれないが、教師は子どもを信頼し、よりよい姿を目指して伴走していくような関係性でいたいと思っています。
ここまでお読みいただきありがとうございました。