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いつか「親孝行旅」したい方へ

このnoteは、そのうち親孝行旅したいな、と思いつつ。
しようと思えばできるけど、まだ、していない人に読んでいただきたくて、書きます。


1.後悔は、残っている

今から約18年前、入院加療中の父が、効能があると言われている、ラジウム温泉に行ってみたいと言いました。

私は、現地で容体が急変したらどうするの。
そもそも遠出なんて無理でしょ、と決めつけた。
いや、私は「連れて行きたくない」と決めて、しなかっただけ。
その約2か月後、父は亡くなった。
最期は看取れたものの、亡くなる前の1週間程は仕事がとんでもなく忙しく、ろくにお見舞いにも行けなかった。
いや、私は「お見舞いに行きたくない」と決めて、行かなかっただけ。
色々と理由をつけて、「できない!できない!」と言っていただけ。
やろうと思えばできたのに、少しでも、少しでも、絶対に、できたのに。
私はしなかった。


今でも後悔しています。
後悔の念は、時の経過で少しは薄らいでいくけれど、心にずっと、こびりついています。


もっと話をしたかったし、最後の希望くらい叶えてあげれば良かった。
ごめんね、お父さん。

亡くなる1か月程前、病院から家に戻ることになり、その道中で、大好きなラーメン屋さんに寄りたいと。
それだけは、叶えてあげられたけど。
(父はほとんど一口も食べられなかったけど、皆が食べているのを見て嬉しそうでした)

2.母の「死ぬ前に〇〇に行きたい」

昨年くらいから、79歳の母が「死ぬ前に〇〇に行きたい」と言うようになりました。
今年は、一度も行ったことがない九州へ行きたいと。
4泊5日の女二人旅。
地元から飛行機で福岡空港入りして、博多→熊本→鹿児島→博多と公共交通機関のみの移動。
乗っている間は快適だったけれど、荷物もあって、メチャメチャ大変だったし、スーツケースがぶつかったのか、脚はあざだらけ!

それでも、
行って良かった!見たいと言っていた場所に全部連れて行けた!
自己満足!いいじゃない!
達成感!いいじゃない!

旅の途中、子どもの頃の話、高校生時代の話、政治のこと、人付き合いのこと、た~くさん話した。
意見の食い違いもあって、親子でもそれぞれ、別個の人間なんだなと、当たり前かもしれないけれど、このことに気づけて。
大人になったからですかね、なんて。

3.親に”Travel bucket list”を教えてもらいませんか?

あなたのご両親はおいくつですか?
親孝行旅したいな、とちょっとでも、そう思っていらっしゃったら、近場でもいいので、ぜひ、早く、一緒に旅してみてください。
若い時と違って、歳をとってからの一年一年は、体力的な面で、差がとても大きいです。
駅構内の移動
バスの乗り降り
お詣りしたい神社の石段
小さなスーツケースだとしても、あなたがお父さんお母さんの分を一人で運ぶとなったら、あなただって肉体的にとっても大変です。

死ぬまでにと言うと縁起でもないから、「行ってみたいこと、やってみたいこと何か、な~い?」みたいに聞いたりしても良いかと。


ちなみに、私の母の"Travel bucket list"は、今のところ
1. 先祖が住んでいた和歌山に行ってみたい → 2023年慣行!
2. 大好きな山内惠介さんのコンサートに娘(私)を連れて行きたい → 今回慣行!とっても素晴らしかった!母の活力だと感謝!
3. 九州に行ってみたい!→ 今回、一部慣行!!
4. 来年は盛岡に行ってみたい!→(計画しましょうか!)
5. やっぱり台湾に行ってみたい →(行ってみたいね)
6. 本当はマチュピチュにも行ってみたい →(え、どうしよう、、、)etc.


あなたのご両親が行ってみたかった所はどこか、やってみたかったことが何か、ご存じですか?
あなたのご両親の子ども時代のこと、若い頃のこと、出会ったきっかけ等々、聞いたことはありますか?
旅行中って、普段は聞けないこと、言わないことも、本音で引き出せ合ったり。

(私は、父と母が出会ったきっかけは未だに聞き出せていませんが、、教えてくれない!)

ご両親が元気なうちに、ということも、もちろんですが、
そもそも、あなたが、元気なうちに、聞いてみて、少しでもご一緒に体験してみてください。

遠方の方は、まずは、電話一本からでも。
年末年始で帰省される方は、春の旅行に向けて、話題にしてみても。

親孝行旅は、きっと、あなた自身の癒しにもなります。

やむを得ない事情で、できない状況の方もたくさんおられると思います。ご不快に思われたら、申し訳ございません。
できる状況になったら、少しでも親孝行旅できますよう、祈っています。


最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
あなたの心に届いたなら、スキしていただけると嬉しいです。
励みになります!

これからも、どうぞよろしくお願いします。

Illustration courtesy of ふうちゃん.

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