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葛西由香さんの作品から:生きるって、愛おしい
札幌芸術の森美術館「札幌美術展 マイ・ホーム(仮)」(2025年1月18日~3月9日)の会場で、あるアーティストとお客さんに、特に、強く、共感した気持ちを残したく。
1.アーティスト 葛西由香さん
これ、しますよね?しませんか? 私かと思ったー。
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1993年 北海道北見市生まれ 網走市育ち
2016年 札幌大谷大学芸術学部美術学科日本画専攻 卒業
等身大の生活やままならない人間性に焦点をあて、人が生きることの賛美とも揶揄とも取れる日本画を描く。近年は展覧会だけでなくアートフェアにも多数出展している。札幌市在住。
これも、しますよね?しませんか? 私の宝箱かと思ったー。
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「生きることは毎日の積み重ねです。その毎日起こる何気ない瞬間をできる限り取りこぼさないよう拾い上げることが自分なりにしっかり生きることだと考え、その結果を留める術として今は絵を描いています。」
こちらは、310mm × 4500mmの長~い作品です。
延長コードが『絶え絶え』。あ、これは、しませんけど、笑。
掛け軸にしちゃう葛西さんのセンスに脱帽です。
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「私は、この世に存在するあらゆるものには等しく魂が宿ると考えています。そうすると、身の回りはたくさんの気配であふれていて、机の上の置き物ひとつとってもただ静かにそこにあるだけで愛おしく見えてくるのです。私を囲むたくさんの気配が、私と同じ空間で日々どのように過ごしているのか、思いを馳せる時間を私は大切にしています。」
会場では、作品と一緒に、葛西さんが日頃から書いているという日記の断片や、ドローイングも展示されていました。
日常の中に、クスッと笑みがこぼれる瞬間を見出し、愛情をもって絵画にする。
作品を拝見していると、葛西さんの日常と、自分の日常とがオーバーラップして。
あぁ、、、私の日常にも、こういう一瞬、一瞬がある。
確かに。ある。
と気づかせていただきました。
カラス、多いですよね。ベランダに鉢植え、安心して置けませんもの、、、
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葛西由香さんの公式HPでは、他の作品やスケジュールも見られます。
2.お客さん
最後に、展覧会の出口付近には、観覧者それぞれが思う、マイ・ホームについて、カードにしたためるコーナーが。
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そこに、私が書いたんじゃないか?と思うメッセージが飾られていました。(冗談ではなくて、本当に、三度見しました)
すこしきたないけれど、かえってきた時に自分の家のにおいがして
好きなものにかこまれながら、
夫と子供とあるがままに幸せでいれるところ
うーん、わかるー。におい。わかるー。
葛西由香さんの作品を拝見して。
毎日起こる何気ない瞬間に意識を向ける、大切にする。
毎日の生活を慈しむ。
あぁ、生きるって、愛おしい。
そう、思いました、というnoteでした。
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