毎日の約束
約5日間ほどでしたが、お仕事がお休みでした
ただ主人は休みを取れなかったので
家族一緒の休みは、通常の土日だけでした
去年、引越しをしてから
免許を持っていない私は、自転車が1人で出掛ける足となりました
(乗り物が、とても苦手です)
以前住んでいた場所からは、自転車でも
雑貨屋さん、洋服屋さん、食べ物屋さん、ファストファッションのお店
カフェなどなど
「お一人様で楽しめる場所」が、沢山ありました
今は「食べ物を買う事」には不便は無いのですが
「その他の楽しみ」を味うには少し距離があります
引越し先を決める時に、私が優先した事の中に
食べ物を買う時に、何ヶ所か選べる事
病院が近い事
役所が、面倒でない場所にある事
図書館が遠くない事
そんな事がありました
これは「穏やかに暮らす最低限の事」に思えたのです
そしてこの5日の休みの間は
「良くご飯を作って、良くご飯を食べた」そんな平凡な日が続きました
朝、主人と朝食を終えて、約7時頃からキッチンへ
お気に入りの音楽を流したり、その日のご機嫌用に占いを流したり
新刊図書の紹介動画を流したり・・・
換気扇の音で、中断しても気にならない程度のBGMで♬
だいたい3時間ほど
特に珍しい物を作るでもなく
頭に入っているレシピの、作り慣れた献立で
時間に急かされる事もなく
何かに邪魔される事もなく
「頭の中は空っぽで」・・・これが肝心です
段取りも気負わずに、殆ど無意識のうちに
ゆっくりと「手と思い」だけが、動いている感じです
多分、自分ひとりの食事では
流石に、こんなにキッチンには立って居ないはずなので
「誰かと食べる食事」というエネルギーが、私には必要なようです
そして一段落して、お昼前に買物に出掛けます
メインは食材ですが、必ず自分の物を一点加えました
それは、無くなりそうなシャンプーであったり
自分用の珈琲のお供であったり
何でも良くて、些細なもので良くて
ただ「自分用」のものであれば、それでokです
そんな買物を済ませて帰宅して、仕事の合間に帰って来る主人とランチ
普段は仕事で品数が少ない分、休みの日は、少し手間をかけて
午後2時頃に、再び主人を見送り、今度は自分時間です
ハンドメイドをしたり、読書したり、noteの下書きをしたり
そして何より「取り立てて、何もしなくて良い時間」に当てたり
この2時間が、大切な時間です
そして4時頃になると、家事の後半戦に突入です
名前のある家事や、無い家事が、順よく並びます
そうしているうちに、主人が帰宅
一度リタイアした主人は、5時頃には帰ります
なので、我が家の夕食は、少し早めです
この時に食べる物を、主に作っていましたので
やはり、3食のうちのメインです
朝、昼、晩、けして贅沢な献立ではないけれど
「急いで作らなくて良い食事」は
タスクが多い主婦には、貴重な機会で
手はこんでなくても、手間は掛けられて
「面倒だな」という気持ちは消されて
食事を囲む時を想像しながら…
それらが多分、私にとっては
「一番の隠し味」となっているようです
でもやはり、それらは年齢を重ねて、初めて味わう感覚で
そろそろ外では、活躍する場面が減って来て
時間が、少しずつ取れる立ち位置になって
それでも誰かの為に、何かをしたいという
本能みたいなものが、残っていて
たぶんもう、それすらも自分の為だったりもしますが・・・
何も生産性は無いけれど
何もスケジュール帳には、書けない項目だけど
5日間の休みが終わって、何処に旅した訳ではないけれど
静かに静かに、満ち足りた気持ちでした
珍しい事も皆無で、いつもと同じ家事を
いつも居る場所で、上書きしているようですが
自分の感じ方の変化に、少し驚いてもいます
そして休み明けの朝、私に
「少し気分が、乗らない顔してるね」と主人
「仕事行きたくないの?」と問いかけられ
「仕事は嫌じゃないのよ、お休みが楽し過ぎた!」と私
とても不思議そうな顔をした、主人が佇んでいました
みんなが等しく貰っている命の時間
その限りは、それぞれ違い
見ている景色も、それを感じる魂も各々ですが
出来るなら「取り立てて、色の付かないような1日」を
自分の肌感や体温を通して
「優しく重ねた1日」に育てられたらな・・・と思います
ただただ「美味しい!」だけを探す1日であっても🌿
ギャラリーからお借りしたのは
🍉大好きな「hoho」さんの作品です🍉ありがとうございました