111.人魚姫になった5日間
なんだかんだ長文です。良かったらおつきあいください〔約3500字〕
タイトル盛ってます。
人魚姫になるってアリエル?
決して足が尾ヒレのようにになったわけではなく、人間の足になったものの、言葉を話せなくなった状態の人魚姫の方です。
0
風邪など体調がすぐれない方noteでもみかけますが、声が出なくなってしまいました私。
鼻、喉がすっきりしないのも、こんなもんかと思いながら過ごしていた末、ハスキーボイスになりとうとう声が出なくなりました。職場の院長にファイバーで診てもらうことを勧められ受診。耳鼻科の医師は、私の声を聞くや「話す仕事ですか?」と確認。その後、ファイバーは鼻からなのにほっとして(オエっとならないからね)自分の体の中の映像を何かビミョーと思いながらしげしげと見て、告げられたのは、しゃべらないこと。うん、それはそうだろうとわかっている。「5日間一言もしゃべらないでください」うゎー5日間!それは想定してなかった。「はい、今から」と指で✖示されました(-_-;)
まーでも、職場の方からは、積極的に休みを指示してくれるわけではないので(申告に対しての拒否はないが)こうして間に入ってくれるドクターストップは有難くもあります。休んだ分どう取り戻すか頭痛いところもありますが、実はこれまで5年間近くコロナをかわしてきた数少ない職員なのよ、その分と思ってお許しください。あー、権利を主張して堂々とできる人が羨ましいわ。
1
そして、5日間の人魚姫はたまた貝になる生活スタート。こうなるに至っては、もととも体が弱っていたのと、服薬で胃腸が弱っていたのもあって、一日目は薬を飲んでは横になっての休養あるのみ。
しゃべらない生活も、もともとが喋っていないとストレスたまる性質ではないので、そんな苦にはなりません。積読もたくさんあるし。たまに、ささやき声で独り言が出てしまうことがあったけど、ささやき声出して、呼吸の調整したいくらいだったと思って都合よく対象外とする。テレビ観ていて笑いそうになった時、あっと思ってひっこめた。時に会話したい気分も、noterさんとのコメントのやりとりで解消(ありがとうございます)
家族には、メールで帰宅前に連絡、あとは手を振ったりジェスチャーやメールでお知らせ。あんまり普段と変わらないかも⁈ ちょっと味気ないかなと思って、読み上げで音声出してみるかと思ってやってみたけど、相手の受けが今ひとつなので、既存の手段のみで早期撤退。メモに入力してもかざしてみせるだけ。後は、相手が話かけるのに私がうなづくくらいのコミュニケーション、反応ちゃんと見てないでしょと思うんだけど…まぁいいか。
読み上げ機能は、使い始めに、試しとして、自分のnoteの記事読んだの聞いた。ちょっと恥ずかしいけど、あーこういうところも読み上げるのね…など感心。こうして推敲されている方もいたことを思う。オーディブルの読書もいいかなと思いつつしてはいないけど、いろんなツールを持っておくことは必要。
2
息抜きや体動かすのは大事と思い、あとは、散歩に出たり、映画を観に行った。外出時、「すいません」の一言が言えないので、不用意にぶつからないように、いつもより周囲の状況に目を見張って歩くやや緊張。ぼーっと考え事してられない。
体調も完全復活でもないので、一日一用事くらいにして、翌日はこういう時でないと出来ない平日ランチへ向かう。
noteの記事でみつけたお店。
ハッシュタグばかりでなく、記事の中のワードに反応するのか、本筋でないけど「北海道グルメ」なんてキーワードが入ってると、そういう界隈の方からスキがついてきたりしますね。それでみつけたお店です。
記事と食べログなどもチェックしてお店に向かう張り切って開店前からドアの前に立って待つ。一番乗り。ランチメニューは雲吞汁そばのみ。普通か大盛かの違いくらい。ちょっと気になっていたのは値段。noteの記事と食べログの記事と違ってたのよね。と思ったらさらに値段が上がってる…!でも、お店の掲示物見ると、麺が増量になったそうだから、きっとその段階での値上げと、物価上昇の値上げとで2段階の値上げはあったのかな…だけど、noteの記事、記事の日付と内容が合わないのよね。いつ行ったの書いたのかな…ま、いいか。
そう言えば、最近職場で「1回の単価を上げる」という話があったのを実生活で再確認したランチでした。私としては、以前の量、以前の料金(材料高騰分はあっても)で十分だけど、お店の存続が大事。いい感じのお店だったので、夜の部も行ってみたい。
スープがやさしくて上品な雲吞汁そばで、150gの麺は食べ応えありました。私の後2組目のサラリーマンおじさん二人組は大盛にしてました。180gすごいなー。本業が夜のイタリアンのお店で、私はカウンター席、目の前には、ウィスキーなどの瓶が並んでいてなんか妙に落ち着く感じ。サラリーマンおじさんが話しているのもアバンティ感(昔やっていたバーを舞台としたラジオ番組)があって、内容聞くつもりはさらさらなく、雰囲気だけ聞いて楽しんでいたけど、突然声が消えたのは食べ出したよう。ちょっと非日常を味わえて食べられたのもよかった。食べログで見ていた通り、ジャスミンティーが最後にサービスで出てきたのは良かった。なんか飲まずとも締めラーメン食べた感じ。
お店の方はショートボブが素敵なご婦人だった。ささっと会計は済ませたかったので、おつりなしの現金をぱっと出す。あー、「ごちそうさま」の一言言いたかった。微妙なはにかみ顔をしてうなづいて退散。礼を示せたかな??「いいですか?」と聞けたら画像も入れたかったな。(カウンター席でそれなしに一人写メ撮るのはハードル高い。撮るにしてもワンチャンね)ランチ食べるくらいなら何もないかなと思ったけど、喋れない大変さを思い帰路につく。会話を話せないというより、相手に気遣うことばを使えないことに残念さを感じる。
この辺で人形姫は、おひとりさまではダメなんだってことを考え出す。それでは物語にならないんだけど、代弁してくれる人がいたら悲しい結末にならなかったんじゃないなんて…。
3
帰宅後、いよいよ明日が最終日。今まで話していないから、いざ話出す時はクララが歩く時のように不安な感じだけど、実はつい発することのある、ささやき独り言が、一度ややつぶやきくらいの声で出たので、出せる兆候も感じてはいる。
そして、YouTubeでヨガでもしようかとテレビをつけたらやっていた国会中継。先日議員になった応援していた方も映るかと、まじまじと見ていたら投票の瞬間を見れた。この状況でなかったら見られなかったから、引き寄せかしらと都合よく思う。その後、初登院の記事、動画など見たら、開門の瞬間、結構先頭集団に入っていたので映ってるし、しっかりとお辞儀をして入る姿をみた。かつての知り合いのこういう姿、不思議な気もするし、人となりを思うと自然にも思う。当選後もずっと毎日の演説を行っている。背負っているもの初心を忘れないでがんばってほしい。くれぐれも女性問題には気をつけてね(笑)。
4
夕方には、おしゃべり解禁を迎える朝。鼻汁、痰…なんと言っていいか分泌物はだいぶ少なくなったし、喉に落ちず鼻に上がるようになってきた。いい兆しだと思う。
さて、第一声はかさぶたを剥がすタイミングのように、できるだけ治癒したところでいきたいと、5日間=120時間たったのギリギリまでがんばろうと思う。
午後から書類仕事をしにリハビリ出勤。同僚と顔を合わせて不意に出すしかなかった第一声は今一つ。だけど、「〇〇さんの声に近づいてきたよ、〇〇さんいた」と言ってくれる人がいてジワっときた。さすが相談業の方だけど、こうステキに声かけらるのいいな。うーん、明日から大丈夫かな。安静にして声出さないばかりでなく、何か呼吸とか喉頭周囲に対して出来ることなかったかなと今さらながらに思う。
5
本格出勤当日。朝食支度も少しやる気が出てきた。それでも、いつもよりゆっくりの出足。列車の遅延があり出鼻をくじかれたけど、今日は最初の方はスケジュールが詰まってないから大丈夫。折り返し作戦も成功し無事出勤。
***
加湿器を職場に持ちこみ、いきりなりのほぼフル稼働スケジュール無事終了。のどぬーるスプレー(ジェネリック)の当て方も慣れてきた。週末まであと2日分。YouTube見るしかない以下の、明日に向けての体力回復モードでさっさと寝ることにする。すっかり長くなったこの記事、明日起きて何ともなかったら投稿するとしよう。