小さな援軍
まだ夜明け前の、うつらうつらしている時
「あ・・・頭が痛いかも・・・」
「嫌だな・・・仕事辛いな・・・」
痛みよりも先に、いつも不安が大きくなるのです
「何かの病気?」
多分この夏に、頻発している片頭痛だと解っていても
あちこち思考が巡ってしまいます
コロナが流行っているし・・・
こんな時間に、何か脳の病気かも・・・
この妄想病が、noteを書く想像力だったなら良いのに!
答えが出ない事は、不安が増幅され
痛みと同じくらいの
行き場のない「堂々めぐり」が始まります
やっと意識が覚醒したころ
起き上がり、頭を氷枕で冷やすと
今度は、体中がガタガタと震え出しました
「何?熱が出るのかな・・・」
実に不安の種をまくのが得意のようで・・・反省です
ひとつの不安の種に、私はどんどん水をやってしまう癖があります
それは体の不調だけではなくて
仕事やプライベートでも
宙に浮いている案件や、試行錯誤している事柄があると
必ず「悪い方」へ道案内が始まります
これだけ「上手く行かないパターン」が浮かぶなんて
同じだけ「上手く行くパターン」が想像できたなら
私はきっと、ポジティブ思考だと言われたに違いない!
浮かんだ悪い結果には、ひとつひとつ対策を考えます
もしかしたら、危機管理能力は高いかも知れないけれど
人より楽しめないのは、切ない日常です
「何とかなるさ」と言う言葉は、あまり性に合わないのも確かです
結局、頭痛で目覚めた朝
私を助けてくれたのは、急いで飲んだ鎮痛剤と
一緒に寝ている愛犬でした
体の痛みは、お薬で落ち着く時もありますが
心の不安は、なかなか収まってくれません
そんな時、私の手のひらに、愛犬の背中が触れました
夏仕様の冷たいシーツの上に、少し温もりのある優しい手触り
そっと手をあてがうと、小さな呼吸の振動がします
「生きている証」そこから伝わる、命の尊さと、小さな躍動感
こんなに儚いのに、なんて温かな肌触り
手のひらから、大切なものが流れて来るようで
とても不思議な感覚になりました
動物セラピーって聞いたこともあるけれど
私の中の不安の種が「一旦棚置き」されて行くようでした
そして極めつけは「クスクス笑いのプレゼント」
布団をめくり、その寝姿を見ようとすると
何と言う寝相でしょう!
上下逆さまで、足を私に向け、人間と同じ仰向けです
ピンクのお腹が、丸見えでした
「近くに敵が全く居ない、脱力リラックスの寝姿」がありました
こんなふうに寝れたら、睡眠の質100点満点だなあ・・・と
羨ましい限りです
そして周りにいる「アタフタしている人間」まで、癒やしてくれるなんて
少し頼りない母さんに、神様からの贈り物でしょうか
ホッと笑顔のオマケまで頂いて、再び眠り
今日も無事に出勤できました!
ギャラリーからお借りしたのは
大好きな「hoho」さんの作品です🎐ありがとうございました