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娘の夢を見た寒い朝と現実の狭間
私はおそらく、精神的にかなり弱い。
でも何とか人並みに見える知恵をつけてきた。
逃げるズルさ。
頼るズルさ。
隠れるズルさ。
偽るズルさ。
不安とパニックを克服しようなんて思ってもないし、無理だと諦めてもいる。
安定剤を飲んでいれば、それで何とかなるだろう。
ただ、時より【普通の人】に憧れて…。
薬を減らそう!
ちゃんと働こう!
調子が良くなってくると、活力がそういう考えを導いてくる。
はなかなか上手くいっていた。
「ママ!私の事は気にしなくていいから、社員とかになれるなら働いていいからね。」
「家の事はできるだけ、やるからね。」
そう背中を押してくれたのは、何より娘だった。
新しい年になって、自分も前向きな事を考えて、noteにも明るい気持ちを書いてきた。
ただ今日は、ちょっと不安定。
多分、浅い眠りの時に、娘の夢をたくさん見たから。
前にもそんな事があったけど、今回はとにかく普通に2人で楽しく遊んでいた夢だった。
こんなに楽しかったのか!と、現実に思えて、朝から切なくなった。
私はズルいから、逃げているだけかもしれない。
無理矢理、納得させているだけかもしれない。
でも、【喪失感】は追い掛けちゃいけないのが鉄則。
私はこの作業が実は日常だったから、ズルさが役立っているのかもしれない。
ホルモンのバランスのせい。
昨日は出掛けて人混みに入って疲れたせい。
今日はやる事が色々あって、考え過ぎちゃってるせい。
何かの「せい」にして、切ない気持ちを切り離す。
今は最後の別れよりも、楽しかった思い出が心を擽るのは、違う【喪失感】なのだろうか…。
「昨日は雪が降ったよ。うっすら積もってるの見える?」
仏壇から外が見える。
きっと少しはしゃいで外を見て、「積もらなかったじゃん。」なんて言って、がっかりしてる姿が目に浮かぶ。
できれば弱々しい自分の姿は見せたくない。
無理はしなくて良いのだろうけど、こんな私でも、世の中と上手くやれる姿を、やっぱり娘に、息子にも見せたいと思ってしまう。
何かの狭間にいる気分の朝。
日差しが出てきて、うっすらあった雪がジワジワと消えていく。