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太極拳ってやっぱりすごい
週末、太極拳の強化合宿に行ってきました。
11月に昇段試験があるので、それなりに意気込みがありました。
今までは形を真似てやっていれば要求に応えたことになっていましたが、いよいよ意念を使う、という段階にやってきました。
と言っても、「氣」で触ることなく人を吹っ飛ばすとか、そこまでは行きません。
もっともっと入り口の段階です。入り口までも行かずに紹介をされた、という程度です、多分。
形を真似て、「上手に」演舞してもそれは太極拳ではありません。
上手に演舞するためには、自分の身体ととことん向き合いながら、「自然に」心と身体を合わせながら行います。それも十分すごいのですけど、太極拳をするにはそれだけでは十分ではないのです。
その辺りがヨガと違うところなのかな、と思います。
太極拳は「武道」です。
必ず、相手がいます。
一人で套路(とうろ:一連の決まった動作の流れのこと)を行うときにも、相手を想定しています。
自分の行う動作には必ず「意味」があります。
相手の力を受け入れ、受け流す、相手にそのまま自分の身体を通して返す、など太極拳は常に受け身です。
力をひたすら循環することを目指します。
その力は自分の身体だけにおさまりません。
ヨガも宇宙を相手にしているのですけど、やはり肉体を持った身体を使って力を循環することを体感できるのはすごいことなのではないかと。
私は1年間、米澤浩先生のもとで仕術を教えていただいたことがあるのですが(武術を教わったのではなく整体を教わったのです)、その力の使い方がまさにこれ。普段私たちが使っている力の使い方と逆の力を使います。
これは言葉ではなかなか説明できないので、今回は詳しく触れません。
しかし、要は物理法則なのです。
人体のほとんどは水分です。水の特性を身体は持っています。
人が物体を触れるのと、人体を人が触れるのとでは、反応は違うのです。
太極拳をしていると、人体の凄さをすごく感じる今日この頃なのです。