民藝運動と写真
ある陶芸窯元の入口に無造作に置かれていた『民藝』という小冊子の中の一冊のタイトルに目が止まった。
「民藝運動と写真」という特集号だった。
民藝運動の主唱者である柳宗悦の「美しい写真とは何か?」という文が載っていた。
一部を抜粋して載せておく。
『「美しき写真」はいい機械と上手な写真師とだけでは駄目である。ものへの理解がなければ駄目である。ものの美しさへの見方が悪ければ、写したとて、ものは死んでいる。大事なのは見方である。理解である。美への直感である。』
『自然があるから美しいのではない。見方があるから自然に美しさが生まれるのだと。自然を写すのが写真ではない。寧ろ自然を創るのが写真である。』
そして最後に柳宗悦はこう締めくくっている。
『写真の発生によって、美の世界は拡大されてきたのである。美しい写真なくして将来美の教育は不可能である。私は写真の意義の重大な事を想う1人である』
柳宗悦がこんなにも写真に対して深い思い入れがあった事を僕は知らなかったので驚くと共に、感動で震えた。
ちなみにこれらの言葉はこれからの時代の写真や映像の未来を考える上でとても重要な言葉でもあるのだ。
AI技術の進歩により美の世界はさらに拡大されるだけで何も恐れる事はないはずなのだ。
写真はなくならない。
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