Yuki

オーストラリアのIT系大学院生|元Web, AndroidTVアプリのシステムデザイナ…

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オーストラリアのIT系大学院生|元Web, AndroidTVアプリのシステムデザイナー&講師| 尊敬する偉大な教授の元で、AI Agents関係の研究を行っている。

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生成AIは脅威か、それとも可能性か?

こんにちは、大学院生のYukiです。 期末試験が半分終わり、試験後の最初の記事はデータ解析系にしようと準備しておりましたが、 最近SNSで目にする生成AIへの反発をきっかけに、技術革新と創造性の関係性について考える機会が多く、一度しっかり考えを整理して書いてみようと思い立ちました。 私たちは今、大きな技術革新の分岐点に立っているのではないかと感じています。特に生成AIについて、今後20年の世界がどう変わっていくのか、その方向性を決める重要な時期にいるような気がしてなりませ

    • 鍵生成、交換、暗号化を自前で実装してチャットシステムを作った話(コード付き)

      こんにちは、大学院生のYukiです。 そろそろ期末テストの時期になってきました。 前期までは難易度の低い科目ばかりで高い評価を獲得できていましたが、現在のセメスターは総じて難易度が飛び抜けた科目しか残っておらず、大惨事の予感が拭えません。先輩方から伺った落単率の高さに戦々恐々としており、学習の手を抜くことができません。 さて、本日は授業や研究の息抜きとして、セキュアな通信を実現するTCPレベルのAES(RSA)暗号化とDH鍵交換を使用したチャットアプリケーションを作成した

      • 英語論文の“必見”管理方法!

        こんにちは、大学院生のYukiです。 大学院生活も中盤に入り、ようやく日課として論文を読む習慣が身につきました。 何より最近は抵抗感が日に日に少なくなっているように感じます。プレゼン等で得点を稼げない自分が高い成績を獲得するには、先生方を納得させるような技術的説得力のあるレポートを書く必要があります。そのため、講義で教授が紹介したワードを拾っては、その単語で論文を検索し、できる限り多くの量の論文を読んでいました。最初は意味がわからなくてお手上げだった領域が、分からない単語を

        • 大学院でのAI研究について【9月までの振り返り】

          こんにちは、IT系大学院生のYukiです。 研究が始まって約2ヶ月が経ちました。 一年で完了させる研究なのでまだまだ序盤に見えますが、次フェーズに向けて今のうちに完了させなければならない事が多くSlackでは毎夜議論が飛び交っています。 最近、メンバーのドメイン知識が深くなってきたお陰で、質問や提案がクリティカルなものが多くなってきました。非常に楽しいです。 AI Agentsは面白い内容なのでメンバー募集には困りませんでしたが、中には基礎知識からの習得が必要なメンバ

        生成AIは脅威か、それとも可能性か?

        • 鍵生成、交換、暗号化を自前で実装してチャットシステムを作った話(コード付き)

        • 英語論文の“必見”管理方法!

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        記事

          初心者向け:データ分析④

          1. はじめに こんにちは、大学院生のYukiです。 今回はこちらからの引き続きの記事になります。 今までと同様に基本的に図の読み方などは示しますが、ターミナル上に表示される値はこちらに書きませんので、具体的な数値はSpyderやJupyter Notebookなどで自分の手を動かしながら確認をしてみてください。 2. データの前処理をしよう データ解析にあたりまずはじめに下準備をしましょう。 import numpy as npfrom sklearn.mod

          初心者向け:データ分析④

          初心者向け:データ分析③

          1. はじめに こんにちは、大学院生のYukiです。 今回はこちらからの引き続きの記事になります。 今までと同様に基本的に図の読み方などは示しますが、ターミナル上に表示される値はこちらに書きませんので、具体的な数値はSpyderやJupyter Notebookなどで自分の手を動かしながら確認をしてみてください。 2. データの前処理をしよう データ解析にあたりまずはじめに下準備をしましょう。 import numpy as npimport pandas as

          初心者向け:データ分析③

          初心者向け:データ分析②

          1. はじめに こんにちは、大学院生のYukiです。 今回は、K-means法を用いたBig Data分析に関する手法についての記事を記載します。 前回からの引き続きの記事にはなりますが、既に基礎的な内容を理解している方はこちらから始めても大丈夫です。 本日はこちらの皆大好きポケモンのデータセットを使用して、手を動かしながら、データ解析の入門を行いましょう。 ポケモンのパラメータを吟味することで似たグループを特定し、最後に視覚化までできることが本日の目標です。

          初心者向け:データ分析②

          初心者向け:データ分析①

          1. はじめに こんにちは、大学院生のYukiです。 今回は、Big Data分析に関する手法についての記事を記載します。 元々私は日本でのプログラミング講師時代に独学でデータ解析を学び授業を開催しておりました。 しかしこれらの知識が自分の血肉になってると感じたのは大学院での研究など学業に打ち込んでからのことです。 本日は当時の講師経験を生かしていくつかの解析方法について、初心者向けに基本技法についての解説記事を掲載します。 実際に簡単なセールスのデータを使用して、

          初心者向け:データ分析①

          【#2】AI Agentに実装する感情理論

          1. AI Agentに実装する感情理論 こんにちは、大学院生のYukiです。 第二回目の内容として、AI Agentsへの感情値の設定について取り上げます。 現在自立生成型AI Agentsの研究の中で、どの感情理論を導入するか悩んでいます。今回の研究では既存のAI Agentsと違い人間の感情や性格の変動に重きをおいているため、慎重な調査が必要でした。 こちらでは自身の忘備録 兼 今後自作でAI Agentsを作成する方々に向けて感情理論の簡単な概略と、 それぞれ

          【#2】AI Agentに実装する感情理論

          大学院の多国籍チームマネジメント失敗談

          1. はじめに こんにちは、大学院生のYukiです。 今回は、私が経験した多国籍チームマネジメントでの失敗と、そこから得た教訓についてお話しします。(少し長めの記事です) 現在、私はある大学で多国籍の研究チームのマネジメントを担当しています。2024年7月に研究を開始し、8月にチームを発足させてから約1ヶ月が経ちました。 さまざまな理由で、当初この研究は個人で行う予定でしたが、教授との面談を重ねるうち、 チームで研究を進めることでより多くの実験が可能になるという結論

          大学院の多国籍チームマネジメント失敗談

          【#1】Generative Agents解説

          1. Generative Agentsとは こんにちは、大学院生のYukiです。 映えある第1講目の解説内容として「Generative Agents」を選ばせていただきました。 日本語の記事を検索すると、AI AgentsよりもGenerative Agentsの方がHIT数が多いですね。人によっては後者の方が聞き馴染みのある方が多いかもしれません。 既に概要を知っている方は、こちらの章は飛ばしてください。 Generative Agentsは、2023年UI

          【#1】Generative Agents解説

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          1. 挨拶 はじめまして。現在、オーストラリアの大学院でAI Agents研究に携わっている学生のYuki(ゆき)と申します! 8月より小規模の研究PJの提案者としてチームを任されることとなり、そこで得る経験や知識を共有するため、このNoteを開設しました。 AIによる仕事の代替が進む中、Agentsは今後の産業の中核となる可能性を秘めています。 しかしながら、様々な国の情報を収集する中で、日本におけるAI Agents研究の期待感や勢いが他国に比べ弱いと感じています

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