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『「宇宙の音楽」を聴く 指揮者の思考法』伊藤玲阿奈著
指揮者の著者がコロナ禍に執筆した初の著書。
タイトル、コンセプト、構成のすべてがちぐはぐな印象の不思議な本だが、要するに、西洋の価値観や思考法にとらわれていた著者が、それらに基づいて行動して成功したものの、挫折と行き詰まりを経て、「東洋的な思想」に目覚め、精神的に楽になり、人生がまたうまくいくようになった、というところか。
それだけを言いたいがために、西洋の思想史や、(欧米目線での)中国思想の紹介などを行っている。自身の体験談や音楽についても多少書いている。
音楽の体験や音楽に対する考え方、国内外での音楽活動などを普通に執筆するのでは駄目だったのか・・・?
タイトルの「宇宙の音楽」が気になっていたワードだったので読んだが、下手な自己啓発本のようで、「宇宙の音楽」という言葉も、身勝手な使い方をしている印象を受けた。