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INTJの核 ④目標遂行性

MBTIの16タイプには各タイプの決め手となる「核」といえる構成要素が存在するはずだ。その要素はタイプに記された4つの心理機能の配列から導き出され、そのタイプに象徴される特性を鮮やかにあぶりだすことであろう。

以下はINTJ自認の私が独断で考える「INTJの5つの構成要素」である。

①抽象性
②自律性
③固有性
④目標遂行性
⑤静謐と熱誠の葛藤と統合

今回は、よっつめの目標遂行性について考えてみたい。回を重ねる毎にINTJの主観的解釈を開陳しているだけになっている。汎用性の欠いた記事であることを予めご容赦願いたい。                                          

Niによって先を見通すことが当たり前になっているせいだろうか。Ni主機能者にとって「見通すことが出来た未来」というものは、その個人にとって最早それは現実に他ならない。それが果たして真理なのか、正解なのかは何とも言えないところであるが、感覚的にはNiの中で知覚(見た、体験した)した事を後からなぞる、追体験する行為に近い。もう少し伝わりやすい表現に変えるならば、目指すべきゴールのビジョンがまず先にありゴールから逆算、逆再生して手順やスケジュールを組み立てて実行に移す仕組みと言えばよいか。

Niで得られた着想やビジョンは無意識のうちに収集された感覚、記憶、感情群からなり、脳内で醸成、ろ過された生成物(本質)である。つまりは純米大吟醸酒である。本人からすれば酒米を削りに削って仕込んだキリッと辛口の自慢の一品。それゆえNiを盲目的に信じ込んでしまうキライがある。                      

Niで見えちゃったものが嘘や幻となってはINTJの沽券にかかわる、と言うか自信喪失、無能感に苛まれる。よって、それを回避するため自ら掲げたビジョンや目標の達成に並々ならぬ意欲を掻き立てられるのだ。 

上記は、過去3回の「INTJの核」にまつわる記事にも相通じる内容でもあり同じ話の繰り返しとなるので理屈の部分はこのくらいにしようと思う。今回は心理機能から少し離れ、より感覚機能的視点からINTJの目標遂行性について記してみたい。               

ビジョンが見えることで目標達成に拍車がかかる点について。個人的にはそもそも直観自体が視覚情報に頼る面が大きいためではないかと考えている。「①抽象性」のなかで直観型と右脳の優位性との関係性に軽く触れた。私は幼少期から左きき+超絶不器用であったためモノを扱うことが大変に苦手であった。例えば、着替えが苦手、砂団子が作れない、折り紙を上手く折れない、出来ないことのオンパレードで幼稚園生活を送るには致命的で屈辱の連続であった。                               

そのため私は頭の中の想像の世界に逃げ込んだ。自作の物語を展開したり、テレビゲームを脳内で考案したり、疑似家族を仕立てたり、各種バーチャルアクティビティ開発には余念が無かった。日夜、想像にふけて暇をつぶしていたので内面でリアルな世界を作り込むことが普通になった。夢の世界もリアルな仕様であり、内側にもうひとつの現実世界が存在している感じだ。反面、内面世界が自由で充実し過ぎてしまい、当時、生身のお友達との交流に煩わしさを感じることも多かった。空想に浸るためひとり登下校をしていたり、全校集会は空想世界にダイブする恰好のひとときであった。今となって振り返ると、空想世界と同年代の子供の世界が併存しておりそれを行き来しているようであった。                                         

元来の傾向に加え、空想癖でより情報の視覚化が強化され、結果として、文字、聴覚等の各種情報を映像で認識することが情報処理の標準様式となった。また、記憶の想起においても映像を用いるようになった。高い解像度の視覚を用いた情報処理がリアルなビジョンを生み出し、そのリアルなビジョンが現実化に向けた強力な動力源となる。リアルに色々見えちゃっているものだから、誰かに作業を依頼したり、指示出しをするときは異様に細かく具体的。そして長文。〇〇の場合はこう、△△だったらこう、複数パターンが用意されている。そして見えちゃっているものだから傲慢さ、シナリオ通りにやってくれ感が漏れ出てしまい、周りからはきっと引かれたり、嫌がられているはずだ。

つまりは、INTJの目標遂行性とは上記のような機序が一体的に働いているのだと思う。(他のINTJの方が視覚優位の情報処理をされているのかわからないのだが、でも16personで建築家という呼称があるくらいだから視覚優位、空間把握が得意な方が多いのだろうか)                              

INTJは意志が固い、責任感がある、しっかりしているという印象を与えるのも、ルールや秩序に重きを置いていたり、従順という価値観は全く持って無くて、つまるところ自分で見えちゃったもの、感じちゃったコトへの約束を果たしたいだけだと推測している。これを一般的には「内発的動機」と呼ぶのであろうが、正直、友情とか絆とか世間で立派とされる価値観に立脚した動機では無いのである。だが、自分の知覚との約束である以上、果たさないと自分を裏切ることになるので是が非でも目標なりビジョンなりを達成せずにはいられないのである。                                   

このように記すとつくづく内向的で他者不在、自己完結的である。これは私が主機能Niと第三機能Fiの内向の心理機能が優位に働いているせいなのかもしれない。主機能Niと補助機能Teがバランスよく発達しているINTJの方はもっと論理的かつ合理的に外部評価や客観指標を用いて目標達成に向けてサクサクとエネルギーを注いでいるのではと羨ましく推測してみる。                  

というわけで、あくまでNiとFiが強く働いている者の例として捉えていただければと思うのと、視覚情報優位とINTJのタイプとのあいだで何か関連性が有るかは不明である。また、左利きは右脳優位だと以前に書籍で読んだこともあるので、直観型と右脳、左利き、視覚情報優位なども何等かの関連性がもしかするとあるのかもしれない。         

最後は話が拡がってすっかりまとまりを欠いてしまいました。色々な可能性が考えられて心の内面の世界は本当に面白くて興味が尽きませんね。                       

以上、お目通しをいただき有難うございました。

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