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地域医療を考える

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全国各地で地域医療に尽力している開業医の先生方へのインタビューなどから持続可能な医療経営について考えます。
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#地域医療

自立支援型介護のためにクリニック・診療所にできること

「2023年2月の記事を復刻掲載」 こちらの記事は、2023年2月に公開されたものです。 株式会社介護コネクティブの寺本圭佑代表にご寄稿いただいた連載を改めてお届けします。 高齢社会がもたらす診療所の役割や自身や職員の高齢化を含めた経営戦略などを考える特集「高齢社会。2040年までの経営戦略」。 自立支援に特化した介護関連会社の経営・営業支援、人財採用定着支援のコミュニティを運営する介護コネクティブの寺本圭佑代表にご寄稿いただいています。 前回の記事では、介護保険が自立

【シリーズ・第2回】理念をともに追求できる仲間を|“人問題”をこう乗り越えた

「2022年5月の記事を復刻掲載」 こちらの記事は、2022年5月に公開されたものです。 当時の取材内容を改めてお届けします。 広島県の中心部で外来・入院診療や訪問診療を行っている「ほーむけあクリニック」。 患者さんや働く仲間が集まり、よい循環を生み出している医療経営のヒミツを探る連載。 2回目の今回は、横林賢一院長(当時43)が直面した負の連鎖を乗り越えた経験から見る医療経営のヒントを探った。 負の連鎖が起きた開業2年目「近隣の人たちの笑顔を健康面からサポートする」と

良い風土の職場の理由を探る 

「2022年1月の記事を復刻掲載」 こちらの記事は、2022年1月に公開されたものです。 異業種交流で企業見学の取材に行った様子を改めてお届けします。 2021年12月に行われた愛知県春日井市にある坂井耳鼻咽喉科のスタッフのみなさんと、同県東郷町にある製造業の工場の従業員のみなさんとの交流会の現地取材のリポートを3回にわけてお伝えしています。 今回は、交流会の中で行われたディスカッションの内容を共有します。 「これをしているから私たちの職場はよい風土だ!逆に、これをしてい

幸せと成長を追求|人を大切にする診療所

「2022年1月の記事を復刻掲載」 こちらの記事は、2022年1月に公開されたものです。 異業種交流で企業見学の取材に行った様子を改めてお届けします。 2021年12月に行われた愛知県春日井市にある坂井耳鼻咽喉科のスタッフのみなさんと、同県東郷町にある製造業の工場の従業員のみなさんとの交流会の現地取材のリポートを3回にわけてお伝えしています。 『よい組織づくり』に向けて取り組んでいる診療所と企業のそれぞれの取り組みをご紹介しています。 今回は坂井耳鼻咽喉科です。 患者さ

都会と地方の2拠点生活から見えたもの|地域医療・キャリア形成の可能性とは

「2022年1月の記事を復刻掲載」 こちらの記事は、2022年1月に公開されたものです。 地方診療所へ取材に行った現場の様子を改めてお届けします。 三重県の最南端、紀宝町にある「くまのなる在宅診療所」。24時間体制で在宅医療を行っている。 この診療所に2021年3月から仲間に加わったのが、大森直美医師(当時33)だ。濱口政也院長(当時39)をはじめ、看護師3人、事務職員2人の仲間とともに、この地域の医療を担っている。 大阪の病院と掛け持ちしている彼女が感じた地域医療の魅

地域医療の道を選んだワケとは|都会と地方の2拠点で

「2022年1月の記事を復刻掲載」 こちらの記事は、2022年1月に公開されたものです。 地方診療所へ取材に行った現場の様子を改めてお届けします。 「その人がその人らしく生きる」これが、くまのなる在宅診療所の理念だ。 自宅で最期を迎えたい、自宅で過ごしたいという患者さんの願いを叶えられる選択肢をつくろうと、在宅医療が浸透していないこの地域に在宅医療をメインに行う診療所が開設された。 この診療所は、三重県の最南端、紀宝町にある。海、川、山に囲まれた自然豊かな場所だ。 一方

生活の上にある在宅医療|多職種連携が鍵となる地域医療

「2021年12月の記事を復刻掲載」 こちらの記事は、2021年12月に公開されたものです。 地方診療所へ取材に行った現場の様子を改めてお届けします。 三重県の南部、紀宝町で在宅診療をメインにする診療所を運営している濱口政也院長(当時39)。 今回は濱口院長が大切にしている他業種間連携について話を聞いた。 医師というハードルをなくしたい 他業種間連携の意義濱口院長が運営するくまのなる在宅診療所は、開業当初から地方紙などを含めて一切、広告を出していない。 濱口院長は、地

「人」問題にアイデアと工夫凝らす|長期的な視点で考える医療経営

「2021年12月の記事を復刻掲載」 こちらの記事は、2021年12月に公開されたものです。 地方診療所へ取材に行った現場の様子を改めてお届けします。 三重県の南部、紀宝町で在宅診療をメインにする診療所を運営している濱口政也院長(当時39)。 今回は、この地域での在宅医療の難しさや、経営の工夫、地域医療の魅力について聞いた。 “非効率”な在宅医療環境でも求められる限りは・・・大阪での研修医時代、在宅医療の経験がある濱口院長。 「患者さんとの時間が今と比べて少なかったことや

『医療』という一つの手段で |その人がその人らしく生きるお手伝い

「2021年11月の記事を復刻掲載」 こちらの記事は、2021年11月に公開されたものです。 地方診療所へ取材に行った現場の様子を改めてお届けします。 在宅医療がないこの地域で、自宅で過ごしたい、自宅で最期を迎えたいと願う患者さんの「選択肢」をつくろうと開設されたのが「くまのなる在宅診療所」だ。 そんな診療所の理念は「『その人がその人らしく生きる』のお手伝い」をすること。 診療所は、三重県の最南端、紀宝町にある。海、川、山に囲まれた自然豊かな場所だ。一方で紀宝町がある南

“実録” 町民5000人規模の診療所 専門医の早急な診断が命を助ける

「2021年9月の記事を復刻掲載」 こちらの記事は、2021年9月に公開されたものです。 地方診療所へ取材に行った現場の様子を改めてお届けします。 病床数500の都市部の病院にて、日夜カテーテル治療を行っている医師が、研修で町民5000人規模の地方診療所へ行ったときの話を伺った。 町唯一の診療所で、実際に対応した患者さんを通して地方診療所で実際にあったこと、感じたことを記録する。 診断からカテーテル治療を行うまでに2.5時間以上ある日、胸痛を訴える患者さんが運ばれた。