気持ちの変化のタイミング
家族が突然1人居なくなった。
ニュースでしか知らなかった世界。
事件、殺人、不慮の事故、天災。
娘の死は、おそらく何かの統計の数字に入る程度で記事にはならない。
しかし、そういう突然の死に、自分が巻き込まれるとは思ってもいなかった。
この瞬間にも、どこかで誰かが悲しみにくれている。
私の場合は2ヶ月程前になる。
時間は進んでいて、ある程度の気持ちの整理が出来てきた。
暑すぎる夏がいつの間にか終わりを迎え、秋なのか冬に近いような北風がまた心の隙間を通り抜けていく気がする。
食欲も出てきて、動く事も出来ている。
心が随分回復してきた。
それは、悲しみの時間の中で旦那と、とことん娘の事を話して、考えるだけ考えた結果だと思う。
ただ、今の私は心の回復に伴う体の痛みとも戦っている。
接骨院に通って、何とかしようとしているが、先生がビックリする位右側だけが固まっている。
ふと、娘が右側に張り付いてるのか?とも思うのだが、それなら仕方ないかと思う自分もいる。
無理をしてパートを続けていたのも悪かったかもしれない。が、後悔はしていない。
そして、最後のパートの給料。
病院と薬、接骨院代で全て消える。
でも、無理だと思って、きっぱり辞めて良かったとも思っている。
家に居るから塞ぎ込む。のではなく、何でも良いから毎日娘の位牌の前で話をしている。
今は泣かないで、真っ直ぐ目を見て、笑顔で話が出来るようになった。
それから、運命かのような出来事で、2年待ちだった車が1年程度で今月納車された。
車が来た事で、旦那は先の話が出来るようになってきた。
お出掛けが苦手だった娘だったけど、位牌をを連れて、どこか遠くに行こう。違う景色を見せてあげよう。
そんな会話が出来るようになってきた。
悪い事ばかりじゃないな。
そう思うのが、今日の私の気持ちだ。