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「本を読める時間は有限なんだぞ、分かってるのか」、

瀬那十四年一月二日

時によると、われわれの長所がわれわれを前進させ、その結果われわれが自分の弱点に我慢ならず、あげくの果てにそれが元で身を滅ぼすようなことがある。

F・ニーチェ『喜ばしき知恵』第一書(村井則夫・訳 河出書房新社)

午後一時五九分。アーモンド、紅茶。なんで正午前に起きられないんだ。目覚ましが鳴ってからの「あと五分」が習い性となっている。明後日から図書館通いが始まる。しっかりしろ。責任の重さを自覚しろ。トップバリュの素焼きアーモンド美味しいわ。セナ様に抱かれたい。しかし読売の「震災美談」系の記事にはもうウンザリ。「仮設住宅に届いた年賀状にニッコリ」とか「~で能登を元気に」とかそんな糞の役にも立たない「ほっこり記事」が多すぎる。被災地のことを書く新聞はだいたいにおいて情に傾き過ぎる。「災害にもめげずに協力し合いながら生きている前向きな人々」といった「絵」が大好きだ。「人情」を伝えていれば「レベルの低い購読者」はごまかせると思ってるんだ。報道がまず問題にすべきことは、震災後政府はなぜすぐに思い切った補正予算を組まなかったのか、とか、国や県の「初動対応」は適切だったのか、ということだろう。そういう具体的・批判的検証の記事以外はほとんどお飾りといってもいい。読者がバカになると記者もバカになるのか。ああ今日はほとんど頭が働いていない。ポンポン弾ける様に入力できない。やはりオイラ、ドアが閉まるときの音が苦手だ。隣の爺さんの部屋の室内ドアがバタンって閉まり過ぎるんだ。前にドアクローザーをいじったらしい。「側面の速度調整ネジを二回転以上ゆるめないでください」って赤字で書いてあるじゃねえか。これだから識字能力がない奴は嫌なんだよ。これ書いて飯食ったら100均に行って緩衝材を買って取り付けに行くわ。効果があるかないかはまだ分からんけどね。僕はルクセンブルクやザンビアに住んだことがないから「日本の賃貸住宅の壁は世界に比べて薄すぎる」とかいう巷間の嘆きが本当かどうかは判断しかねるけれども、日本の低家賃の集合住宅が概して遮音・防音に少しもコストをかけようとしていないことだけははっきりしている。僕は「低家賃だからそれも仕方ない」なんて少しも思わないよ。低家賃だろうが高家賃だろうが「隣人の生活音まる聞こえ」なんてあってはならないし、そんなことに慣れてはいかんのだ。騒音問題についてはバカの一つ覚えみたいに「近隣とちゃんとした人間関係があればトラブルには発展しない」と言いたがる奴もいるが、それは半分も正しくない。交流があろうがなかろうが他人は他人なんだ。特定の音を不快に感じすぎる強迫神経症者にとっては「面識」なんて何の役にも立たない。三井住友海上火災保険などを傘下にもつMS&ADホールディングス社長の船曳真一郎のインタビュー記事をきのう読売で読んだ。三井住友といえば企業向け保険料の事前調整問題で金融庁から行政処分を受けた損保会社のひとつだ。インタビューで彼は「顧客本位」なんてどんな経営者も口を開けば言うようなことを言っているけど、保険会社が顧客中心に考えていたら会社なんて持たないに決まってる。なんでそんなタワゴトを堂々と言えるんだろう。保険会社なんてものは地上から一刻も早く無くなってほしい。金の心配なんて金がなくなったときにやればいいんだ。無いならある人からもらえばいいし、誰もくれないなら盗めばいい。ただし殺してはいけない。飯食うかな。マルシンの和風ハンバーグ。ライ麦畑でボコられて。

【備忘】『物語要素事典』、損益分岐点、減価償却費、原価率、

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