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楽しいと思えた外食

1ヶ月半前。まだ神経性胃腸炎が治りきってなかった頃。

息子を労う為に、ちょっと高めの回るお寿司屋さん行く事になった。

「ママはまだ生モノ食べられないけど、一緒行っても大丈夫?」

そう息子に聞くと、
「母は食べなくても良いから一緒に行こうよ。」
そう言ってくれたので、何とか行く決心ができた。

その頃は、ようやく3食少量ながら食べられるようになってきたばかりだった。

外食もしていたが、一人前は食べられず、残すか食べて貰っていた。

しかも、少し遠くの始めて行く場所。
緊張と不安で情けなくなったし、息子に申し訳ないと思った。

混雑時を避ける為に、開店と同時に入店。
旦那と息子があれこれ頼んで、「美味しい〜!」と言いながら、旦那と食べている。

私はボイルしたエビと、味噌汁を食べるだけで精一杯だった。

何とか2人合わせて、美味しいと言ったが、心の中では「早くちゃんと食べられるようになりたい(涙)」という気持ちになっていた。

そしてこの前の日曜日。

今月に入ってある程度食べられる様になってきた姿を見て、
「今月末にはお寿司もう1回行こうね!」
息子が話をしてきた。

しかし、先週は不安定な日が多くて、外食する自信が無かった。
でも、約束していたし、行きたいという気持ちを無碍に出来ず、覚悟を決めた。

ちょっと体調が悪くて、メンタルが不安定なだけ。
息子が楽しみにしてるのだから、楽しまなくちゃ!生モノも食べられる!大丈夫。自分に言い聞かせる。

そして、到着。

前回とは違い、気持ちが軽かった。
「何食べれる?」
タッチパネルで息子と旦那が食べたいものを注文しながら、私にも見せてくる。

よし!いける!そう思った。
サーモンとマグロ。他には旦那が頼んだイカを一貫貰い、みんなで食べようとかんぴょう巻きを1つ。そして、大好物のイクラを最後に食べた。

3人でそれぞれ頼んで食べて、あれが美味しい!これはどう?もう1回頼む?これ、最高!会話がと笑顔が溢れた。

泣きそうになった。

前回はちゃんと食べれなかった。
息子はそれでも一緒に行きたいと言ってくれていた。
今回は美味しいを共有して、何なら食べてる間に不安な事も忘れていた。

「また来ようね!」

帰りの車内でも会話が弾んだ。

ただ、ちょっと食べ過ぎだったみたいで、家に帰ってこっそり胃薬を飲んだ。

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