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『アカデミアを離れてみたら――博士、道なき道をゆく』学術界以外での働き方・生き方の実体験21例

博士号取得後、任期付き低賃金で大学に残る「ポスドク」。常勤のポスト数は限られていることからの不安や、自分は研究者には向いていないという気付きなどから、別の道を歩む人たちは、どんなふうに道を切り開き、未来へと進んでいったのか、が語られている。

21人のうち、15人が東京大学か京都大学で博士号を取得している。ほかの人たちもおそらく名門とされる大学の出身。優秀過ぎて参考にならない!(笑)と思うのではなく、博士号を取っていない人にとっても、キャリアや人生に悩み迷う人にとっても、働き方や生き方のヒントが得られる本だ。

日本でも最近は転職や中途採用も活発だが、企業での最初の就職は「大学学部卒・新卒・20代前半」がいまだに標準。進路を変えたり遠回りしたり立ち止まったりということがもっとしやすくなる社会にできたらいい。

学問や研究もやりたいときにできて、また働きに戻って、ということが自由にできたらいいのに。特別有能な人でなくても(!)


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