女性活躍のお手本となる人材へ
ここ数年で私の会社の女性採用人数は大幅に増えた。
特に総合職の人数もだ。
5年前私が現在働いている商社を入社した時には、
女性採用枠は一般職が2人、総合職が1人だったが、
現在では一般職が6人、総合職が3人と女性の採用に力をいれ始めている。
日本は職場での女性活躍や女性推進が他国と比べると非常におくれをとっている。
(国際労働機関)2019年推定値によると。
日本の女性管理職比率の順位は世界189カ国の中で167位だ。
同じ総合職であっても、男性と女性の給料の格差があることも私には理解しがたい。
同じ役職、同じ入社歴でなぜ男女という性別の違いだけで、
お給料に差をつける必要があるのだろうか。
確かに昔は男性が外で働き、女性は家を守るというのが一般的だった。
だから男性には家族を養うだけのお金が必要だったのかもしれない。
でも今の時代そんなことはない。女性だって立派に働き家事をこなしている。
女性も働くようになったこの時代に、男性だけが家族を養う必要がなくなってきている。
女性活躍、女性推進や、女性管理職、女性総合職の比率を増やそうとする活動を全面的に行おうとする動きは素敵なことだと思う。
ただ、一方で未だに男女での賃金格差、女性だからいう理由だけで上の役職にはあげないなど、企業は差別する傾向がある。
私の会社では総合職の女性は400人のうちたった5人しかいないため、
他からのあたりも強く、「一般職」へ職種を転換する人が殆どだ。
面接時に職場の同僚が言われた一言を思い出す。
「君、ここ数年で結婚する気はあるのか?子供は?」
結婚や出産を控えている女性は産休などで休まれると困るから採用しないつもりなのだろう。
表面上会社としてアピールするためだけに女性管理職を増やしているに過ぎない気がする。
女性を管理職や上の役職にすれば良い訳ではない。
私はいつか男女問わず優秀な人材が性別関係なしに役職につき、
働きやすい職場をつくりたい。
もちろん自分で出来ることではないし、私の会社だけがそうなってほしい訳ではない。
日本の会社がより一層女性推進や女性登用に力を入れ、男性も今までの古い考え方ではなく、それを快く応援出来るような社会になってほしい。
皆が心から働きやすいと思えるような職場になって欲しい。
私もいつか総合職、そして管理職になり、
女性活躍のお手本となるような人材になりたい。