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改めまして、自己紹介。

はじめまして。建石尚子(たていしなおこ)と申します。
ご覧いただき、ありがとうございます。

11月末に勤めていた会社を退職して、今はフリーで活動しています。これからは自分にできることを中心に、ご縁やタイミングを大切にしながら動いていきたいなと思っています。

とは言え、SNSを眺めてのんびりしているだけでは何も進まないので、「こんな人がいます」というのをこれを見てくださっている方に伝わるように書いていきたいと思います。

プロフィール(長めバージョン)

私のnoteで一番多くの方に読んでもらっているのがこちらの記事です。

書いたのはちょうど2年前。結構前だなと感じますが、今読み返してみても、価値観や考えていることに大きな変化はないなと感じます。「共感する」というコメントをいただいたりすることもあって、その度にとっても喜んでおります。

この記事のタイトル通り、私は大学卒業後に教師になり、5年間勤めた後に教師を辞めました。それからフィンランドの学校で3ヶ月間インターンをして、帰国。フィンランドの教育というと、最先端のようなイメージを持つ人も多いと思います。私もその一人で、自由で伸び伸びとした教育でありながら過去にPISAで学力世界一となり、それから「いつか行ってみたい」と思うようになりました。

実際に、フィンランドの教育はとても魅力的でした。何が魅力的かって、「素晴らしい授業をしていること」や「充実したカリキュラムがあること」、、ではありませんでした。「どの教員もゆったりと仕事をして、休暇を思いきり楽しんでいたこと」です。

良い教育をしたいという想いがあっても、教師が自分の私生活を犠牲にしてまでする教育は、「本当に生徒のためになっているのか?」という疑問を持っていた私は、何より教師の働き方に衝撃を受けました。

先生達は、朝8時くらいに出勤し、大体12時〜14時の間に退勤。勤務時間は決まっておらず、自分が担当する授業の時間に学校にいればOKという契約です。インターンをしていた私は、帰るのが遅くなり16時くらいに職員室を覗いたことがありますが、誰もおらず、電気も消えていました。部活もないので、長期休暇中は全く学校へ行きません。

教師達が十分な休暇をとり、豊かな暮らしをしていることが子どもにとって良い教育につながると考えられていました。そして、授業内容は何ともゆるい感じ(笑)先生が10分くらい遅れて来たりすることも当たり前でした。細かい点を見ると日本との違いはありますが、これが大きく違う!というものはなく、本当に普通の授業。ただ、授業態度については特に注目していない感じで、「学びを楽しむこと」や「最低限の学力をつけること」にフォーカスしているような印象を受けました。

フィンランドから帰国した私は、しばらくどうしようかと考えた後に、「一人一人に合った教育がしたい」という気持ちと「これまで経験したことがない“民間企業”で働いてみたい」という気持ちがあり、LITALICOという会社に入社しました。そこで、発達に遅れや偏りのある子どもの発達支援に携わりました。

「いつまでにこのカリキュラムを終わらせないといけない」という縛りはもちろんなく、年齢ではなく一人一人の発達段階に合わせて支援していけることはとても魅力的でした。子どもともその家族とも、ゆっくりと向き合うことができる。『障害は、人ではなく社会の側にある』という会社の考え方も好きで、この言葉は今も大切にしています。

職場の雰囲気もよく働き方としては大満足だった一方で、「やっぱり公教育と関わる立場で仕事がしたい」という気持ちを捨てきれずにいました。もちろん公教育の現場だけでは教育は変えられないし、民間や地域の力だって必要です。

私自身はオルタナティブスクールの見学に行くことが大好きで、色んな学び場を見ては「こんな場所が広がったら良いなぁ」とワクワクした気持ちになります。ただ、「日本の公教育には期待しない方がいい」「学校は古い教育をしている」「学校の先生達は視野が狭いから」そんな声を耳にするたびに、とても違和感がありました。(公教育外で教育に携わっている方みんなが、そのような意見を持っているわけではないです)

もちろんそういう側面もあるかもしれませんが、なんとなく、公教育から離れた場所で同じようなことを一緒になって言いたくはないなと思いました。

私自身の教員時代を振り返っても、一緒に働く先生達は本当に情熱と愛情を持って、生徒達と向き合っていました。教師を辞めてから出会ってきた先生達もそうです。それなのにどうして学校がこんなにネガティブな場所になっているのか。私の中で、それが悔しいという気持ちが強いのかもしれません。

問題は先生である「人」にあるのではなく、公教育の「仕組み」や「制度」にあると思っています。私一人が何かをしたところで、教育が変わるなんて少しも思っていないけれど、自分に何ができるのか?をずっと考えていました。

そうして、ある時「これだ‥!」と思ったのが、スクールソーシャルワーカー(SSW)という立場。SSWになるために、会社を退職して、社会福祉士の資格取るための学校に通いました。久しぶりの学生生活。通っていた時に、こんな記事を書きました。

結構頑張って勉強し(大学受験より真面目に勉強した‥)、無事合格。SSWとして働いてる方ともたくさんお会いして、学校現場にいる専門家としては本当に必要な存在だし、その存在に救われる保護者も生徒も多くいるだろうと感じました。

ただ、いざSSWになるために動こう!をいう段階で、「本当にSSWなのか」と考えるようになりました。当時は頭で考える部分が大きくなり、「社会課題を解決するため」「困っている誰かのため」という選択をしていたような気がします。それよりも、「自分自身が幸せでいること」を大事にしたい。それによって幸せになる誰かがきっといる。そう考えるようになりました。


そんなタイミングでパートナーと一緒に住むことになり、神戸へお引っ越し。明確にやりたいことは見えていなかったものの、「子どもと関わる人(先生や指導員、親)が幸せでいること」が良い教育をするためには大切だという気持ちがあり、それを軸に次の選択をすることにしました。そして、再び発達支援に携わることに。

今度は指導員という立場ではなく、施設長と児童発達支援管理責任者。自分がこんな支援をしたい!というよりも、一緒に働く指導員がそれぞれの強みを出せる環境を作りたいという気持ちでした。

実際のところ、私がどれくらいリーダーとしての役割を担えたかは分かりませんが、指導員それぞれの価値観や得意なこと、好きなことを活かしながら教室を作っていく過程はとても楽しいものでした。自分が子どもと関わっているよりも、一緒に働く指導員が生き生きと子どもと関わっている姿を見ているのが幸せ‥という(笑)、ちょっと変わった部分に喜びを感じていました。

本業の傍ら、ライターとして記事を書かせてもらったり、教員向けサービスの運営に関わる機会ももらい、色んな方から刺激をもらう日々。充実していましたが、徐々に「仕事」だけではなく「暮らし」もトータルで考えた選択をしていきたいなと思うようになり、一旦本業からは離れる決断をしました。そして現在に至る、という感じです。

久しぶりにわーっと自分のこれまでの経歴や感じていたことを書いてみて、意外と脳内が多動だ‥と思いました。性格としてはかなり落ち着いている方だと思うのですが。

プロフィール(短めバージョン)

まとめるとこんな感じです。↓

建石尚子(たていしなおこ)
1988年千葉県生まれ。東京女子大学卒業後、私立中高一貫校で5年間教員を勤める。その後フィンランドの学校で3ヶ月間インターンをして現地の教育を学ぶ。帰国後は株式会社LITALICOに入社し、発達に遅れや偏りのある子どもとそのご家族の支援に携わる。2020年3月に神戸へ移住。児童発達支援・放課後デイの児童発達支援管理責任者を経験。本業の傍ら、教員向けサービス『みんなのオンライン職員室』の運営と教育系Webメディア『探究コネクト』のライターを担当。
生ゴミを混ぜて堆肥を作ること(コンポスト)が好き。微生物達の活躍を見ることが日々の楽しみです。好きな本は、ミヒャエル・エンデの『モモ』。


私にできること

教育に関する記事を書く
学校教育以外にも、オルタナティブ教育や探究学習などに興味があります。かなりニッチな分野だと思いますが、「立ち上げたオルタナティブスクールの魅力を伝えてほしい」「教育に関する活動をしているので、インタビュー記事を作成してほしい」などのニーズにはお応えできると思います。個人企画で現役教師へのインタビューなんかもやってます。原稿料については、相談させてください。

その他、何かお役に立てそうなことがあればお気軽にお声かけください。


これからやりたいこと

Edcampという教育イベントを神戸市で開催する。

学校の先生や教育関係者、教育に関心がある人で集まり、当日にテーマを出し合って対話するイベントです。関東に住んでいた時にも何度か開催したことがあるのですが、それがとても良くて。ただ対話するだけなのですが、そこから新しい仲間と出会ったり、自然と何かが生まれる。そんな可能性を感じるイベントなのです。だから開催したい。

ちなみに全国で開催されているので、神戸は遠いという方も気になる方は是非調べてみてくださいね。主にFacebookで告知しているので、そこから検索したらすぐに見つけられると思います。


ということで、長くなりましたが、改めて私がどんな人かという記事を書きました。「これから複業する」「教育業界で何かしたい」という方、共に頑張りましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!


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